第二期LMリーグ観戦記①「ねこた、見参」


非公式広報、観戦記始めます。

ノベタンにんろくよりドラ単8000。どうも6956です。

いよいよ始まりました、第二期LMリーグ!!初戦から見どころたっぷりのオーダーが発表されていました。

4試合のうち1試合をピックアップして観戦記を書いていこうと思います。おそらく全節観戦記を書くのは難しいので、気になったり観戦出来たりした対局から選んで執筆していきたいと思います。書いてほしい!!という方がいらっしゃいましたらお知らせください(優先したい気持ちアリ!)。AIの評価値も参考にしていきますが、個人的な見解が多くなることを予めご了承ください。

記念すべき第1回目は第一試合A卓の観戦記です。魂天でありリーグ戦の経験値も高い3人に囲まれた、謎のベールに包まれた雀豪のねこた選手。
リーグ戦初登板という状況でありながら開幕選手に指名されたのですが、怪物3人に囲まれてしまいました。果たしてどのような結果となったのでしょうか。
※以降観戦記は敬体ではなく常体での表現となります。基本的に主体でお伝えしたい選手視点で進みますが、他選手の光るプレーもいくつか取り上げて進められるよう努めて参ります。

東1局0本場 ねこた選手 損して得取れ

あやねる選手が5pポン後ぎょうざ選手テンパイし即リー

10巡目、ぎょうざ選手から先制立直。自身の手はドラ無し役無し。

直後カン6sを引き入れ打2pダマ。2pはノーチャンスかつ5pのスジで切りやすく安全にテンパイをいれたが、7pを持ってきてしまい打西とし回った場面。

上家から4sが出る。35sのカン4sとしてチーし打7pとすれば258s待ちの喰いタンテンパイとなるが…

魂のスルー。7pは立直者6p早く5pも3枚見えとかなり通りそうにみえるが、最悪の47p待ちなどに当たることはやってないと判断したのだろう。AIはチーを推奨していたが、意図は分かるスルーであった。
実はねこた選手、これを失敗だったとしっかり認識していた。そしてそのミスによって落ち着くことができたと言っていたので、期せずして損して得取れ的な状況になったことが半荘全体を通して良かったのだろう。リーグ戦初戦、こういったイレギュラーを力に変えられる選手は貴重だ。

ぎょうざ選手がツモりきる。この捨て牌で3p単騎。やはり彼の立直は怖い。

そして結果論ではあるが、チーしてテンパイをとっているとおそらくこの3p放銃となっていただろう。こういう運はリーグ戦において非常に重要である。
ぎょうざ選手としてはしっかりと和了し1600・3200。そこに目がいきがちではあるが、あやねる選手がしっかりとテンパイを取り押しているところにも、開局から厳しい戦いが始まっていたことがうかがえる。

東2局0本場 ぎょうざ選手 本領発揮

ぎょうざ選手がこの6sをポンして両面ターツを使った早いあがりを目指しつつも、遠くにトイトイへの道も見えている。鳴き主体選手の鋭いポンだ。

しっかりとツモりあげ2000・4000。試合を有利に進める。

東3局1本場 あやねる選手 当然の回避

カナヘビ選手から先制ペン3s待ち立直。12巡目ということもあり全員テンパイに近づいてからであったため、他家は対応を迫られる。
なんとここで一発目に3sを引いてしまったあやねる選手。自身も完全イーシャンテンだが…

ここはもちろん冷静に打南。イーシャンテン維持するこができつつ、スジとは言えドラメンツ完成に必要な3sは怪しいとみて手の中に収める好判断。

そして立直者から出た4sをチーすることにより、3sを打たずにあわよくばテンパイまでいけたらいいなというルートを残すことに成功した。
しかもこの場面、ねこた選手がカン8p待ちの追っかけ立直をしていたため一発消しをすることにも成功しており、繊細な判断が光る鳴きとなった。
なお、ねこた選手の立直判断もお見事。8pがよさそうという感覚、そしてこの局面で立直をぶつけることが得と判断する勝負勘。立直ファイターとしての前評判通りの判断であった。
その後…

あやねる選手、8pを掴むもしっかりと8mでオリ。魂天らしい判断を見事見せてくれた。しかもこの後3sもしっかりキャッチ。全員のあがり牌を吸収し流局に持ち込むことが出来た。

南1局0本場 カナヘビ選手 THE・鉄壁

東4局はカナヘビ選手の3巡目立直にねこた選手が2600は3200の放銃となり迎えた南1局。
1枚目の発をスルーしチートイに向かっていたねこた選手だったが、7sを暗刻にしたことでドラトイツを含んだトイトイルートを確保。対面から出た2mをポン。その後すぐに出た発もポンして高め12000の5m8sシャンポンテンパイ。このような鳴きもできる柔軟さを見せつけた。

ここでカナヘビ選手、手が止まる。自身の手牌価値を考えるに、8sは普通にいらない牌…

打5s。2mは一鳴きしているのに発は二鳴きということや、自身にドラ無し、2着目であることも考慮、そして8s生牌ということもありしっかりと放銃回避。ドラ無しとは言え、親の2着目。赤5m引きもあるためふわっと8sに指がかかりそうではあるが、持ち前の守備力をしっかりと発揮した一打だった。
そして対面から8sが出て、ねこた選手8000の和了。2着目に浮上した。

南2局0本場 ねこた選手 好判断

4巡目、上家から早々に立直がかかる。そして引いてきたドラ。

読者の皆様は何を切りますか?

ねこた選手ここで…

打6m。自身ドラ2となり良形も残っている。トイツをほぐして3p引くなどすれば一気に逆転の目が出てくる。通ってるスジも少なく、自己都合で9pを切ってしまいそうだが現物の6mを打つオリ選択。AIも同様の判断だった。

実はこの9pが当たり牌。一発で放銃していれば2600~となりトップ目に離されてしまうところであった。点数状況や局数も頭に入っており、今後の展開に好影響を与える打牌となった。あやねる選手の8mによってぎょうざ選手1300の和了で南3局へ。

南3局0本場 ねこた選手 勝負所

ここでねこた選手に配牌でドラトイツが入る。

じっくりと手を進めイーシャンテン。

嫌というほど上家から14pがでるが、しっかりとスルー。もう枚数が…と思って鳴きたくなってしまうが、3面張形を鳴いてバックは和了率を下げてしまうだろうという、AIと同様の判断。そして…

しっかりと7pを引き入れ立直!!勝負に出る!!

ラス目のあやねる選手、不運にもテンパイをしてしまう。普段なかなかテンパイしないような形に限って、勝負にいきたくなる手が完成してしまうもの。もちろん打中。

威力満点の12000。一気にトップ目に近づく和了となった。勝負所を見極め、副露せずにしっかりと立直に向かう。ねこた選手の長所が詰まった1局だったのではないだろうか。

南4局0本場 ねこた選手 蹂躙

勢いよくラス親を持ってきたねこた選手。あがり止め無しルールのため、トップと僅差の2着目は手作りやその後の進行含めて非常に難しい。そんなねこた選手の配牌は…

「ねこたよ、行きなさい。」と麻雀の神様が言わんばかりの好配牌。これを…

先制6巡目良形立直!!そして…

一発ツモ!!4000オール!!
魂天3人を蹂躙することに成功した。


最後はあやねる選手が素点回復+ぎょうざ選手の立直を躱すために1000点の和了を決め、終局。見事ねこた選手のトップとなった。

終わりに

ねこた選手が見事トップとなったが、最初にミスを自覚したことで落ち着いて打てたことが良かったのではないだろうか。その後の進行は他者に引けを取らないしっかりとした打ち回しと勝負勘。今後の登板にも期待だ。
そして魂天3人は敗れてしまったものの、やはり手練れと言った打ち回しも多く流石だった。これからのリベンジに大いに期待できるだろう。

ごっどくろーばーZは次戦のアサ選手の9和了もありデイリーダブルを達成。B卓ではNOCHANCEもデイリーダブルを達成と、上と下で明暗が分かれる結果となった。
しかしここはLMリーグルール。まだまだ始まったばかりであるため、これからの展開に注目だ。

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