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14 副鼻腔炎入院4日目

こんにちは。副鼻腔男です。

超ハイペースで書いてます。

今回は長文ですが、よろしければお付き合いください。




6月5日
前の日に鼻が塞がってて眠れないことを伝えると睡眠導入剤を処方してもらいました。

薬を飲んでも1時間ごとに目を覚ましますが、眠れないよりはマシです。

痛みはだいぶ引けてきましたが、その分、ガーゼが鼻腔内にパンパンに入ってることが強調されます。


先生は毎朝必ず病棟まで来ていただき、状態確認や今日の予定を言って行くのですが、
「今日はガーゼ抜きますからね」
とのこと。
ガーゼ抜きの痛さの不安は前から言っていたので
「大丈夫。今日は鎮静剤を使うから」
鎮静剤を使うと、眠くなるような酔ったような気持ちになって痛みとかを和らげてくれるらしいです。

あと手術ですが
予定していた「副鼻腔炎」「鼻下甲介切除術」のほかに、「鼻中隔湾曲手術」もやったとのことでした。
CTでは映らない鼻の奥の軟骨が左に曲がっていて手術する必要があったそうです。
そりゃ、あんな予後になるよねと納得。
役満じゃん。

ガーゼで圧迫されて苦しかったことから、嬉しい気持ちと不安な気持ちが同時に現れます。

でもさあ、今は血が止まってるわけだろ。
引き抜いても血が出ない人もいるっていうし
俺もその部類だろう
痛みもその鎮静剤があるし

と、また脳内理論をぶち上げていたんですね。この時は。

看護師が来て、鎮静剤の点滴を付けてくれました。時間が経つにつれてポワーンと。
なるほど、頭がラリパッパしてあまり物事考えられないな
という感じです。

そして、大谷の最終打席を見ようとしたときに看護師から呼ばれます。

足元はフラフラだったためか、外来へ車椅子で移動。

先生と久しぶりに外来で会うことができました。

看護師から、ゴミ袋を抱えて持つよう言われます。そして看護師の片手にはティッシュBOX。

鼻に何かシューッと吹き付け。
感覚が無くなったので吹き付ける麻酔?

そして間髪入れず、

「行くよ!」

えっもう?

右の鼻の穴にピンセットを入れます。

ニュル!ニュルニュルニュルニュルニュル
って感じで10センチくらいの赤いレバーみたいなモノが出てきました。

痛くは無かったけど、熱くて良い気持ちのものではありません。

その後またもう一本、右の鼻の穴から抜き出しました。


いやー、出ました血。タラタラーじゃなくて、チョロチョロとちょっとした蛇口です。

先生が
「うーん、ちょっと出てるな」
なんて観察していましたが、2分くらいして止まります。

止まったことを確認して左の鼻の穴へ。
同じく2本。

ニュル!ニュルニュルニュルニュルニュル
と同じ感覚と出血量です。

しかし、左のは止まろうとしません。
血を出し続けます。
私は鎮静剤で意識朦朧としていたのでされるがまま。

「こっちは止まらないなあ、ちょっとガーゼで止めるか」
と、なんとまた塞がれてしまいました。

「午後にまた見ましょう」
と、私は病棟に帰されます。


鎮静剤なのか血を抜きすぎたのか、はたまた圧迫から解放されなかった虚無感からなのか私はベッドから起き上がることができなくなるのです。
昼ごはんだけはきちんと食べました。

午後、ベッドで休んでいたところ、また外来に呼ばれます。
車椅子を準備してくれていましたが、鎮静剤も使ってなく申し訳ないので
「自分で歩いて行きますよ」
と、病棟看護師さんに告げると
「何かあって歩いて戻れなくなると困りますので」
とピシャリと断られる。縁起でもない。

恐怖の本日二度目の外来。
「いきますよ」
と、先生。
「はい」
祈るような私。

流石に一回目よりは短く細いものの良くもまあ、こんなに長いのが入っていたもんだというガーゼが出てきます。

痛い!

今度は痛いんです。ここで鎮静剤の効果を実感することができました。
鎮静剤使わずに午前のガーゼを引き抜かれたら失神しますね。


さて問題の出血。
ダバダーと出てくる出てくる。

止血しなくとも10分待つはずが、
「先生、もうこれダメじゃないですか」
と、看護師がフライングしようとしてきます。

「先生、10分待ってください」
と懇願する私。

その間、鼻の血を機械で吸ったりなんだりしてくれますが止まらない。
「鼻下甲介って手術するとなかなか血が止まらないんだよねー」
と看護師の意見に賛同しようとします。

「もうあんなガーゼ詰め込むのは勘弁してください。夜通しでも綿球交換しますんで」
と鼻血を大量に垂らしながら再度懇願すると、さすがに哀れに思ったのか
「じゃあもう少しだけ待つね」
とさらに待っていただけることに。

気合いが通じたのか血の勢いが弱くなってきたので、なんとか綿球で様子を見ることになります。
ただ、また傷口が開いたら躊躇なくガーゼ詰め込むのからね、と、こわーい言葉もいただきました。

部屋に戻るとまた無気力状態です。
もう何もする気にもならず、ベッドでひたすら休んでいました。

幸い、血は出ずにいました。
コップの水にストローを入れて飲んでると夜勤看護師から
「ストロー入れて飲むと圧がかかるからやめてください。先生に怒られちゃう」
と叱られました。
先生からお達しがあったのですね。申し訳ないです。


鼻からガーゼを抜いたとしても、すぐに鼻が通るわけではないです。
血とか鼻水で塞がってるんでしょう。

それでも鼻腔にガーゼを入れられているという現実から解放されて気持ちは全く違うのでした。

そんな感じで入院4日目は終了しました。




やっと現実にnoteが追いつきました。

多分3日目も何かあったと思うんですが、内容薄いですよね。
思い出せないくらい辛かったんです。

さすがに昨日のは覚えていました。

今日はこれから鼻うがいです。
嫌なものの一つでしたが、色んな経験を経て今ではあまり怖くありません。

大事なのは液を鼻水と同じ浸透圧にすることだそうです。


長文にも関わらずお付き合い頂きありがとうございました。

それではまた。

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