五十嵐隆(syrup16g)の、メロディと歌詞の最高度

五十嵐隆(syrup16g)の、メロディと歌詞の最高度

syrup16gの曲は、大学の途中から聴きだして、とてもハマった。そして、現在でもハマっている。沢山の音楽がある中で、syrup16gのメロディと歌詞は、自身を強く勇気付けてくれた。ベストアルバム、「動脈」と、「静脈」は、何度聴いたか分からないくらい、何度も何度も聴いたのである。しかし、ベストアルバムでは昔の音源で、再音源化された、「明日を落としても」が、syrup16gの中でも、一番に名曲だと思う。よくもあの、メロディと歌詞を思い付いたものだ、と思った。寂滅の思想が感じられるし、ともかく、最高だ、という他にない。

ところで、syrup16gのメロディと歌詞は、ボーカルの五十嵐隆さん(以下、五十嵐さん)が作っている。どこかに書いてあったが、先にギターやベース、ドラムで音源を作り、最後にメロディを乗せる、という方法論で作っていると書いてあったと思うが、五十嵐さんの、メロディは、本当に美しい。どうやったら、こんなメロディが浮かぶのか、そしてそれにしっかりと適応した最高の歌詞をどうやって書いているのか、もう浮世離れした、達観の位置にいる五十嵐さんの、メロディと歌詞である。

特に、「明日を落としても」は、最高で、最後の高らかに歌って、沈んでいくボーカルの声を聴くと、これはもう、音楽界の芥川賞受賞だろう、とはっきり思わされるほどに、崇高なものだと思わされる。

この時の、「明日を落としても」が、最高にカッコいい。「天才」という曲があるが、まさに、五十嵐さんは、作曲家作詞家として、天才だと思う。初めから最後まで、聴いていただければ、思いは伝わると思う。去年はライブ行ったけど、今年もツアーをやってくれないかな、という気持ちを込めて、五十嵐隆(syrup16g)の、メロディと歌詞の最高度、を終えようと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?