2019年夏
またも突然だった。
リリカが効かなくなってきた。
それまでほぼ無痛を保ってきていたが、突然この年の初夏、再発した。
それも結構な痛みだ。
スケールで表すと40から50くらい。
日に日にリリカの量は増えていく。
もはや副作用はほぼないに等しいくらい慣れてしまった。
痛みは辛かったが、もっと辛い事がもう一つ当時はあった。
結婚だ。
結婚という名の逃避
私は結婚願望はあまりなかった。
良い人に出会えればしてもいいなあ、と思っていたが、ひとりで生きて行く覚悟はしていた。
ただ、30歳半ばにして突如結婚して家を出たい!
という願望が芽生えた。
理由は家族内で抱えている問題が原因だ。
私が三叉神経痛を発症したきっかけになったのでは?と疑うストレスのもとだ。
ある日突然思い至った。
「ああ、結婚して家を出れば良いんだ。両親も喜ぶだろうし」
そんなわけで30歳半ばになって婚活開始。
アプリでは不毛な出会いを繰り返したが、思い切って相談所に入会してすぐに今の夫と出会った。
恥ずかしい話だが初めて一目惚れした。
ただ、子供を望んでいると知ってすぐ断ろうとしたが、なんだかんだで別れる事ができずそのままずるずるしてしまった。
意外な自分の発見
別に結婚が嫌な訳ではない。
ただ、この病気も一緒に受け入れてもらわなければならない。
毎日薬漬けだ。
子供も無理かもしれない。
そんな事がぐるぐる頭の中を巡る。
すっかり私は拗らせ女子になっていた。
自分はサバサバしていると思っていたがそうでもなかったらしい。
結婚は新しい自分の発見だった。
しかし、そのまま結婚まで進んでしまった・・・・。
今思えば、これが正解だったのかどうか分からない。
どうしてそこまで進んでしまったのかも分からない・・・。
これが所謂縁があるということなのか?
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