生命系によるNAIST物質創成科学領域 合格体験記


この度2024年度、奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学領域の春入学の第一回の試験を受けてきて優先権等をぶんどってきました。
皆様の助けになりますように自分が持っている情報や対策、感想等を綴らせていただきます。

物質の体験記少ないですねー。
これを見た皆さんも試験が終わったら可愛い後輩のために書いてあげて下さい。無料の記事で。

なお自分の元々の分野は理学部の生命系です。
ピペドってやつですね!(理系の底辺)


1.気をつけるべきこと

「面接めっちゃ緊張した」ということを一番伝えたいです(当たり前)

 時間不足の対策として、5分の発表は時計を見ながら練習をして、「ここの内容まで、このペースで読めているから最後まで喋れるな」「無理そうだからちょっと内容を削ろう」とか自分のペースを管理できるように時間の目安を節々に作っておくことをお勧めします。
 なぜかというと、本番ではアガってしまって、ペースがドンドコ祭りになってしまうからです(1敗)

実際、本番ではアガってしまっていてカミカミ。質問については7割くらいのことは答えられました。残りは答えたけど合っているか微妙…
まぁ自分にしては、まだマシってことでハナマルをあげておきます。

2.自分の成績等、大学について



先ほどもお伝えしたとおり。出身大学は地方公立大学理学部の生命系です。

そのまま自分の大学に院進しても良かったのですがいくつかの理由で変更しようと考えました。
生命系は就職厳しいらしいという不安、違うことをやってみたいという願望の二つが理由です。
(生命系の就職厳しいかについては実際は出身分野なんて関係ない。就職なんて個人の資質なので優秀な人間だとどんなところでも受かると思います(吐血))

宮廷や大学院の研究室を探している最中にNAISTに行き着いたって感じですねー。


GPAは2.8程度。平均of平均だと思います。

 一応載せてはいますが、GPAについてはあまり試験に影響しないと勝手に考えています。NAISTにはGPAが低い先輩もいらっしゃいますし、何より大学によってもGPAの基準が違ったりするものですしね。
低い人もあまり心配せずにNAISTに提出するといいと思います。

成績証明書の使い方として、生徒がどんな授業を受けているかどうかの質問の参考のために使うと聞きました(噂)


TOEICは690点です。低い。でもまだマシ。

 テストにはあまりTOEICの点数は関係ないとは言われていますが、入学後のカリキュラムが650点がボーダーとなり英語の授業のクラスが分かれるのでこの点数を上回るのを目標としてもいいかもしれませんね。

TOEIC取れないよーって人はTOIEC IPテストも使えますのでそちらもご一考を。IPテストの方が取りやすいと聞きました。いくつかの英語の試験が院試に使えます。しかし、トイックが一番簡単だと思います。何回も受けて高得点を取ろう!

3.オープンキャンパスについて

オープンキャンスは絶対に行こうね!

3つほどの研究室を1日でみて回れるし、教授に合って話すこともできるし小論文についての疑問や困っていること、書き方を聞いたら直接的な言い方ではないですがヒントをもらえます。(教授によるとは思いますが)

特に、願書申し込みの二週間前(7月の第三土曜日)のオープンキャンパスに小論文を持っていき、つぶらな瞳で優しい先輩を覗き込むと添削してくださいます。小論文は書いていなくとも、先輩が書いた小論文のサンプルは渡して下さったりします。

自分の場合はバイオの棟に行って先輩とライン交換して添削をお願いしました。物質の先輩にも添削と質問の予想を一緒に考えてもらったりしていました。

 平日の研究室訪問についても教授は快く受け入れて下さいます。自分は合計4つの研究室を覗きました(一つはバイオ系)。そして、全ての先生が優しく案内して下さいました。

もちろん自分の努力としても見学前にはその研究について勉強していきましたが、興味を持ってくれる学生なら誰でも大歓迎という雰囲気でした。是非是非研究室訪問をお勧めします

(5月に入っても受け入れて下さいますよ!遅くてもこの文章を読んだ瞬間申し込んでみて下さい)(1-3年の人も今からでもぜひ研究室訪問に!NAIST以外にも行ってみよう!!!分野が違ってもちょっと事前学習すれば大丈夫!)

いつでも見学会申し込みURL⇩

話はそれますが、遠方から来た人ならついでに観光をするのもいいですね。
奈良市内までNAISTからバスを含めて片道1時間ほど。車で向かうと30分ほど。

奈良市内の観光は日帰りで回れます。寺なんて一個か二個見るだけでいいでしょ(奈良県民の恥)
春日大社と東大寺、美術館いっとけばええ。


とは言いつつも本心は、奈良はいいところいっぱいあるのに回る人少ないと言いたい。ゆっくり時間をかけて奈良を回って欲しいものです。

未来のNAISTの民のために奈良県民として、今度おすすめの観光地のnote書いておきますね。和歌山も十分いける範囲なので多分追記します。

4.小論文と書き方の助言

最初に言っておきますが小論文のサンプルはここには載せれません。
実際に会って貰うべし。許して。

小論文は大学の指導教官の先生に2回添削してもらいました。時期としては出願時期の一ヶ月前に初めての添削。大枠を自分で考えて先輩の修論を参考にしながら書き進めていきました。
その後、友達や先輩などにフィードバックをもらい文章を直して行った後もう一度先生に見せてNAISTに提出しました。

準備期間は1ヶ月半くらい。

内容については

1.研究しているタンパク質についての概要や背景、研究意義について
2.これからの展望、アプローチ方法
3.実際に行なった実験
4.実験の考察と今後どのようにこのデータが活かされるか
5.希望研究室とこれからのしたいこと

の流れで書きました。

1-4についてが8割、5について2割書きました。この比率についてですが実際の面接での質問の量の比率に大体似ているなと感じました。

もし5(これからしたいこと)についての内容にとても自信があり何を聞かれても無敵だという人は5を重点的に書くべきだと思います。


それぞれの内容についての詳細についてですが、

1.研究しているものについての概要や背景、研究意義について
 主に普段の発表の内容と先輩の修論を参考にしました。不足している内容については論文から引っ張ってきました。小論文の文字数は大体ここで文字合わせをしていました。理由は、2から4の内容は簡潔にわかりやすくをモットーに書いていたので文字数を後から変えるのが難しかったからですね。

背景について、分野外の人に伝えようと意識するといくらでも書けてしまいますからね。ここで文字数を辻褄を合わせに合わせました(小声)

2.これからの展望、アプローチ方法

 この内容について最後に書くのではなく最初の方に書きました。人によって書き方は変わると思うのですが、早めにこの題目を入れるのがしっくりときました。

3.実際に行なった実験
 方法については深く触れずに、行なったこと、条件、結果について簡潔に書きました。

深く触れないことの最大のメリットは先生が質問しやすい箇所をあえて作ることができるということです。実際の質問も手法の原理や扱っているものの特性に関する質問されました。

ちょっとずつ書かないことをトラップのように置いておくことで先生の質問を誘導できるかもしれませんね。

4.実験の考察と今後どのようにこのデータが活かされるか
 ここは因果関係をしっかり意識して、今後の展望につながるような内容に仕上げるべきだと指導教官の方がおっしゃっていました。自分もそう思います。

5.希望研究室とこれからのしたいこと
オープンキャンパスで実際に教授と喋ったことや教授の書かれた論文を読むことでネタを補完していました。具体的に書いたことは、入学後この研究室でやりたいこと、なぜやりたいか等の文章で書きました。



以下何人かの某先生から集めたアドバイスです(小声)

小論文の実験について失敗したことも書いていいですよと言って下さいました。もし実験はしたが失敗したデータしかないという方がいらっしゃればそれでも小論文に載せることをお勧めします。

あと小論文はびっしり書いて下さいという助言を受けました。質問するところがないととても困るからみたいです。

ちゃんと小論文をびっしり書いてないとどういうことが起こるかというと、教授陣が知識の暴力を尽くして専門的な内容についてどんどん聞いてくるという強制イベントが発生するらしいですね。

小論文の文の書き方が面接の難易度を変えると思います。

図についても絡めて説明できるといいとの助言もいただきました。わかりやすくなるような図についても積極的に載せるべきですネー。

文章は書いた後1日後に何度か添削を自分で行なった後、音読をして、添削をして、先生に提出してのサイクルを繰り返すをことをお勧めします。
誠実に丁寧に分野外の人にもわかりやすく、文章として変でないかを標語に書いていくと無難に書けると思います。

 文章というものは後に読むと変な文章だとわかるのですが書いている時は変な文章だということに気づきません。

 ちなみにこのnoteの文章の推敲も音読もしていません。こういう文章になるということですね(他人事)

メモ.研究をまだ始めていない人への助言

自分の大学は配属が早いので実験のデータは十分にありましたが配属が遅い人は書くことに困ると思います。その場合はこれからやっていくことについて研究していくことについて書いていくのですが、少し手こずると思います。

できれば早い段階で教授に相談することをお勧めします。
配属が決まった直後や研究室見学する際に、「選択肢として大学院受験を考えているのですが実験を早めに進めることはできますでしょうか?」と聞くと大抵対策を考えて下さいます。

もし、 これが間に合わなそうなら先輩の修士論文や先行研究を読み込む作業の負担がちょっとだけ増えると思います。頑張って小論文を詰め詰めに書き込むことを勧めます。


5.質問の対策について

具体的にされた質問についていうと特定されるのでぼやかして書いておきます。

  • 志望動機についての深掘り

  • 使っている手法の原理についての質問をいくつか

  • 使っている手法の手順についてなぜこの操作をするのかについて

  • タンパク質の合成方法について(転写、翻訳)

  • 扱っている物質についての構造を有機化学についての分野からの視点での質問

  • なぜこの手法を選んだのか。他の方法と比較しながらのメリットとデメリット。

概ねこのあたりの質問をされました。

あまり難しく考えずに、日々実験している中で疑問に思うことと小論文を書いている際に友達からもらった質問について、一つずつ調べたり聞いたり考えたりすることを試験まで続けるといいと思います。

扱っているものの特性や物質の組成、実験の原理や手順の意味、なぜその方法が適しているかについて説明できるようにすることをお勧めします。

全部を答えられなくても優先権はもらえました。


あと入学だけを目標にしているなら心配しなくても多分受かります。
添削と質問対策をちょっと頑張りましょう。


6.後日談

テストについては以上です。
飛ばしていただいて結構です。


試験が終わった後、とび森のバッチ集めを友達としながら、アニメ見てました(小声)

ツアーのコイン集めをしていました。トンボを追いかけ回して飽きたら、トラベラーとおもてなしをしながら魚つりと虫取りを永遠にやっています(現在進行形)

このゲームをちょくちょく友達と進めていますが終わる気がしませんね。
5000匹捕獲って多すぎないですか。もうこのゲームでて12年経ってるんですけどね。コスパがあまりにも良すぎる。

街を整備したり、昔出て行った住民たちを呼び戻したり。やることが一生終わらないので他のゲームを進められません。


試験を受ける年に3DSのインターネットのサービスが終了したんですよね。
夢見の館のバッチを試験準備前に取っておいて心底よかったと感じます。


これからやることとして
ギターを始めたのと次のマラソンへの体づくりを再開しようと思います。TOEICは目指せ800と言うことで毎日コツコツ頑張ります。

これから受ける人たちを応援しています。

ビクトリーーー(Re.ゼロみてました)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?