ふるえるゆび

狂える日々

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最近の記事

10年後もおなじ弁当

二日前に作った野菜炒めをお弁当用タッパーに詰めてうんざりする。 最近のお弁当は、主食を豆腐半丁にして(白米を削ると見せかけの体重がするすると減ってくれるから)、その上におかずになるものをかける。別タッパーに100円で売られる袋入りの千切りキャベツを詰めて終了だ。昨日も同じものを持って行った。ちなみに朝食は豆腐半丁、納豆、千切りキャベツ、おかずになるもの……書いていて気づくがお弁当とほぼ同じメニューだ。それを連日食べ続けている。 早朝5:30、タッパー作成をしながら憂鬱な気持ち

    • 答えが出ない悩みばっかりだ

      最近嫉妬に溢れている。好きな人と一緒に過ごせる時間が増えたのに、好きという感情の中には憧れが含まれていて、その憧れがオーバーヒートすると出現する嫉妬も付いてくる。なにか1つ心に暗さを落とす感情への浄化装置がほしい。書いたらこういう気持ちも救われるのかなぁ。

      • 眼球ミイラと楽園

        コンタクトを着けながら号泣すると、コンタクトが涙を吸ってどんどん太っていき、いつかすべての水を吸いきって眼球がカラカラになるんじゃないかという恐怖を抱くことになる。号泣している人間は、今がちゃんと辛いが、目が腫れちゃうなぁ、とか、コンタクトつけっぱで痛いなぁとかも考えるマルチタスクな存在だ。そして私は今、コンタクトで眼球がミイラになる可能性に怯えつつ、本当に死のうと考えている。 どうしようもなく死にたいくらい悩んだ時は、信頼できる人に相談したら?というアドバイスをよく聞く。

        • 回遊魚

          人が話している言葉を聞いて初めて自分も安心して会話ができる。誰かが使っていた言葉なら信用に値するので、猿真似のように、あたかも自分の言葉のように話せる。この前読んだ本の言い回しを人に言ったり書いたりして、褒められて安心する。行動するには、誰かの承認が無いと不安だ。 友達が泣いている。まずい、こんな状況のときになんて声をかければいいんだろう。みんなが使っていた言葉マニュアルには載ってない。本にもなかった。大丈夫だよ、なんて不用意だ。わかるよ、なんて軽薄だ。分厚くなったマニュア

        10年後もおなじ弁当

          春とスニーカー

          春に、道行く人の足元を見るのがすきだ。 汚れのない真新しいスニーカーを見て、こっちもなんだかわくわくする。まあ、春だしね、と、なんとなくの決意を持ってこれから始まるぴかぴかの新品の日々を歩くための相棒を選んだんだなぁと思う。冬と違ってカラフルに彩られる足元には、春を待ちわびて咲く花たちのような力強さも感じる。 電車に乗って、横スライド方式で乗客の足元を見る。赤いコンバース、白のエアフォースワン、ミントグリーンのVANS……おや、グレーのニューバランスが2組並んでいるぞ。

          春とスニーカー