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「別れ」の切なさとは

さて、この記事の続きである。

Cupsの歌詞はこちら。

I’ve got my ticket for the long way ‘round 
チケットを買って旅に出るの
Two bottle’a whiskey for the way 
2本のウィスキーと共に
And I sure would like some sweet company 
素敵な人が一緒に来てくれたら嬉しいけど
And I’m leaving tomorrow, what do you say?
明日発つの、あなたなら何て言うかな?
When I'm gone, when I'm gone
私がいなくなったら、
You're gonna miss me when I'm gone
きっとあなたは私が恋しくなる
You’re gonna miss me by my hair 
この髪も
You’re gonna miss me everywhere 
私の全てが恋しくなる
You’re gonna miss me when I’m gone 
私がいなくなったら、恋しく思うはず
When I'm gone, when I'm gone
私がいなくなったら
You're gonna miss me when I'm gone
あなたは私を恋しく思う
You're gonna miss me by my walk
私の歩き方も
You're gonna miss me by my talk, oh
話し方も
You're gonna miss me when I'm gone
私がいなくなったら、恋しくなるはずよ
I’ve got my ticket for the long way ‘round 
チケットを買って旅に出るの
The one with the prettiest of views 
美しい景色と一緒に
It’s got mountains, it’s got a rivers 
山も川も
It’s got sights to give you shivers 
感動して震え上がるほどの絶景が見える
But it sure would be prettier with you 
でもあなたと一緒だったらより綺麗に見えるのに
When I'm gone, when I'm gone
私がいなくなったら、
You're gonna miss me when I'm gone
あなたはきっと私が恋しくなるわ
You’re gonna miss me by my walk 
私の歩き方も
You’re gonna miss me by my talk 
話し方も全部
You're gonna miss me when I'm gone
私がいなくなったら、恋しくなる
When I'm gone, when I'm gone
私がいなくなったら、
You're gonna miss me when I'm gone
きっとあなたは私が恋しくなる
You’re gonna miss me by my hair 
この髪も
You’re gonna miss me everywhere 
私の全てが恋しくなる
You’re sure gonna miss me when I’m gone 
私がいなくなったら、恋しくなるわよ
When I'm gone, when I'm gone
私がいなくなったら、
You're gonna miss me when I'm gone
あなたはきっと私が恋しくなるわ
You’re gonna miss me by my walk 
私の歩き方も
You’re gonna miss me by my talk 
話し方も全部
You're gonna miss me when I'm gone
私がいなくなったら、恋しく思うはずよ

息子くんは、最初、この歌詞を理解はしていなかったはずだが、サポートをしてくれたお姉さんやスタッフがこの歌の背景をもう少し説明してくれたんだと思う。

タレントショー前日は、この歌のカップを使ったタップだけを「できるようになったよ」って見せてくれただけだったのだが、タレントショーの後、激変が起きた。

「This is very sad song...」

スタッフでこのカップのリズムタップをした方にカップと歌詞をもらって帰ってきた息子君は歌詞を見ながら、カップをタップし、歌い始めた。何度も、何度も。

そして、私には日本語で説明してくれた。

「これは大好きな人と離れて、旅に出る歌なんだよ。
なんで好きなのに離れちゃうんだろうね。さみしいね」

そして、その夜、驚くことが起こった。

納得がいかない

寝る前も私のパートナーにカップを操りながら、この歌を歌い、タレントショーの話をしながら、眠りについた息子くんだった。

寝付いたな、と思った1時間後くらいだろうか?大声で泣いて起きた。

「I don't understand why she was leaving...
This is too sad!」
どうして彼女は去っていったの?そんなの悲しすぎる!

6歳の息子くんは、好きな人から離れていってしまう、という男女の別れにどうしても納得が行かず、ふっと目が覚めた瞬間にそれを思い出して、大声で泣き出したのだった。

しばらく泣いて、泣いて、泣きつくして、落ち着いたらまたすぐ眠りについた。

自分にはない行動に憤る

「好きだから一緒にいる」
「嫌いだから離れる」
「かっこいいから持ってる」

自分の感情に素直に行動する6歳男子は、「私がいなくなったら、あなたは私を恋しく思う」というこの歌詞をどう受け止めたのだろうか?

「好きな人がいるのに、どうしてそこから出て行ってしまうの?」
「好きならずっとそこにいたらいいのに」

彼の心の中はわからないが、この歌を聞いて、「悲しい」歌であることを理解できるようになったというのは、息子くんの大きな成長であると私は断言する。

できること、わかること、納得すること

息子くんは、自分自身で感情を少しずつ理解し、そして、それを表現する方法を覚え始めた。好きなことだけではなく、自分の感じたことを共有することに喜びを覚え始めた。

他人が違うことを考えている、ということは少しずつ分かってきているようだが、それを受け入れることはまだ難しいようだ。

それでも、少しずつ、自分のことを主張するだけではなく、誰かの思いをくみ取ることも覚え始めている。

英語が強くなったことは私はちょっとがっかりしたのだが、英語でもものおじせずに会話をすることで、意見を言う、意見を聞く、ということができるようになったのかもしれない。

私には変わらず持てるだけの語彙を使って日本語で話してくれる優しさを持ち合わせていること、それは誇りに思う。優しい男の子になってくれてありがとう。

そして、願わくば、息子くんが私たちの元から巣立つとき、この歌のように感じてくれればいい。「僕がいなくなったら、あなたは僕を恋しく思う」と。

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