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御殿場から登る富士山Day.1

2024/ 8/13~14

富士山、登ってきました!
あれ、この前も登ってたよね?
そうなんです。
実は前回の富士登山は今回を少しでも楽にするための練習でもありました。
だから今回が本番のつもり。

登ったのは、『御殿場ルート』です。
富士山は主なルートが4つあります。
☆1番人気、唯一の山梨側!富士吉田ルート
☆樹林帯からスタート!須走ルート
☆砂と長距離、富士はでかい!御殿場ルート
☆最短で頂上まで!富士宮ルート

御殿場ルートはこの中で1番長いルートなのです。
⛰️スタート地点は標高1450m、頂上は3776mなので2300mほど登らなければなりません。
🥾歩く距離は登りで約10.5km、下り約8.5km。
⏰かかる時間は登り8時間くらい、下り4時間くらい。
情報だけ聞くと、あちゃ〜🤦‍♀️という感じ…。
人生で登ることはない道だろうと思っていたのに、
おかしなことに気が変わり挑戦してみたくなってしまいました。
あと下山道に大砂走(おおすなばしり)という、ふかふかの砂地を大疾走できる名物があり、それをやってみたかったというのもあります。

こんなびっくりルートを日帰りで登山しちゃう強者もいますが、私はその自信がなかったので山小屋にお世話になることにしました。
1日目に山小屋(八合目)まで登り、2日目に登頂・下山という計画を立てました。
ところが2日目のお天気が微妙…朝は大丈夫でも下山の時が心配。
なので1日目に山頂まで登り山小屋まで下りて宿泊。2日目は下山だけの計画にしました。

さてスタートは何時にしましょう!
お昼までに頂上に着きたい。
太陽が本気を出す前に少しでも標高の高い涼しところに登っておきたい。
余裕を持って午前3時出発!
でも寝ないで登るのは大変良くないです。
ということで、登山口に前日の7時に入り2時まで睡眠をとってからスタートすることに。
結局少し早めに支度が完了したので、午前2時30分の出発となりました。

後ろの光は山小屋と
登山者のヘッドライトの灯りです

外に出た瞬間、目に飛び込んできたのは満天の星。
そして偶然にもペルセウス座流星群の活動がピークの夜だったのです!
見つけようとしなくても目の前に星が流れます。
涙みたいにスっと光るのも、夜の暗闇に白い筋を残していくほど長く強く光るのも見れました。

「流れ星には願い事🙏💫」

できません!間に合いません!
あっ〜!!と指さしている間に消えてしまいます。
🌟シュン!
🙋‍♀️あ!流れた!
このような事後報告パターンもあります。

遠くに山頂の影

ずっとずっと夜空を眺めながら、もしかしたら手で掴めたかもしれない流れ星を見ながら、遠くに見える大きな山の影に向かって歩きました。

でも、きれいなのは夜空だけではありませんでした。
チラッと後ろを振り返ると、

街の灯りがきらきら

上に星空、下に夜景。
何度も何度も振り返っては見惚れてしまう。
しかもオリオン座も上っている!
夏の終わりが見えないこの頃だけど、ちゃんと季節は進んでいるんだなと冬の星座を見て安心しました。
暗い間はこのような素晴らしい景色と共にあったこともあり、大変さは全く感じませんでした。

しばらく進むと空が白んできました。
あんなにたくさん見えていた星もだんだん見えなくなる。
ついに朝を迎えます。

町は夜、空は朝
まだ元気な頃

空が明るくなるとまた景色が変わります。
次にはっきり見えるのは、これから目指す山頂。

山頂までくっきり
奥に見えるとんがりを目指します

と、とおい〜〜〜〜!!
行けるのだろうかとそわそわする遠さ。
頑張ってねと自分にエール💪

ここらへんから御殿場ルートの洗礼を浴びます。
このルートは足場が砂の坂です。
しかもふかふか。
1歩進んでも半歩下がります。
進まない!まさに蟻地獄。
それをひたすら登り続けるのです。
体力をがんがんに持っていかれます。
途中追い抜かして行ったお兄さんが
「止まるとやばい!筋肉が張り裂けそう!!」
と言っていました。

わかる〜!私もだよ〜〜!!!

すると救世主、穏やかなおじさんの登場。
おはようございますと挨拶を交わすと、なんだかゆるゆるとした雑談が始まりました。
しんどい心でいっぱいでしたが、一緒に話している内に最初の目印の山小屋に到着!
人と話しながら登るのも楽しいんだなと思いました。
ありがとう、穏やかなおじさん🙏✨

だいぶ近づいたけど
まだまだ遠い

ここまで来ると、他のルートの五合目くらいの高さになります。
だいたい2500mくらい。
やっっっと1200mほど登りました!
だけどまだまだ先は長〜い!

それでも景色はきれい!
頑張れる。

わらじ館にて

ここまでやってきました!七合目あたり!
こののぼりが登ってくる時によく見えていました。
だんだん近づいてくるのぼりに元気をもらえました。
この小屋ではスイカが食べられます!
私は食べなかったけど、きっと疲れた体には染み渡っちゃう美味しさなのでしょう🍉

ここからは続けて2つほど山小屋があります。
目印があるとちゃんと近づいているのが実感できて嬉しい。
足元も砂砂ロードから踏めばしっかり上がれるくらいの地面状況に変わっていきます。
ちゃんと足を出した分だけ前に進める。
心が楽になる〜!

最後の山小屋まで行けたら残っているパワーを山頂に向けます!
もう行くしかない!あと2時間くらい頑張れば山頂です🔥

ところが前半の砂滑りが効いて、脚ががなかなか言うことを聞いてくれません。
ちょっと進んでちょっと止まる。
なんだか若干の呼吸の乱れを感じ、高地にいることを実感しながら進みました。
しんどさ故に人に話しかけちゃったりして。でもその少しのやり取りから元気をもらえます。
山にいる人はみんな優しい!

山頂!
ご飯を食べて下ります!
剣ヶ峰とかお鉢めぐりとかしたかったけど
疲れちゃってたのでやめました😭
ま〜だまだ体力向上の余地ありというところです。

山頂おにぎり🍙

この日のゴールは約3300mにある山小屋『赤岩八号館』です。
泊まれるのをすごく楽しみにしていました!

あんなに苦労した登り道なのに下りとなればひょこひょこ歩みが進みます。笑

そしてあっという間に到着、赤岩八号館🗻
割り当てられたスペースに案内してもらいます。
1人の敷地はお布団を縦に半分にしたくらいの広さです。
見かけは狭く感じますが、充分に一夜を過ごせました!

到着してから晩御飯までゆるゆると身の回りを整えたり、ちょっとお昼寝したりしながら過ごしました。お昼寝、気持ち良かったんです。爆睡。

カレー

夜ご飯はカレーでした!
しかも、おかわり自由です!なんて贅沢な。
私もおわかりしました🤭
お腹空いていたし疲れていたから美味しさ倍増だったと思います。

ご飯食べて再びゆるゆるしていたら日没です。
さっきまで目の前を真っ白にしていた雲がどんどん
薄くなっていきます。
直ぐに外に出ました。

ぱぁー!

刻一刻と変わる空模様から目が離せませんでしたが、寒いので一旦山小屋に退避🏃‍♂️
お布団の中から窓の外を眺めました。

小屋の窓から顔を出して📸

本当にこんな光の広がり方するんだ!と思ったお手本のような日没でした。きれいでした。

真っ暗になってからまた外に出て星空を見つめて、寒くなって戻って、布団のなかでぬくぬくする。
やることはないけど、そこにあるものを見つけて心いっぱい楽しむ。
すごく贅沢な濃い時間でした。

暗くなったら灯りが消えるので、眠るしかありません。20時就寝!

1日目やっと終わりです🤝
2日目に続きます!

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