「シベリア民話集 岩波文庫」

民話はこころのふるさと。

「シベリア民話集 岩波文庫」

口伝される生のシベリア民話の数々が、部族別地域別に紹介されています。シャーマン兼語り手の息遣いがリアルです。

シベリアの大地に根付く彼らの自然との関わりや死生観を知ると、彼らが少し身近になります。
つくもがみ的な道具話や動物との結婚や羽衣伝説に似た話もありました。
とはいえ、森の動物が着ぐるみで気に入った猟師に殺されに行ったり、殺して食べた魚の骨を海に返したらまた翌日遊びにやってきたり、押し入り強盗をそのまま娘の妻にしたりなどめんくらうエピソードも盛り沢山でそういう意味でも楽しめました(笑)

“わたしは風を殺した”
(アジアエスキモー民話〆の言葉)

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