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2023年 3月

びっくりした事に。
Y先生の処方したリリカが信じられない程効いた。
リリカの量は増えたが、テグレトールはいらないんじゃないか、というくらいだ。
それとナイキサン。
この2つが効いた。

そもそもナイキサンは三叉神経痛には効かない。
これが効くという事は非定型の顔面痛という事になる。
Y先生の最初の診断は正しかったのだ。
ただその裏に三叉神経痛も関わっていた、という複雑な図だったのだ。
「やっぱりこっちもあったなあ」
とY先生。
そしてT先生と同じ意見。
テグレトールが効く痛みは手術で取れた、という事。

そこでもしや、と思うのだが。
手術で治らない人は三叉神経以外に原因があるんじゃないか?
と思うのは素人考えだろうか。
実際、責任血管(三叉神経に当たっている血管)がほとんどないにも関わらず痛みを感じる人もいるらしい。
私の場合もY先生に診てもらっていなければ、
普通に三叉神経痛として手術をしていたなら、
今のこの痛みは原因不明だったのだろうと思う。

今思うと恐ろしい。
もしかすると痛みのコントロールもできないまま苦しんでいたのかもしれない。
しかもT先生に出会っていなければ頭を開けただけで、インオペ。
なんて事にもなっていたかもしれない。
最悪だ。
そもそも普通に生活を送る事もできなくなっていたかもしれないし、もしかしたら自殺していたかもしれない。

正直この痛みを抱えて生きていく事は本当にしんどい。
生きている事が拷問だ。
例えば、家族がいなかったら、離婚して1人暮らしだったら。
頼れる先生がいなかったら。
間違いなく死んでいたと思う。

そして、この年の春。
仕事を辞める決心をした。
この年末年始で考え始めていたが、長年良くしてもらってきた上司が異動する、という事が私の背中を押した。
ああ、もうこれは辞めて休め、という事なんだろうなあ、と。
あと、頼れる後輩がしっかり育って来ていた事が大きい。
今まで人手不足もあって、なかなか辞めるタイミングがなかったのと、私自身辞める決意がつかなかったのだが、やっと自分でも
「辞めてもいいかも」
と思えるようになってきた。

特に上司の異動は大きかった。
あまり大きな声で言えないが、私は正社員でありながら、育休など特殊な状態ではないにも関わらず勤務日数は少ない、という普通ではありえない状態だ。
それは今の上司が特別に許してくれていたからだ。
もうこれ以上我が儘を聞いてもらう訳にはいかないな、と思った。
退職前提であれば、次の上司も納得してくれるだろう、と思ったのである。

さあ、ここから辞めるまで、やる事は山程ある。
そう思うと何故かうきうきする。
ああ、やっぱり私は忙しく働いているのが好きなのだ。

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