焦りに、焦ったこと

引き落とし日をカレンダーに書き込みして『これでもう安心』だと思っていた矢先、家賃が引き落とされていないことに気が付きました。『おかしいなー』と思い、不動産屋さんに電話すると『先月分が足りなかったので、今月は2か月分の引き落としになってますよ。』と言われ、『まさか!そんな―』と愕然としました。もうすでにお金が無くなっていて、何とかかき集めて2万円ちょっと、ちょっとが足りないということで、致し方がなくカードで借りることにしました。(この頃になるとガス料金が3か月分の滞納となり口座振替ができなくなってしまいました。)

『なんでこんなふうになるかな』と自分のことを半ば諦めるような面持ちになり、気力とやる気がなくなっていました。給料日まであと15日…『どうしよう』と途方に暮れていましたが、ほぼ音信不通になっている姉に食料援助のお願いをしました。

姉にはさんざん言われましたが、家に行くとモノがあふれかえっていて、賞味期限切れぎりぎりの食材があり、古米もたくさん残っていました。ありがたく頂戴して難を逃れることが出来たと思い、家に帰ってからおなか一杯食事を食べて、やっと『これからどうしていこう』という気持ちになりました。そうして1か月…2か月…3か月と月日は流れ、その間にも姉には食料を分けてもらったり、寄り付かなかった実家にも夕食をおねだりしたりしました。

そうして6か月過ぎたころ奨学金が10万円を切る金額まで返済することができていました。そのころ頭の中には常に『お金と借金』という言葉が付きまとっている状態でした。

その言葉が繰り返されるたび、暗い気持ちになり落ち込みました。でもそれは『自業自得仕方がない』と思いつつ、『お金がないので何もできない』というときは常に掃除をしていました。掃除してごみを捨てて、トイレやシンクを磨いて、カーテンを洗濯して、レンジフードを洗って日々を過ごしていました。さらに今持っているものを見直す癖がついて買い物の仕方が変わりつつありました。

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