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第二期LMリーグ選手スカウティングレポート⑥みなちゃ学園麻雀研究会

※第5弾はこちら↓



はじめに

第6弾はみなちゃリーダーのチームです。高校生魂天という素晴らしい実績を引っ提げての参戦。私が参加していたぷりぷりーぐでは選手や解説として活躍されていましたが、一体どのようなチームとなったのでしょうか。早速見ていきましょう。なお、データは雀魂牌譜屋様(https://amae-koromo.sapk.ch/)から引用し、四麻雀魂段位戦玉の間直近500戦の結果をもとにレポートしていきます。都合上敬称略または選手呼称となります。ご了承ください。

リーダー みなちゃ(魂天)

若くして魂天となった高校生雀士がLMリーグに満を持して参戦です。様々な大会等でも結果を残しており、ニュージェネレーションとして最新の戦術を取り入れている印象があります。

一番先に目に入るのが33%というトップ率の高さ。LMリーグルールにおいてこのトップ率は信頼感があります。和銃差も12強で和了率が24%と攻撃に秀でている印象があります。どちらかというと副露してスピード勝負で勝ち切っているように思える数値となっています。

先制率が高めかつ巡目が早い傾向ではありますが、立直多面が低い割合となっているため立直をかける際は待ちよりもスピードを意識しているように思われます。ただLMリーガーの中では比較的一発率が高めですので、そこで点数を稼ぐことができていそうです。立直放銃や追っかけられ率が若干高めと、立直勝負に持ち込めば他チームにも勝機が見えてくるかもしれません。

しかしながら放銃はそういった立直後のパターンが殆どでしょう。面前や副露時ではなかなか放銃しない、守備力もしっかりと持ち合わせている打ち手と言えるでしょう。数値的には平均的なものが並びますが、だからこそ調整打点効率の920は非凡なものを感じさせます。オーラスで気づいたらラスを押し付けられているパターンが多そうですので、他チームは局消化を意識することが必要ではないでしょうか。

1巡目指名 りり(雀豪3)

こちらも高校生雀士のニュージェネレーション世代の方。X上でも牌理や選択について考える姿が多くみられるなど、麻雀に対して向上心があり一生懸命さが伝わってきます。

放銃率が少々高めですが和了率もそれなりに高いため、殴り合いの展開に持ち込むとトップがえらいLMリーグルールではしっかりと戦えそうです。副露率よりも立直率が高い立直ファイターであることも重要になってくるでしょう。対戦数が300戦弱と、経験を積むチャンスが沢山あるのでリーグ期間での成長が大いに期待できます。

立直率は高めですがその分掴んでしまっていることが多いようです。面前テンパイすると形に関係なく立直をして相手をおろしにかかる傾向があるので、他チームは踏ん張って戦っていくと勝機が見えてきそうです。しかしながら注目すべきは一発率。りり選手の立直は1巡目に期待でしょう。そこで打点を稼げるかが重要になりそうです。

高い一発率ですが裏ドラ率がかなり低い割合となっています。あと一枚は一発でカバーできるとよさそうです。立直ファイターの印象がありましたが、副露後和了率がとても高いため、副露時こそ警戒度を上げる必要があるのかもしれません。

2巡目指名 さちこ(雀豪2)

凸待ち配信等では確認できませんでしたが、みなちゃリーダーによると学生さんであることがうかがえる方。X上では麻雀のみならず実生活も充実されていそうです。

2位率がとても高くラス率が一番低いと、ラス回避をしっかりと勉強されているという印象があります。和銃差も10強で放銃率11%切りも見事です。ダマ率が低いためテンパイしたら立直もしくは副露で戦っていくスタイルのように思えます。

先制率はが高く追っかけ率が低い割合のため、勝負に行けるところを見極められているようです。立直後放銃の割合が高く掴んでいるためやられているところもあるのではないでしょうか。立直良形や立直多面からもそういったことがうかがえます。他チームは立直がかかってからが勝負と言ったところでしょうか。

どの数値も平均的なものが多いです。こちらも副露後和了率が高いため、むしろ副露時に警戒する必要がありそうです。
500戦未満のためこれからに期待したい選手です。半年間という長い期間があるため、そこでどのようにLMリーグルールに対応していけるかが大切になってきそうです。

3巡目指名 早渡ちり(雀聖1)

こちらも高校生雀士の方。雀魂では雀聖1ですが、天鳳は六段で七段も視野入ってくるなど実力を着実につけていそうです。X上では何切るをすることがあるなど勉強熱心な姿も見られる選手です。

連帯率がとても高く、LMリーグルールにおいてはとても力強い選手と言えるのではないでしょうか。和銃差も11強と攻守においてぬかりはないと思われます。ダマ率が低く立直率が高いため、どちらかというと積極的に立直をかけて戦っていくスタイルのように見えます。

立直ファイターの様子がありましたが、先制率がとても高く追っかけ率が低い割合とバランスが取れています。形に関係なくテンパイしたら立直しておろす現代に合致した打ち手です。若干立直支出が高いため、他チームも立直をぶつけていくイメージを持つといいのではないでしょうか。

調整打点効率が800弱と3巡目指名選手ですがやはり侮れない選手でしょう。他の数値が平均的であるため、やはり立直勝負にいけるかが他チームとしては必要な戦略となってくるのではないでしょうか。
そして今も勉強中の選手ですのですぐに大きく成長する可能性大です。要チェックな選手ですね。

総評とレーダーチャート

全体的に経験が浅く若い選手で構成されたチームです。経験が浅いからこそ、なんでも吸収できるスポンジ状態にあるので、結果を残しているみなちゃリーダーに導かれることで全体的なレベルがすぐに上昇する勢いがありそうです。半年間という比較的長い期間ですが、週1での大会開催となるため準備期間が大いにあります。毎週違った顔を見せてくれそうな、そんな爆発力を秘めたチームと言えるでしょう。他チームは毎回その変化に対応していく必要がありそうです。

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