最近の記事

「LSE留学記 2: Paul」(2023年7月13日)

イギリスはチョコレートの消費量が多い。イギリスの甘味の主たるやチョコレートではないかというほど、スーパーの陳列棚はチョコレートが占拠している。それもあってか、あらゆる店舗でココア(hot cholocate)が手に入る。体感であるが、カフェに入ってココアがないという事態はまずほとんどなかったと思う。在籍のLSE(London School of Economics and Political Science)の小規模のカフェでも購入できたくらいだ。 自分は元々チョコレートの甘

    • 「LSE 留学のひととき 1: The Library」(2023年3月1日)

      英国文化に触れようと考えた時、アフタヌーンティー (afternoon tea) は有力な候補になるのではないか。 この日(2023年3月1日)は、日本からはるばる旧友が会いに来てくれた。彼女と共にアフタヌーンティーを通じて英国文化の一端を楽しむことを選択した私は、The Libraryを訪れた。(最後に複数枚の写真が掲載されている。) アフタヌーンティーの楽しみは、分厚いパッケージのようである。 アフタヌーンティーには、下のような「パッケージとしての楽しみ」があると思って

      • 東京展「モネ 連作の情景」の感想(2023年12月)

        私は2023年12月5日 (火) 15:00 (*1) に、東京展「モネ 連作の情景」を訪れた。本記事は、その展覧会にてモネの感性や認知に触れる中で私が抱いた感情や思考を書き留めた備忘録である。 展覧会の主眼の所在:「連作」から「モネの変化」の軌跡を追う 本展覧会の副題は「連作の情景」である。これが示唆するように、本展覧会の主眼の所在は、「モネの連作を見る」という試みに在る。一般的に、展覧会を開催するにあたっては、作品を集める際の基準となるようにその展覧会の主眼を何に定める

        • 「紺碧の波濤」Oboe Soloの凄み

          はじめにこの記事は私の初稿になる。だから、多少の娯楽性のある親しみやすいコンテンツが良いと思った。そこで、「音楽」、なかでも「吹奏楽」に焦点をあて、2011年全日本吹奏楽コンクール金賞受賞、千葉県立幕張総合高等学校「紺碧の波濤」(長生淳)を取り上げる。 (ことわりがき:基本的に、原稿は校正無しで勢いをもって書き上げているため、諸々の不自由はご容赦いただきたい。) 採用する視点 筆者は、若輩者であるがオーボエ奏者である。「世界一難しい木管楽器」としてギネスブックに認定されて

        「LSE留学記 2: Paul」(2023年7月13日)

          本ブログの趣旨:ブログでないブログ?

          ブログは執筆であり、創作活動の一端を成す。しかし、私には自分の時間・気力・体力のリソースを他の活動から割いてブログに注ぐという計算も気概もないから、私のブログは未完の創作物ということになろう。しかしこれに反して、私の認識の上では、「創作活動」というのは敷居が高い。なにせ、創作活動とは、顔の見えない人間を含む「世界に働きかけること」であるからである。ブログでも何でも、とにかく「論文や本」とは別の形で、未完の創作物を公開しても良いものかという葛藤が、ブログを始めることに強い抵抗感

          本ブログの趣旨:ブログでないブログ?