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裁判傍聴日記

基本的に誰でも予約なしで傍聴できます。
(人気のある裁判で傍聴券が必要な場合もあり)

裁判傍聴芸人の「阿曽山大噴火」のYouTubeやラジオが面白くていつかガッツリ見学したいと思ってました。

まず、空港並みの手荷物検査があります。
スマホとバッグ丸ごとX線を通し、
ゲート型金属探知機を潜って入廷。
ボディチェックはなかったです。
勿論、録音や撮影は禁止です。

今回は事件名はHPに記載されています。
その日は証人喚問でした。

裁判員の人数、裁判官、被告人、刑務官など
15人くらいが着席してました。

知人が副業で法廷画家をしてるのですが、
いませんでした。
ニュースに上がるような人気の裁判ではないからでしょうね。

私は中央より3席右、記者席の2つ後ろに座りました。
Apple Watchは時々急に喋り出すのでオフにしました。
Siriの設定は慎重にしましょう。
スマホは電源は切らずに消音に設定。
記者含め、傍聴した人は約20人くらいで年齢層は様々です。休憩は20分くらいあるのでその間、トイレに行ったり自由です。

ドラマにあるような激しい言い合いはありませんでしたが、検察側と弁護側が「それは本件に関係ない!」
「異議あり!」と割って入るのが度々あり、
不穏な空気が立ち込め、互いにイライラしてるのがリアルでした。
何度も似たような質問で「ですからぁー!先程も述べたように!」と、証人が呆れたような感じになったのが印象的です。

みんな、疲れてるようでした。
だって、何日もこの裁判が続いてるんですもの。

プライバシー侵害に当たるので詳しく事件の内容をSNSに載せるのは控えますが、手錠をかけられ、腰紐を巻かれた被告人が入廷する時は、リードに繋がれた犬のようで既に人間扱いされてないように見えて、これはドラマではない、現実なんだと思うとズシンと心に重石が乗ったような気持ちになりました。
被告人はマスクをしていましたが、そんな残虐な事件を起こしそうに見えず、普通の主婦にしか見えませんでした。

罪を犯すとこんな風に公共の目に晒されて、裁かれる側の屈辱と悔恨と様々な思いになるのか、複雑な気持ちになりました。

おもしろい、と書いて良いのか迷いましたが、
とても良い勉強になりました。

生まれた時から悪人はいない訳で
様々な要因や状況が重なって、
不幸な結果を生むのはどうしても否めない。
そこで踏みとどまるか、どうかが難しいところ。

状況がその人をそうさせる。
私だって誰だって、この先わからない。
この世の中は理不尽で不条理で、決して綺麗事では済まされない事ばかりです。
良い人もいますが悪い輩も多いので要注意です。

その人の背景にあるもの、生い立ちや環境など
どうしてそうなったのか知りたくなりました。
被告人を擁護する訳ではないですが。

またいつか行きたいです。

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