見出し画像

僕の前だけ無口になる彼女。

大学の食堂。

〇〇「、、、、、、」

どうも、、、佐々木〇〇と申します、、、

今は大学3年の21歳です。

僕には1つ、悩んでいることがあります。

それは彼女の東村芽衣の事です。

芽衣とは大学に入った頃から付き合っています。

それから喧嘩もなく、楽しい恋人生活を送っているわけなんですが、、、

いきなりですが、あちらをご覧ください。


高本「ねーめいめい!
   このコスメなんだけどさ、、、」

東村「綺麗な色やなぁ。どこのなん?」

高本「さっすが芽衣!お目が高いね〜。」

東村「えへへ〜///」


京子「ねぇ〜めいめい💕」

東村「どしたん京子〜。」

京子「今度のお休みにデートいこうよ💕」

東村「ええなぁ。どこ行こかぁ。」

京子「やった💕」


ご覧いただいた通りです。

っていうか京子の野郎、、、

僕より恋人っぽいことしてるやんけ、、、

、、、見苦しい嫉妬はここまでにして。

芽衣はゆっくりですが、かなり喋る方なんです。

僕の前以外ではね。


〇〇「あやー、久美ー。芽衣ってどこにいる?」

高本「おつかれ様〜。」

久美「今日はもう終わり?」

〇〇「そ。んで芽衣を迎えにきたんだけど、、、」

高本「芽衣なら自販機に飲み物買いに
   行ってるよ〜。」

〇〇「そっか。じゃあ待ちますかね〜。」

久美「そこ空いてるから座っていいよー。」

〇〇「あんがと。」

高本「、、、いいチャンスかな。」ボソッ

〇〇「ん?」

高本「ううん、なんでもないよ!それより〇〇!
   このリップなんだけどさ〜。」

〇〇「なんで僕にコスメの話すんだよ。
   久美に話しなよ、、、」

高本「まぁまぁ!」

久美「あれ、、、これって、、、なるほど!」

〇〇「なに?」

久美「いやいや!〇〇も付き合ってあげたら?」

〇〇「なんで久美まで、、、」


あやのコスメトークに無理やり付き合わされ
5分が経つと、、、

芽衣「ごめんなぁ。いちごミルクかいちごオレで
   迷ってしもて、、、」

芽衣がやってきた。

〇〇「、、、あや。どっちも一緒じゃない?」

高本「、、、芽衣にとっては月と亀なの。」

久美「、、、スッポンね。種類でまとめないの。」

芽衣「そやでぇ〜、、、って〇〇やん、、、///」

〇〇「迎えにきたよー。」

芽衣「、、、、、、///」

これです。

芽衣は僕の前だとこんな感じに黙ってしまうんです。

どうしたらいいんだろう、、、

高本「〇〇。ちょっと耳塞いでて?」

〇〇「なんでよ。」

高本「いーいーかーらー!」

〇〇「うるさっ、、、分かったよ!」

僕はあやに言われた様、耳を塞ぐ。

高本「あーあー。〇〇のばーか。」

〇〇「、、、、、、」

高本「よし聞こえてない!」

久美「ばーか。」

高本「ほら!芽衣もなんか言っときな!」

芽衣「、、、好きやで///」

久美「、、、かわいいなこの子。」

高本「いい?芽衣はこれから〇〇と一緒に帰る。
   これはチャンスだよ!」

芽衣「ちゃっ、、、チャンス?」

高本「そう!芽衣が〇〇の前でだけドキドキして
   話せなくなっちゃう奴を無くすチャンス!」

芽衣「無理やぁ、、、///
   〇〇の前だと緊張してまう、、、///」

高本「〇〇の事が好きなら頑張るの!」

芽衣「好きやけど、、、」

高本「ここで直さなきゃ一生直らないよ!」

久美「そんなわけないでしょ。」

芽衣「いっ、、、一生は嫌やぁ、、、」

久美「芽衣は純粋すぎるよ、、、」


ポンポンッ

高本「もういーよ!」

〇〇「はいはい、、、なんの話だったの?」

久美「それ聞いたら耳を塞がせた意味ないじゃん笑。」

高本「まぁ後のお楽しみって事で!ほら芽衣!」

芽衣「うっ、、、うん、、、///」

〇〇「じゃあ帰るか。」

芽衣「じゃあ2人とも、、、また明日なぁ、、、///」

久美「また明日!バイバーイ!」
高本「頑張ってねー!」


帰り道。

おかしい、、、芽衣がおかしくなった、、、

芽衣「あぁ〜、、、今日はいい天気やなぁ、、、」

〇〇「もうだいぶ暗いけど?」

芽衣「〇〇の顔が見れんくて悲しいなぁ。」

〇〇「、、、え?」

芽衣「今日はごはん何にしよう、、、」

さっきから会話が通じなくない、、、

っていうより急に喋る量が多くなった。

どうなってんだ、、、

〇〇「芽衣?」

芽衣「どないしよ、、、和食がええかなぁ。」

〇〇「おーい!」

芽衣「洋食もええかなぁ、、、」

、、、僕はあやに電話をかける。


高本「もしもーし。芽衣がどうかした?」

〇〇「えっ!なんでわかるの?!」

高本「あーやっぱり芽衣か、、、
   私もちょっと心配してたんだよねー。」

〇〇「なんかさ、、、前よりすごい話すんだけど
   会話が通じなくてさ、、、」

高本「ふむふむ。」

〇〇「それで呼びかけても何にも反応なくて、、、」

高本「なるほどなるほど、、、
   きっと芽衣はテンパってるの!」

〇〇「、、、テンパってる?」

高本「芽衣の目を覗き込んでみて!」

〇〇「目?」

僕は芽衣の顔を覗き込む様にして見る。

相変わらず芽衣からの反応はない。

〇〇「、、、なんか、、、焦点があってない、、、」

高本「私たちが〇〇ともっと話す様にアドバイス
   したんだけど、、、まさかこうなるとは、、、」

〇〇「どうしたらいいの、、、これ、、、」

高本「うーん、、、チューでもしたら?」

〇〇「何言ってんの、、、」

高本「テレビ叩いたら治る的な?
   ショックを与えたら治る的な。」


チューって、、、

芽衣「奈良の大仏って大きいよなぁ、、、」

これを治すにはもう、、、それしか、、、

芽衣「〇〇と旅行にでも行きたいなぁ、、、
   そしたらどこ行こか、、、」

〇〇「芽衣?」

芽衣「〇〇となら何処でもええけどなぁ。」

、、、するか。

芽衣「海外は芽衣、英語話せない、、、」チュッ

僕は芽衣の唇にキスをした。

芽衣「、、、、、、っ!!」

〇〇「起きた?」

芽衣「あぁ、、、やぁ、、、///」

〇〇「いつもの芽衣に戻った、、、」

芽衣「いっ、、、いまぁ、、、///」

〇〇「ごめん!芽衣を治すにはそれがいいって
   あやにアドバイスもらったから、、、」

芽衣「あやぁ、、、///」

〇〇「、、、でも頑張ってくれたんだね。」

芽衣「、、、もっと〇〇とお話ししたくて///」

〇〇「ありがとね。」ナデナデ

芽衣「えへへ〜///
   でもちょっと疲れてしもた、、、」

〇〇「まぁ僕らのペースでゆっくり行こうよ。」

芽衣「うん!」

〇〇「それじゃあ帰りますか、、、」ギュッ

芽衣が僕の服の裾を掴む。

芽衣「、、、家に帰ったら、、、もっかいしてな///」

〇〇「なにを?」

芽衣「、、、〇〇とチューしたいねん、、、///」

、、、僕の彼女が可愛すぎる。


〈後日〉

〇〇「芽衣〜これプレゼント。」

芽衣「ん?なんやろ、、、」ガサガサ

〇〇「あやから聞いたやつ。」

芽衣「あっ!芽衣の欲しかったリップやぁ///
   ありがとなぁ///」

芽衣は満点の笑顔を浮かべる。



〇〇「、、、あやに何が奢るか。」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?