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2023年行った中でオススメしたいお城

2023年もあと少しですね。
趣味の一つがお城や史跡巡りですが、今年を振り返ってオススメだったお城を記したいと思います。
ただ、決してオススメする立場ではないんです‥コロナ禍にお城巡りを始めてまだ三年くらいの初心者🔰ですし、お城についても考察とはいえない妄想レベルですので、お許しください。

コロナ禍中はお城巡りも後ろめた〜い感じで(山城ならええんちゃう?)と自分に言い聞かせて出掛けてましたが、今年は大手を振って出掛けれたのがまず気持ちいい!
例年より忙しい年だったんですが(メリハリが大事やねんで)とばかりに逆に空いている日にはよく出かけ、再訪問も含めると約100城くらい行けたと思います。100名城、続100名城へも行けました。

私が山城好きなのもあり、100名城などには入ってないですが京都の周山城をオススメしたいと思います。明智光秀築城の巨大山城、破城された城趾の物悲しい感じ、ミステリアスさがグッと来ます。破城から免れた荒々しい天正期の石垣が壮観!かつ厳かな雰囲気です。

立ち入り禁止もありますが、ほとんど近くでじっくり見ることができます。

ルイスフロイスにも築城名人と言われた明智光秀さん。築城のお城はいくつかありますが、坂本城のように遺構がほとんどなかったり、福知山城のように後に使用・改修されて、光秀カラーが薄れてるお城が多いみたいです。
周山城は山崎の戦い後、羽柴方に僅かな期間使われているだけで破城・廃城されていて、光秀カラーがよく残っていると言われています。

周山城へはお城巡りのサイトで、私も入団している攻城団を参考にさせてもらい(周山フリー切符)というバスの周遊券を使って行きました。
京都駅からバスに揺られる時間は多少長いですが、道中の北山杉が連立している風景や、タモリさんもよく訪れられるという鳥獣戯画の高山寺(バスに同乗した外国人観光客さん、みんなここで降りた!)など、車窓が素晴らしく、テンションもだんだんと上がります。
道の駅ウッディ京北でバスを降り、道の駅でマップやパンフレットなどをいただきます。

そこから20分ほど進んだ登城口から七曲りの山道を登り尾根へと上がります。

登城口。周山の街も雰囲気があります。

お城の東西を京都一周トレイルコースが走っていて、シルバーのハイキング客さんなども非常にたくさんハイキングされています。お城は通過地点のようでした。
整備されていますが、足元は登山靴が良いと思います。
コースが尾根上とトラバースに分かれている箇所がありますが、尾根上は急勾配の箇所もあるので、トラバースを選ばれた方が安全です。

尾根上コースは手を使うこともあります‥

おぉっ!鮮やかかつなかなか見ない拳大のモリアオガエルの番人がっ!(苦手な方、スミマセン)Ⅲ郭南側の石垣造りの虎口の側にいました❤️
大きな声では言いにくいですが、カエルの研究室にいたので、この時点でもう周山城が大好きになっている私。要らない情報ですが、アマガエルと違ってマットな肌質で、鼻と目の距離感が全然違います。

モリアオガエルの光っち〜

さて、主郭へと向かう登り石垣に挟まれた通路はなんだか格式高い場所へと繋がっている雰囲気があり、見所です。石垣に残る破城の跡へ新緑の木漏れ日が差し込みます。

結構な急勾配で主郭へと続く。天国への階段感ある〜

主郭はガッチリした厳重な桝形虎口があり、周囲は総石垣造りだった名残もあります。(光秀はここに信長を呼ぶつもりがあったんだろうな)と想像してしまいます。

主郭西側は石垣もよく残ります。


また個性的な形の天守台や巨大な貯水池があってミステリアスです。天守台はEのような不思議なカタチが残っていて(身分によって入る門が違う)説などがあるようです。一つの大きな天守でなくて、付属のものがあったりしたのかなあ、など色々妄想。

不思議な形の天守台。ここで津田宗及と月見をした記録のみ残るようです。


広々とした主郭ですが、御殿群があるほどの広さはないから、御殿機能もある天守だったんだろうな。

そして1番の見どころは総石垣造りだったんだな、と納得させるⅤ郭の高石垣。未発達の算木積み、荒々しい石垣が圧巻です。

見所です。Ⅴ郭の石垣とⅥ郭の石塁

主郭を中心に放射状に尾根が広がり、その上に、南・北・北東曲輪群が展開しています。全ての曲輪の数も40以上あるのだそうです。南・北・北東曲輪群でも石垣が見られ、それらの曲輪群を散策することで周山城の規模感や隅々まで石垣が施されてたんかもしれない、ということが体感出来ますが、未整備なのでおすすめはしないです。
この中では南曲輪群が行きやすいですが、動物の痕跡が多かったです。杉林で殺風景な感じの北曲輪群でもカワクルミを無心に食べている数匹のアナグマがいました。

南曲輪群の端の方まで石垣造り。


ハイキング客さんが多いですが、シーズンを通じて、熊鈴なども携帯した方が良いと思います。

さて、二本の大きな堀切で隔てられて西曲輪群があります。

西曲輪群への向かうとはじめに現れる堀切。なかなかかっこいい。

こちらはトレイルコース上ですので行きやすく、外桝形造りの虎口を見ることができます。(西の守り、というより西方面でなんかあった時の出撃拠点なんかな?)という感じでした。

織豊期にみられる西曲輪群の外桝形虎口


私は隅々まで4時間ほどウロウロしてしまいましたが😅主郭周辺のみの散策なら往復を含め2時間を見ていればいいのかな、と思います。さっきのカエル君は帰りも同じ位置で見送ってくれました(光っちー、バイバイ!)

光っちーがいた石垣の虎口

コース上はトイレや自販機もなかったはずと思いますので、道の駅で買われて登城すると良いと思います。お土産もここで買えます。
私は新緑眩しい連休明けに行きましたが、秋などもきっといいでしょうね。
麓の慈眼寺には黒塗りの光秀様(くろみつ様)がおられるそうなんですが、お寺さんのご都合でその日は見ることはできませんでした。
そして、私的には周山城のことをもう少し考察するには丹波のお城も行かなあかんな、と思います。関西出身なのにマラソン大会ついでに見たことがある程度なので。

帰りは京都文化博物館に行き(大名茶人織田有楽斉展)を見て帰りました。蓮鷺図襖絵の絵葉書を買って、団扇に貼り付けてオリジナル(ザ・数寄団扇)にしています😅

中にはもう行ったことあるよ、って方もおられる思いますが、読んでくださりありがとうございました。
あとは年末帰省の際にどこかのお城に寄りたいなあ、と画策してます。

今年行ったおすすめの100名城・続100名城、おすすめ?史跡散策コースも書きたいと思います。また、みてください☺️

 

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