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静岡県の田中城に行ってきました。

台風が来る前に、静岡県の田中城などを散策してきました。
田中城は今川・武田・徳川の三氏の攻防が繰り広げられた珍しい円郭式のお城です。

本丸櫓内ジオラマ。ジオラマ大好き💕


家康公、鷹狩りお気に入りスポットでもあり、最晩年に鯛の天麩羅を食べた(最後の楽しい晩餐)をしたお城とも言われています。

本丸櫓内の家康像。原寸大なのかな?私よりだいぶん背が低いです。

市街化しているけれど、遺構はなかなかに残っています。楽しくウロウロしていると時間がいつのまにかすぎていました。

まず田中城下屋敷へ。下屋敷内を見学しました。無料です。

田中城下屋敷冠木門と本丸櫓。


田中城下屋敷は江戸後期の城主下屋敷跡で、池や土塁のある庭園が復元され、田中城関連の建物が移築されています。

現存の櫓内に無料で入れます!


下屋敷に現在ある本丸櫓は本丸南東隅の石垣上に建っていたもので、靴を脱いで中へ上がれます。
櫓内にはジオラマや田中城と徳川家康に関する資料が展示されています。

まだ三重丸の武田期の田中城。

田中城といえば、わたしは武田方の最後の城将の依田信蕃が浮かびますが、本丸櫓内の展示を見ると、それまでも武田方の城代は猛者の名前が並んでます。
(重要拠点やったんやろな‥)
依田信蕃は、田中城での籠城の際、二俣城の経験も生かし籠城に耐えうる兵糧を運びこみました。幾度も徳川の攻撃を退け、一万を超す大軍で囲まれた後開城しました。
田中城下屋敷のガイドさん?のおじさんの話によると、城内の堀や池など自噴する箇所がやたらと多い土地で、水には不自由しないし、ドロドロで攻めにくく、籠城には適していたということです。なるほど〜!フムフムです。

受付でいただいた田中城跡散策ガイド、遺構図を手に、城内見学に行きました。

下屋敷を出て四之丸を西へ進み、主に畑となっている三之堀沿いに西へ向かって行きました。畑の奥には三之丸土塁が数箇所、家老屋敷の土塁も見られます。中学校の裏手の三之堀と土塁は特によくのこっています。

三之丸北辺土塁


三之堀と土塁。水は自噴しています。

一旦城外へ出て、田中城の水源として木管で城内に水を引いていた姥ヶ池に寄りました。石垣で囲われた自噴の池です。
白髪ロングのお婆さんが池の辺で雑草を抜いてられました。失礼かもしれませんが、
(ホントに姥ヶ池イメージだ‥)と思いながら
挨拶すると
(よう来てくれたね)とお話ししてくださりました☺️城の上水として大切にされてきたのがまだ続いてるのかもしれません。

梅花藻まで咲く、石垣作りの姥ヶ池。

次に本丸に向かいます。
小学校の建物を右手に見ながら少し行くと大手二之門跡で、大手二之橋を模した木橋が二之堀に架けられています。向かいの住宅地の中には家老屋敷跡と三之丸土塁が整備されています。

二之堀。大手二之橋から。


三之丸土塁と家老屋敷跡。


二之丸内を進むと三日月堀(馬出曲輪)の案内板、その奥には三日月堀があります。半分になってしまっているとはいえ、めっちゃ住宅地の中に三日月堀が見られるなんて、すごいですね。

武田の三日月堀がこんな住宅地に!

三日月堀の奥の二之丸と本丸は小学校になっていて、校門脇に本丸跡の標柱が立てられています。校内に田中城を模したお庭があるみたいで、ちょっと覗きましたが、夏休み中の為入りづらいし、学校を覗くのって憚られる‥💦すぐやめて撤収です。
学校が城趾っていうパターンはすごく多いですけど、まず職員室に許可とって見学するのって、なんかヤダなあ。
学校は好きだったけど先生にはよく怒られたしなあ💦

城域は住宅地で遺構の多くが失われていますか、あちこちに堀や土塁が点在し、遺構がなくとも標柱も随所に立てられていて、面白いです。西に向かって散策していたのに、弧を描く道を進むうちに気が付くと東向きになり元に戻っていて、円郭式の縄張りが体感できます。
下屋敷から南東に少し進んだ旭傳院には田中城の不浄門が移築されています。

田中城の不浄門を移築した山門。


下屋敷の見学も含めて、2時間くらいかかりました。

武田時代の三重丸の郭から、徳川時代に素直に四重丸にしてしまったのはなんででしょうね。そこが素敵だとは思いますけど。

徳川〜江戸期の田中城。四重丸!


櫓内のジオラマとかではみたけれど、(その辺の山に登って円郭式を見下ろしたいなあ)と思ってしまいました☺️
家帰って調べると、北東に山城がいくつかあるので、登って秋には俯瞰してやる!と野望を抱いています。

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