5888ダイワサイクル(店舗レポート)


2024.6 京都

2年ぶりに京都に行きました
関西に行ったら、一度見てみたいと思い店舗を見てきました。
本当は、大阪で見る予定だったのですが、あまり時間がなかったので、
京都駅前にあるイオンモールに出店していたので、
見てみました。

この店舗は、2023年の10月にオープンした、まだ新しい店舗になります。

イオンモール京都店は、2010年にオープンしたモールになります。
都市立地に希少なアミューズメントやシネマといった時間消費型のコンテンツを擁するワンストップソリューション型のテナント構成になっている、リジョーナル型のSCになります。(広域から集客する大型のショッピングセンター)
2016年には約100店舗を刷新するリニューアルを、以前来店した時と比べるとかなり変わっていました。
専門店数は130ありますがその8割を超えるリニューアルを実施していますので、かなり大規模な改装だったと思います。
改装した理由は、おそらく、清水建設が保有していた土地・建物をイオンモールが取得し、それまでのPM受託からイオンモールによる直営となったことが大きいのでは、ないでしょうか?
またこのイオンモールはオープン当初からそれほど繁盛していたイメージはなかったので、インバウンドを意識したモールに変更したものだと思います。

京都駅前に立地でもあり、インバウンドが多いエリアで、いたるところに免税店の看板がありました。
京都の中心街にも行きましが、300円ショップにも多くの外国人が来店しており、日本人には身近な店舗でもかなり海外のお客さんが買い物をしていることを感じます。

このイオンモールはSakura館」と「Kaede館」の2棟から構成しています。
ダイワサイクルが入居しているのは、別館と言われるKaede館の1階の入り口付近になります。


ダイワサイクルは、東名阪に直営店中心に126店舗運営しています。
郊外ロードサイド型の「DAIWA CYCLE」中心に、直営店(120店)を主力とした店舗展開しています。
京都にも5店舗出店していますが、
イオンモールに出店している店舗は、郊外ロードサイド型の「DAIWA CYCLE」ではなく、ショッピングモールや都心部に好立地に出店している
やや小型店(40~100坪)の店舗になります。

ロードサイド型の「DAIWA CYCLE」は約500台の自転車を展示しているとありますがモール型の店舗である京都店は、250~300台近くは自転車を展示され、かなり多くの自転車を扱っていました。
都市型ということで、修理スペースはそれほどなく、販売がメインの店舗になります。
スタッフの数も2名体制で、若いスタッフで運営しているように思いました。
このイオンモールは広域型のショッピングモールになりますが、
ワンストップで買い物ができるモールで、ターゲット層である30~40代のお客さんは多くいたと思います。

品揃え構成を見ても、子供向けの自転車が多く品揃えされており、
育児の時に使う電動アシスト車が多く展示されていました。
特に前部には買い物用のバスケット、後部には子供用の安全シートがある自転車が多く展示されていたように感じます。


直近で発売されている自転車を見ても買い物を想定した自転車を発売しています。
大阪では、比較的平坦な道が多いにもかかわらず、価格の高い電動自転車が売れていることを見ると、やはり小商圏にスーパーマーケットや幼稚園、各種学校、病院があり、日常生活に必要なものが揃っているエリアについては、小回りも効き有効な移動手段となるのだと思います。
僕のイメージでは、買い物では、車を利用することが多いと思う印象が強いですが、大阪では、買い物に自転車を使うことが多いのだと思います。

大阪にも立ち寄った時に街中を見ましたが、多くの自転車が置かれていましたが、思っていた以上に電動自転車を見かけました。
特に女性などがよく利用されていると感じており、
比較的、坂が多い、東京圏でも需要は増えていくと思います。
都内でも、車で買い物するにはやや不便を感じる部分もありますし、
小さな店舗なども増えているので、都内でも一定の需要は見込まれるとは思います。
都内では、それほど大きな場所を見つけることは難しいと思いますので、
こういったショッピングモールに出店や小型店の出店ができれば、
かなりシェアを獲得できるのではないかと思います。

ダイワサイクルが売りにしている、出張サービスをしている自転車チェーンはないと思いますので、都内でも支持されるのではないかと思います。
パンクなどした場合、基本的に自転車屋さんまで持ち運ぶのは
かなり負担だと思いますし、自転車を見つけるのも大変だと思います。




店内を見ると、30-40代の子育て世代が使いやすいような自転車が多くあり、ニーズを掴んだ自転車を取り揃えているのが、大阪市での高いシェアにつながっているのでは、ないかと思います。
あさひは一般的な自転車のイメージですが、ダイワサイクルは、主婦層に特化した自転車が多くある印象を持っています。
子供向けの自転車も多くありましたが、すごくカラフルな自転車も多く、
女の子向けの自転車が豊富にあるようにも感じられました。


電動アシスト車の比率が多い理由もこのユーザーのニーズをうまくつかめているからだと思います。
京都も大阪同様高い自転車利用率を誇ります。
京都は道が狭く、渋滞することも多いため自転車はかなり便利だと思います。
以前、僕も京都に住んでいたことがありますが、道も比較的平坦で、町もそれほど大きくない印象を持っています。
観光客などもシェアサイクルを使っている人は多いように思います。
車で移動するより、自転車で移動した方が効率的だと思います。
自転車の利用も多いことから、放置自転車も多く、自転車の道路の整備を進めているように思います。

ただ気になったのは、店員さんが若い人が多い印象を受けたことです。
自転車は、基本的に接客業だと思うので、女性のスタッフがいることはプラスに働くと思います。
少し前にタクシーに乗りましたが、女性のタクシー運転手の方が、会話が弾みやすく、また乗りたいと思うと思うので、リピートに繋がりやすいのではないかと思います。
特に女性をメインターゲットにしていますので、そう感じました。

ただ修理などをする場合験値の高いスタッフがいる方が安心感はありますので修理の技術レベルはどうなのか?気になります。


この店舗は販売がメインだったためちょっと分かりませんが、
あさひなどの自転車店では、スタッフの数も増やし、経験・知識の豊富だと思われるベテランのスタッフも多いと思います。
店舗を拡大する上で、有能な人材の確保は課題になると思います。
技術を学ぶには、やはり経験値の高いスタッフがいるほうが、技術が身につくようには感じています

自転車では、パンクすることがあると思いますが、このパンク修理の価格も
かなり上がっていると思います。
あさひでは、1300~1430円となっていますが、
ダイワサイクルでは、修理代880円となっています。かなり安いです。
サポートパックも充実しており、それらを利用すれば、かなりお得に自転車を利用できると感じます。
持続的な利用につながっているのだと感じられます。


都市部では小規模な小型店舗のドミナント展開し、郊外に、大型の
ロードサイド展開を進めていることに加え、地域のチェーン店との連携も進めており、今後の展開が楽しみな会社だと思いました。







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