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2017年秋

そんな診断を受けた年の秋、赤ちゃんが産まれた友人に十数年ぶりに会った。
色々話した。
30歳になってまったく違う業界に転職した事。
病気の事。
せっかく出してもらったお菓子も痛くてあまり味わう事ができなかった。

リリカと五苓散という漢方を飲み始めて半年近く経った頃。
友人を訪ねて数ヶ月後の事だ。
食べる度に訪れる痛みはかなり酷くなってきており、食べる事が苦痛になって来ていた。
それが、ある日突然痛みが消えた。

突然過ぎてびっくりだ。
しかし神経痛というのはこういうものらしい。
ここからしばらく痛みの再発と薬の減少と、難しい調整の日々が続く。
ただ、あの痛みが半分ほど(40くらいが10か20くらい)になったのは嬉しかった。

何も気にせず普通に食べる事ができる。
こんな幸せな事はない。
この頃からこんな事を思うくらい辛くなって来ていた。

当たり前の事が当たり前でなくなる。
それが病気というものだ。

この時の痛みは30から40くらい。
食べる事がかなり苦痛になる痛みだ。

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