『五信反省』
私は友人から強欲で傲慢だと言われたことがある。
相手のことを真剣に思い、時には率直に伝えてくれる友人だ。
そう言われて、正直私はショックを隠せなかった。しかし、自分を見つめる良いきっかけになった。
同じ頃、弘法大師の教えの言葉『如実知自心』を知った。
ありのままの自分の心を知ること。
今、冷静にこれまでの自分を振り返ってみると、特に社会人になってからの私は、常に物足りなさを感じていた。それは物質的なことや、周囲の人に対して、そして自分に対しても。もっとお金が欲しい。もっと広い家に住みたい。もっと夫には私のことをわかって欲しい。もっと私の心を満たしてくれる何かがあるはずだ。などなど、『もっと、もっと』ばかりだった。
今まで見て見ぬふりの甘さや弱さも含め、全部私であることに気付かされた。良い悪いのジャッジはしないで、まずは受け入れること。
そんな時に、友人が金沢の白山比咩神社に連れて行ってくれ、そこで『五信反省』に出逢った。
『五信反省』
つらいことが多いのは 感謝をしないから
苦しいことが多いのは 自分に甘えがあるから
悲しいことが多いのは 自分のことしか分からないから
心配することが多いのは 今をけんめいに生きていないから
行きづまりが多いのは 自分が裸になれないから
全ては自分の心次第。至ってシンプルだ。
なんだか心が軽くなった気がした。
注) 『五信反省』は金沢の白山比咩神社の地内、河擢尊大権現堂で頂いたものです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?