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10月20日

術後1週間が経過した。
寝返りはかなり自由にうてるようになってきた。
これで寝苦しさも少しは改善されるかと思いきや、
夜中の2時隣の部屋からの奇声で起こされる。
男性看護師さんに「寝て!」とちょっと厳しく怒られていた・・・
そのおかげか静かになったが、その後もあまり眠れず。
が、不思議とストレスにはならない。
だって次の日ダラダラしていられるから!

そう、ここで悟る。
不眠がストレスなのは、翌日昼間に眠くても眠れないから。
違うパターンの方もいらっしゃると思うが、私の場合はそうだった。
こんな単純な構図ですら普段の生活では分からなかったのだ。
入院なんておすすめできないが、いつもと違う生活を送ってみるのも新しい発見があって良いものかもしれない。

しかし、1週間経ってようやく熱はかなり落ち着いて来ていたが、いまだに平熱と微熱を繰り返している。
まあ、何となく体の傾向も読めて来たので、うまくコントロールするまでだが、家族はその事をずいぶん心配していた。
後気掛かりはお腹の不調だ。
とりあえず整腸剤を出してもらう事になった。
恐らくこの感じだと回復傾向なのだろうが、後押しで整腸剤があると心強い。

が、この日も整腸剤は出されず・・・
もう退院までの日数考えると、なくても良いか??

そうこう考えながら午前中、ゴロゴロしながら昼前に眠ってしまった。やはり寝不足だったか?
午後も何となくゴロゴロしつつ、やっとシャワーへ。
この日抜糸をして、消毒もしなくて良くなったので、かなり楽だ。
抜糸、私の場合は正しくは「ばっこう」というそうだ。
糸ではなくホチキスのようなもので留められていた。
これも不思議なもので、手術直後はこの留められている事がかなり安心で、絶対大丈夫なんだろうが、抜けてしまうのが怖かった。
それが、だんだん邪魔だと思うようになってきたのだ。
回復してきている証拠なんだろうなあ、と実感。
そして、抜糸を終えて退院許可が出た。

T先生から
「紹介状返事もう送ってあるからね」
と言われ、更に
「Y先生だっけ。
すごいよね、よくMR(MRI)見ないで診断したね」
ああ、そういえば。
Y先生はずっと三叉神経痛ではない。
と思って治療してきた。
私の三叉神経に血管が当たっている事は知っていたが、実はMRIは見ていなかった。
だから、私の痛み方だけで判断したのだ。

三叉神経痛の難しい所は、医師が患者が痛がっている所、発作が出ている所を見る事があまりできない病気だと言う事。
T先生も「みんな動けるようになってから来るからね」
と実際に痛がっている姿はあまり見ていないようだった。
そんな中でY先生はおそらく往診も行っている事もあってか痛がる患者をよく知っているようだった。

今更ながら、多分本当に、すごい先生なのだ。
何度も言いたくなる。
こんな先生が近くにいた事は本当にラッキーだ。
発作が起きている時も冷静そうに見えたが、びっくりしていたようで後々
「本当にあの時はびっくりしたわ。
まさかと思ってたもん」
と言われ続ける事に。

夕方、少し寒いなあと思ったので、嫌な予感はしたが、微熱。
その後も上がる事なく、頭痛もそれほど起こる事はなかった。
うん、いい調子だ。
夜はリズムを取り戻したいので、こっそり23時くらいまで起きている予定だ。
うーん、何をしようか。

こんな事、人生の中でもそうそうないだろう。
元気になってきた証拠なのか、湯船につかりたい、とか暇だなあ、とよく思うようになった。
無性にやる事が欲しくなってきた。
ただ、久しぶりにがっつり本を読む時間でできた事は嬉しかった。
やっぱり私には読書は必要なんだなあ、と思う。

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