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妻が育てたように夫は育つ?!

夫の両親の場合

夫の父は、6人兄妹で、
父の下に弟が1人と、妹が4人いました。
母が嫁に来た時、弟は高校生。
一番下の妹は、まだ小さかったと聞いています。

夫の祖父母もいましたが、
祖母は、ほとんど家事をしなかったそうです。
しかも、「男子厨房に入らず」という時代なので、
母は大変だったのです。

そういうわけで、父は一切家事ができませんでした。
私の夫が皿洗いをしていると、母が感心して羨ましそうに言います。

「ようやるんじゃなあ」と。
自分の旦那さんは、何もしてくれないと、ぼやいていました。

けれども、何もしてくれないはずです。
何もさせて来なかったのだから。

確かに、嫁いだ時には、舅姑の目があって、
夫教育は出来なかったかもしれません。
けれども、その後チャンスはあったはずです。

でも、多分、不器用な夫に任せられず、自分がやった方が早いし、
せっかちな性格なので、待てなくて、父がやる機会は、
永遠に来なかったのだと推測できます。

でも、父もやる気がなかったわけではないと思います。

なぜなら、父が我が家に来てくれた時のことです。


畳の上に落ちていたゴミを、
まだ小さかった孫が拾って食べるからと言って、
「掃除機の使い方を教えてくれ」

と私におっしゃったのです。そして、
我が家に来るたびに掃除機をかけてくださいました。
自宅では、一度もかけたことがないのに。

とても思いやりのある優しい気持ちの方ですので、
人を助けたい気持ちは、人並み以上にお持ちでした。
うまく褒めて育てれば、手伝ってもらえるようになったのではないか
と思います。

我が家の場合

保育園の送り


今では、家事を何でもこなす夫ですが、
結婚したばかりの頃は、
亭主関白に憧れていたのか、全く手伝ってくれませんでした。

言葉は忘れましたが、何かそのようなことを公言していました。

けれども、3人目が生まれてからは、
そんなことは、言っていられなくなりました。

0歳、3歳、5歳の3人を、保育所に送って行くのが夫の仕事でした。
私が送って行くと遅刻してしまいますので、
必然的に夫の仕事になりました。

まだ貧しくて、車が1台しかなかったので、
私が4人(夫と子供3人)を7時に保育所へ送り届けます。
そして、7時半に先生が来られるまで、保育所の玄関の前で
遊んで待っているのです。

たまに、先生が来られるのが遅くて、
夫が遅刻することがあったようです。

お父さんが家に帰って来たら、子供達は、
お父さんの周りにくっついて、遊んでもらっていました。
実は、そうなるように私が仕向けていました。

普通なら「お母さん」「お母さん」と来るところを、
お父さんの方に行くように、仕向けていたのです。
その方が、私はご飯を作ったり出来るし、
お父さんも懐かれた方が嬉しいからです。

実は、ちょっと寂しい気持ちもありました。
男同士でじゃれ合っていていいなぁと思っていました。


夫に家事をしてもらう秘訣


夫に家事をしてもらう秘訣は、夫に教えてもらいました。

初めて、洗濯物を干してくれた時、
靴下の上下が、私がやっているのと反対でした。

口ゴムが下だと、乾く時に上から乾いていくので、
ゴムが伸びるのです。

それで、私は、
「ゴムを上にして干して欲しい」
と言いました。

すると夫は、
「文句を言うのやったら、もう二度とやらへん!」


それで、私は学んだのです。
夫に何かやって欲しかったら、
夫のやり方に任せること
口出しはしないこと

初めのうちは、夫がやった後で、直していましたが、
そのうち、そんなことはどうでもよくなりました。

少々しわくちゃのままであろうが、
袖が片方だけ内側に入ったままであろうが、気にしないのです。

気になるのであれば、自分が直すこと。

でも、そんなのいちいち直していられないぐらい、
毎日が忙しかったのです。
仕事と家事育児の二刀流は。


夫に家事をやってもらう秘訣は、
やってくれたことに対して
  ・決して文句は言わないこと。
そして、
  ・感謝の言葉「ありがとう」を言うことです。

2人とも働いているのだから、旦那さんも半分やるのが
当たり前なのに、なんでそんなこと言わないといけないの?

とか、あくまで旦那さんは、お手伝い感覚で、
やってあげたと思っているのが腹立つ!

とか、色々なご意見もあるでしょう。

確かにその通りかもしれません。
でも、男って単純ですから、気持ち良くさせて、
やってもらった方が得じゃないですか?

こちらは、お釈迦さんになったつもりで、
孫悟空を手のひらで転がすような気分でいたら
いいのではないでしょうか?

そして、子供ができた時に褒めるように、
「上手!」「上手!」
「助かるわ!」「ありがとう!」
と言ってやってもらった方が、うまくいくと思います。




お父さんのオニオンスープ


玉ねぎのスライスをバターで炒めて、
コンソメスープの素を入れて作るオニオンスープ。

ある時、夫が、どうやって作るのか聞いてきました。
作り方を教えると、夫が作ってくれました。

子供達が、
「これ、お父さんが作ったん?」
「おいしい!」
(いいぞ!子供達!!)

それ以来、オニオンスープは、お父さんの得意料理になりました。


まとめ


結局、妻が夫を育てたつもりが、
妻が夫に育てられたのかもしれません。

でも、大事なことは、お互いに思いやり
があるかどうかだと思います。

思いやりさえあれば、
たとえ、亭主関白がやりたかったとしても、
忙しくて大変な妻を見て、
知らん顔はできないと思います。

自然と協力するようになりました。

出来る方がやっている感じです。

その姿を見ている息子達は、
どの子も、いい夫、父親になっています。
(そのはずです。今度お嫁さんに聞いてみましょう)


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