結城昌也

大学生

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最近の記事

家族と法

1. はじめに  近年、家族の「家族の個人化」に代表されるように、家族の結びつきは昔よりも弱くなったと言われる。対して、高齢社会や貧困などの現代社会における問題に目をやれば、家族に代表されるような共同体の、その相互扶助的な性質はより求められるようになっていると思われる。そこで、家族のあり方を捉え直し、再検討する必要が出てくる。無論、法的な分野からの検討もあり得る。  本稿では、我が国の家族制度の大きな転換点であろう、昭和22年の民法・戸籍法改正に焦点を当てる。我が国の

    • 限界大学生日記 その3 髭の話

       世の男性諸君の一部には共感してもらえると信じている。  僕も今や大学生となった。髭くらいは生えてくる。身だしなみのため、これをこまめに剃るわけだ。市販の使い捨てタイプのヤツで。しかし、剃ったとしても少しは残る。僕の髭はなんだか硬く、しぶとい。どれだけ丁寧に剃ろうと残るのだ。そんなこんなで先日ジョリジョリしなくなるまで剃り続けると血が出た。あんまりだ。  さて、翌日、やはり少し伸びているのか、触れてみると、ある。髭があるのだ。ジョリジョリする。というかチクチクして痛い。おそら

      • 限界大学生日記 その2 お伊勢参りにて

         久々に友人とお伊勢参りに行った。伊勢神宮、日本の総氏神をお祀りする、国家鎮護の祈りの場だ。ここで母国の平和と繁栄を願って、ついでに自分も幸せにしてもらおうという次第である。  電車で五十鈴川の駅に到着。そこからしばらく歩くと大きな鳥居と宇治橋が見えてくる。伊勢神宮・内宮である。宇治橋を渡ると雰囲気が変わる。あぁ、やはり僕も日本人なのだな、と自らの感覚の変化に思いを致してみたりする。五十鈴川で軽く手をすすぎ(禊と言えなくもないだろう)、そのまま手水を済ませ正宮に向かう。  そ

        • 限界大学生日記 その1 見た目の話

           僕は実家暮らしのしがない法学徒である。今回は見た目について少し腹の立った話をしたい。  僕は大学のある県にではなく、その隣の県に住んでいる。したがって、通学だけでも2時間はかかる。  その日は、たかだか数分で終わる何かの手続きのため、わざわざ大学まで出向いた。そのあと、用事が早く終わったのを良いことに駅前をぶらぶらしていた。  その時見知らぬ女性に声をかけられる。どうやらキャッチセールスの類らしい。面倒くさいと思いつつも、そこは自称優しい男。冷たくあしらうのでなく、折を見て