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失うものが何もなかったあの頃、無敵だった

かれこれ、フリーランス4年目を突入した。
早い。早すぎる。

ほんとうは、1年目の頃から色々と書き綴っておけば良かったのだが(少し後悔)今からでも、あの頃の自分のことを書いておきたいと思って、今日はnoteをひらいた。というのも、あの頃、失うものが何もなかったわたしは、人生史上一番、無敵でいられたから。あの時の自分の突破力やマインドは、きっとこれからの人生でも、大事な気がする。だから、いま、そして未来のわたしを勇気づける意味も込めて、あの頃の自分を記録に残しておこうと思う。


開き直ったときが、人間いちばん強い

フリーランスというと「10年間プログラミングの会社でエンジニアをやっていて独立しました」とか、「サラリーマンをやりつつ、デザイナーの学校に通っていて、ようやくWEBデザイナーとして独立しました」とか、そういった話をよく聞く。でもわたしの場合は、全くと言っていいほど違う。

学生の頃から「自分らしく生きるってなんだろう?」「自分らしい働き方がしたい」と悩みもがきながらも、20代前半は新卒で大企業→ベンチャー企業で働いていた。特に、営業を極めましたとかもない。会社によって、やる業務内容も全く違ったからだ。その頃のわたしは、自分の至らなさもあり、仕事が楽しい!!とは全く思えていなかった。どこか息苦しさを感じていた。

そして、つぎの就職先が決まっていないのに、転職して入ったベンチャー企業を辞めた。20代後半に差し掛かる頃だ。

一見すると、「この先何も決まっていないのに大丈夫!!!???」と不安に駆られるような状況。

・・・・だが、その頃のわたしはというと、全く違う心情。

『大企業も、ベンチャー企業も経験した。だからもういいよ。
自分が本当にやりたいことをやってやる!!!!』

なんか、一度底についた感じ。それによって、完全に開き直れた。もう、好きに生きよう。もう、自分を縛るのはやめよう。もう、大企業もベンチャーもどっちとも経験したんだ。30歳になる前に、人生ラストチャンス。一回、自分の好きなように仕事をやってみよう。

本気で、本気で心の底からこう思っていた。

もう、何にも縛られずに、一度でいいから
自分自身で、本当に心からやりたい仕事をやってみたい。

もちろん、不安に駆られる瞬間は一日の中であったけれど、それよりも「もう自由に本当にやりたいことやるんだ!!!」というエネルギーに満ち溢れていた。あの頃の勢いったら、凄まじかったと思う。ほんとうに。

開き直ったときが、人間いちばん強い。

そう学んだ出来事でもあった。


本当にやりたい仕事探し

そして、自分が本当にやりたい仕事探しを始めた。

この頃はよく、大海原でまだ目的もわからないのに一人で船を漕いでいる感覚だなぁって毎日思っていた。マイナスな意味ではない。本当に自由で、何のカテゴリーにも縛られない。全てに対して可能性を感じていた。でもそれに伴い、海が広すぎて、目的地すら自分自身で決めないといけなくて。ちゃんと自分自身で舵を切らなきゃって、日々責任感も生まれていた。

今考えると、本当にこのときの経験が今とても役に立っている。
「自分自身で人生の舵をきる。」わかりきってることだけれど、実際やってみると大変なのよね。怖いし、これで合っているのか不安で。もちろん楽しさもあるんだけど。

話を戻すと、「自分のやりたい仕事探し」といっても、正直元々やりたかったことは心の奥底ではわかっていた。書くことが好きなのでライター、そしてもう一つ、好きな業界で働きたいというのがあった。ライターといっても、ピン切りなので、わたしは人をエンパワーメントできるような記事を書きたいと思っていた。

でも、ライターの仕事も、やりたい業界の件も。全て、未経験。スキルも実績もない。・・ない。

途方に暮れるかと想いきや、当時はこんな心境。

・実績もスキルもないけど、やってみたいって自分が思っちゃってるんだから、やってみたい!!!
・もう自分の心に嘘はつかない!!
・人柄を見ずに、実績やスキルしか見てくれないような人達とは働かない!そんな人、嫌だ!(→これは今思うと、実績スキルしか見ない人がいるのも当たり前よ!と言えるが、当時若かった。笑)

こんな心情・スタンスだったので、全く臆することなく書きたい媒体にどんどん連絡をしていった。

要は、あの頃のわたしは無敵だったんだと思う。マインドが。

スキルや実績、経験は何一つ持っていないんだけれど、持っていないからこそ、何もない今の自分自身を信じるしかなかった。「これかも」って思える方向に、自分自身で舵を切って進むしかなかった。

本当に、それだけ。今思うと、根拠のない自信に満ち溢れていたのだと思う。

ただ実際このマインドでいても、「実績やスキル、経験がない」ことに対して、難色を示す人とも出会った。(当たり前)だけど、その時は一瞬落ち込むが、すぐさま切り替えて前を向いてた。なぜなら、「実績やスキル、経験関係なしに、人柄とやる気で"一緒に働こう"って言ってくれる素敵な人に出会うんだ」と確固たる決意があったから。目の前の人はそうじゃなかっただけ。全然問題ない。

そして、このマインドでいると、実際に実績やスキル、経験なく、わたしの人柄と想いだけで一緒に働こうと言ってくれる人達と出会えた。いまでも本当に感謝してもしきれない。こういう方々は本当に人柄もとても良い素敵な方たちばかりだった。今でももちろん、ご縁は続いている。


無事、フリーランス1年生に

そして、元々やってみたかった業界にも、無事入ることができた。

正直こちらが本命。大本命。ライターの件で媒体へ連絡していくよりも、何十倍も緊張した。断られることで傷つきたくなくて、避けていたんだけど。やるしかない!!と、思い切って連絡してみたところ、ちょうど私がやりたかったポジションを募集していて(何の応募もしていなかったのだが)、たまたま社長が「未経験でも想いがある人と働きたい」という方で、奇跡的に、一緒に働けることとなった。

嘘でしょ!!!!?????ほんとうに!!!???やったーーーーーー!!!!!

当時はもう、大興奮。笑

ここまで、ベンチャー企業を辞めてから、まだ2週間の出来事。業務委託のお仕事だったので、この日からわたしのフリーランス人生が始まった。

記事の冒頭で書いた、プログラミング歴10年です!デザイン学校卒業しました!といったようなフリーランスのなり方では全くない。ぶれない軸と、無敵マインドを兼ね揃えていたら、気づいたらこの道に辿り着いたというだけ。もちろん、あれから4年経っていろんな経験をしたけれど、当時考えていた「自分の心に正直に、やりたいことをやるんだ!」という信条は変わらないので、実際に自分に合ったやりたい仕事をできている。


あとがき

「何ももっていなかったから、自分自身を信じるしかなかった。」

この経験ができて本当に良かったって思う。
だって、大人になると、実績やスキル、経験ばかりを武器として使いたくなるときがあるから。もちろんそれも大事なんだけど、それよりも私は

自分自身の想いや考え
今後どんな未来を作りたいか

そういった、自分の内側にしかないものに焦点をあてることも、同じくらい、もしくはそれ以上にとっても大事になんじゃないかって、この経験をもって学んだ。そして、それは自分が想像するより遥かに、目の前の人の心にまで届く。外側にあるものよりもずっと、深く相手の心に響いてくれる。


ここで伝えたかったことは、全ての人に対して言えるわけじゃないけれど「実績がないから」「スキルがないから」「経験がないから」というのは、自分がやりたいことをやらない理由には、ならないよってこと。

ただ怖いから、そう言ってるだけ。こんなこと言ってるけど、いまの私も、これを理由に、前に進めないときがある(耳が痛い)。

でも、過去の、あの頃のわたしが、今そして未来の自分の背中を押してくれるときがあるかもって思って、当時のことを書き綴ってみた。誰かの背中を押すことができていたら良いな。といいつつ、きっと未来の自分がこのnoteを見て、背中を押されるときがくるのだろう。




「大丈夫だから!!!みんな最初は怖いから!! やってみたいなら、自分の心に従って、前に突き進め!!! 道は、必ずひらける。」

って。





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