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ダイエットするなら早い方が楽な理由

【ダイエットするなら早い方が楽な理由】

タイトルを見るだけで『そりゃそうだ』ってなりますよね。
早い方が"楽"な理由を栄養学的観点からご説明します。

そもそも体脂肪はどうやって増えるのか💡

1.食事をすると、口から入った物は全て血液の中に流れます。

2.筋肉や内臓に入りきらなかった糖質や脂質は全て余すことなく脂肪細胞(脂肪のこと)の中に入って体脂肪として貯蔵されます。
★脂肪細胞は体脂肪を貯蔵する風船のようなものです。

3.体脂肪が増えるとどんどん膨らんでいきます。しかし、容量は決まっているので、入りきらなくなったら新たな脂肪細胞が新生されます。そしてその中にまたら過剰な糖質や脂質が入り膨らんでいきます。

4.食べれば食べる分だけ、脂肪細胞の肥大と新生が繰り返されます。

5.しかし、新生できる数には個人差があり、限界に達すると糖質や脂質が脂肪細胞に入りきらずに血液中に流れ込みます。これが高血糖(糖尿病)であり、脂質異常症というものです。
★脂質異常症: 血液中の脂質(脂肪) 濃度が正常範囲を超える状態を指します。

6.外食やファストフード、揚げ物など高脂肪の食事が続くと、脂肪細胞の風船が膨らみ続け、さらに風船が増えてしまうとどんどん身体が膨らんでしまうので注意が必要です。

7.ダイエットでは脂肪細胞を空にする必要がある為、糖質や脂質の食べ過ぎを控えるか、運動によって消費量を増やすしか方法がありません。

8.脂肪細胞は脂肪を取り込んで膨らんでいくと、食欲を抑える働きを持つレプチンというホルモンを出します。

9.このホルモンを出すということは、脂肪細胞はある程度の脂肪を取り込んだら『もう食べるのをやめて!』と脳に指令を出してくれているということです。

10.それでも食べ過ぎて脂肪細胞を過剰に肥大させてしまうと、レプチンは脳で効かなくなってしまい満腹感を感じなくなっていくのです(レプチン抵抗性)。

11.ということから、肥大した脂肪細胞が増えると食欲が抑えられなくなり過食してしまいます。

12.肥大化した脂肪細胞は周りに炎症を引き起こし、肥満だとこの脂肪細胞の周囲の炎症によって脂肪細胞内に蓄えた脂肪の分解が起こりづらくなり、脂肪細胞がなかなか小さくなりません。そして痩せづらくなります。

結果、
『太れば太るほど食欲が抑えられなくなり、脂肪細胞も小さくなりづらくなってしまうため、ダイエットをするなら早い方が良い。』
ということなのです。

人間はホルモンの奴隷です。
良いホルモンを出す習慣を送るのか、悪いホルモンの奴隷になるのか、全ては毎日の生活習慣によって変わっていきますので、良いホルモンを味方にしていくことが大切だと思います。

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