‐詩‐ 向日葵

向日葵が陽炎とともに揺れていた

幼い頃 見上げた向日葵は
お母さんみたいだと思ったし
お父さんみたいだとも思った

大人になって 見上げることもなくなった向日葵は
やっぱりお母さんみたいだと思ったし
お父さんみたいだとも思った

夏の太陽に目眩がするとでもいうように
ふらふら ゆらゆら 揺れる向日葵は
気ままに でも どこか物寂しげで

なんとなく私みたいだとも思った


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