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#4 金継ぎ

 皆さんは、「金継ぎ」を知っていますか?
 最近まで私は金継ぎについてほとんど知りませんでしたが、金継ぎとは割れたり欠けたりひびの入った器を漆でつなぎ、金や銀で飾り付けする修復方法です。
 
 先人たちが、このようにものを大切にし、長く使うことができるようにしていたことに驚きました。こういった”美意識”が今も受け継がれてきているのです。

 しかしながら、こう言った「ものを大切にしよう」、「長く使おう」とする意識が薄れてきているように感じます。
 今の世の中、欲しいと思ったものは何でも手に入りやすい時代になりました。私が子どもの頃は、「ものを大切にしなさい」と親からも口酸っぱく言われ、なかなか新しいものを買ってもらうことはできませんでした。
 家庭にもよるかもしれませんが、今の子どもたちは割と欲しいと思ったものを買ってもらっているように感じます。
 だからかわかりませんが、ものを粗末に扱う場面も多々見られます。

 ものを大切にすることは、心を大切にすることです。さらには、人を大切にすることにもつながります。
 金継ぎのように、ものを大切にしていこうという精神を、美意識を大切にしていきたいものです。

 クラスを受け持つと、どこかのタイミングで、「ものを大切にしようね」と言ったお話をするかと思います。
 私は、毎年こういった話をしてきています。近々自分のクラスの子たちにも話をしようと思いますが、今回の「金継ぎ」と具体的なエピソードを挙げながら、なぜものを大切にするべきなのかを子どもたちに伝えていきたいと思います。



 

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