月次まとめ(2022.11)

月次について振り返りたいので、書いて見ました。

ドラッグストア/11月既存店売上



この表ははっしゃんのデータから持ってきたものですが、ドラックストアの既存店・全店の売上状況は好調です。
特にドラックストアは店舗数が今期もかなり増加している中でも既存店の売上を伸ばしていますが店舗売上はほとんど落ちてはいません。(平均4.1億)
11月の販売統計で見ても、+7.9と今年の中で最も高い伸びを示しています。
特に売上構成の高い食品が好調なようです。
プラス医薬品や化粧品の伸びも高いように思います。
これはスーパー関連でもそうですが、食品を伸ばしている企業は相対的に
売上は好調です。 (ヤオコー・ベルク・ドンキホーテ・ライフなど)
客単価が10月以降かなり上昇する中でも客数を昨年ベースで超えています。

食品主要105社/23年1~4月で7152品目値上げ、22年6万円の家計負担増


2022年の価格改定品目数は、最終的に2万822品目、値上げ率平均14%となり年間で家計負担が6万8760円増加
年間の消費支出額(平均約333万円)のうち約2%が、食品値上げによって圧迫されているらしいです。
さらに2023年1月から4月まで値上げが決定している品目数は7152品目
値上げ率平均は18%と今年よりさらに上がるようです。


スーパーマーケット/11月既存店売上


スーパーの売上推移を見るとかなりバラツキがあります。
既存店の売上を見るとベルク・ヤオコーが突出しています。
それ以外だとドンキホーテの売上も好調です。既存店+5.6  全店+6.9
特に食品+5.0  日用品+10.0と好調ですが、ただこの会社の場合は新作のゲーム機の売上の貢献が大きかったので、注意が必要かもしれません。


10月から値上げが増えていますが、そのくらいから消費者が値上げをある程度受けいているようにも感じます。
またヤオコーの社長のコメントでは、外食の値上げの影響があるともいっていますが、デイスカウント店と比較して、価格差の影響が大きいと感じています。
EDLPの店舗はスーパーと比較しても安いと思いますが、インフレ化では、割安さは感じにくいと思います。スーパーでは、価格対応で、PB商品など増やしているので、今までより、より安さを感じやすくなっているものだと思います。

またスーパーなどはアプリなどを活用してクーポンを発行しているのも大きいかもしれません。イオンなどを見るとかなりクーポンを利用しているお客さんを見かけます。セールに対する感度がかなり高くなっている印象を持ちますので、販促の影響も強く感じています。

食品メーカー、商品数8%減

ただこのニュースは気になっています。
記事によるとウクライナ危機や円安による原材料高の影響で、収益性の高い製品に投資を集中させ、これまでの商品戦略を見直している動きがあります。
22年上半期の商品数は、12年上半期と比べると34%も少ないそうです。
ただ22年上半期は前年同期比8.1%減の3万5832品あります。
(スーパーの店舗当たりのアイテム数は約1万アイテムと言われています)
もともと食品業界は商品数の過剰感が長年の課題にありました。チラシを見てもらえるとわかりますが、広告の数もかなり多いですが、その掲載している商品数もかなり多いです。今はそれほど広告の消化率は高くないのにです。ただ最近ではチラシの配布エリアを絞り込んだりして減少傾向な印象はありますが・・・
これまでは棚を取られたくない気持ちが強くて、なかなか減ることがありませんでしたが、食品メーカーも売上より収益性を重視しているように感じます。  今後は収益性の改善に期待ができるのかもしれません。

スーパーマーケット景気動向調査


売上はここ2年マイナス圏でしたが、10月よりやや上向いているように見えます。(値上げに対して消費者がある程度受け入れているように見えます)
ただ価格は上昇が止まらないですが、客単価は横ばい傾向が続いています。


収益性はやや改善していますが、光熱費がかなり上昇していますから、かなり厳しいです。

購買意欲はかなり厳しい状況が続いています。

カテゴリー別だと惣菜は好調です。
調理油の値上げの影響もあり、天ぷら、唐揚げやコロッケなどの揚げ物類、中華惣菜を中心に引き続き好調
行楽需要やイベント再開、通勤再開による夕方以降の需要回復により米飯類の動きも良かったです(これはコンビニでも同じようなコメントがありました)
ただ、原材料や包装資材の値上げが続き、利益を圧迫する状況が続いているようです。(惣菜はコロナ感染対策でかなり包装が増えている印象)

日配は10月以降プラス圏に浮上しかなり良くなっている印象を持ちます。
乳製品やパン類など値上げの影響で買上点数の減少傾向ですが、一点単価が上昇している分を吸収できているようです。
近年拡大している冷凍食品や機能性の乳酸菌飲料は引き続き好調。
特に冷凍食品は品揃えがかなり充実して魅力的な売り場になっているように思います。値上げしているとはいえかなり安い印象を持ちます。

一般食品はマイナス圏にありますが、11月は少し良くなっています。
こちらも値上げによる販売数量減ありますが、値上げした分で売上を確保できているコメントが多いようです。
菓子類 も冬物や大型パックの動きが動きが良かったようです。

非食品だと、感染拡大傾向で、マスクやハンドソープ、除菌関連などの衛生用品は需要が高まりました。
ただ値上げしている商品でも洗剤などの家庭用品は好調ですが、紙製品は不調なようです。そういえば、セブンイレブンでも紙製品のクーポンを発行されていて、かなり競争が激しいのだと思います。


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