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202310 ブラタツノブ 山形市♯2

 駅の構内に不思議な光景を発見。図書館のような一画。きっとJRの待ち時間に子供が飽きないようにってことかな。うちで読まなくなった絵本なんかを寄付してる感じ?循環型社会ってことかな。いい取り組み。

駅構内に突如現れる一画

 駅を出てマップを広げて方向を確認して、まずは霞城公園を目指す。「あれっ、遠回りしたかな?」「ま、いっかー」とかひとりごと言いながら歩くくらいチョー楽しい。それでも10分程度で霞城公園到着。南門から入城。もとは山形城で城址公園です。その中に県立体育館や武道館や博物館などなど箱物もあるし、市民の安らぎの場的な広〜いのんび〜りした広場もある。いつもなら、信濃川でするみたくアーシングしてるだろうなって広大なスペース。今日は先を急ぐので。

 霞城公園の中の月曜定休日の山形県立博物館へ。入場料300円。ここではなんと、大陸の縁(ふちと書いてへりと読みます)から、山形県部分が離れて日本海が形造られるところから話が始まります。壮大。現在は標高の高い山形県が昔は海底だったからアンモナイトの化石がたっくさん展示してあります。そう言えば土地の博物館ってだいたいどこでも地質的な展示物から始まる気がする。そして、土偶や埴輪が出てきて、山形では「国宝 縄文の女神」。フォッサマグナから東北にかけては縄文式土器が加わって。竪穴式住居から稲作。戦国の時代に活躍した武将、山形では戦国大名最上義光公 から、東北地方ゆえの飢饉による百姓一揆。近代の夜明け 明治維新に活躍した郷里の名士。明治 大正 昭和 太平洋戦争 を土地ならではの切り口と考察で展示というのが多いパターンです。
ここ山形県立博物館も全く知らなかったことだらけで来てよかった。

おそらくヤマガタダイカイギュウ
国宝「縄文の女神」45cm 3.15kg

 博物館を出て東大手門に回ろうとするとあの有名な騎馬の像が現れ一緒に写真を撮りまくります。最上義光騎馬像。これまで幾度となく見たことがあったけど、どこの誰だか知らんかった。ここの人だったんだぁ。二の丸東大手門から出ようとして「ここ、そう言えばスタンプラリーだな」と思い直しわざわざ櫓まで上がってスタンプを押す。最初のスタンプ。まぁ、スタンプ集めるつもりはこの時はなかったんだけどせっかくだからと。スタンプもやはり騎馬像。

似た写真を8枚も撮ってしまう

 東大手門から出たらすぐに次の月曜日定休日の山形美術館を発見。入場料800円。さすが美術館は800円。ここでは地元の方達のと思われる大々的な書道展が開催中で入場者も多くすごく盛り上がってたけど申し訳ないけど関心なく通り過ぎる。ピカソやモネもさすがだけど、いちばん感銘を受けたのは「長谷川コレクション」と呼ばれる一画。山形って紅花が有名だけど、それで財をなした紅花商人長谷川家に伝わった県指定有形文化財の数々。「与謝野蕪村 奥の細道屏風図」は圧巻。この漫画みたいな挿絵も幾度となく見たことがある。奥の細道の挿絵だったんだぁ。知らなかった。すごく現代風。令和の人が描いたって言われても分からない。昔も葛飾北斎や写楽ばかりじゃなくて蛭子さんみたいなのがいたんだぁ。これが本物の圧力って感じ。撮影禁止だからうろ覚えだけど、同じく長谷川コレクションの横山崋山?らの画や書も美術館を出る前にもう一度最後に見に行ったほど。力強くて好き。さっきのピカソやモネ、シャガールもじつは吉野石膏っていう会社が東京にあって、山形県吉野村(当時)の吉野鉱山で石膏原石を採取する石膏ボードで有名な建材の会社。故郷への文化的貢献のための「吉野石膏コレクション」っていう一画。
長谷川さんも吉野さんも立派だしえらい。

いろんな人の郷土愛にあふれてる 

 見終わって美術館から一歩出て広い庭にも彫像がいくつもあって、ベンチがあって。ベンチでは市民が木漏れ日の中でゆっくりしてる光景はなかなかいい。ビジネスマン、おばあちゃん、女子高生。豊かな街だなって思う。

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