Books : 「多様な意見」はなぜ正しいのか
【主任】・・・えらい目に遭いました。
【課長】主任さん、いつになく傷んだ感じでどうしたの?
事業部門の知り合いに、会議に参加してくれって要請されて・・・
喜び勇んで参加したんだねぇ〜
本社部門が事業部門に協力するのは当然のことだから参加したのであって、自己顕示欲でギラギラしながら参加したわけではありませんよ。
誰も自己顕示欲ギラギラって言ってないけどね・・・そもそも会議の目的はなんだったの?
新規事業に関するアイデア出しです。
・・・だからその手の会議は・・・
わかってます。アイデアジェネレーションの会議は機能しないって前に言ってましたよね。でも、優秀なファシリテータがいれば、成立するとも言ってませんでしたっけ?
いないじゃん、優秀なファシリテータ。
・・・意外と近くにいたりするんじゃないかなぁ。
・・・で、会議はどうなったの?
活発な意見の交換が無秩序に行われました。
まぁ、そんな感じになるよね、優秀なファシリテータがいなきゃ。
なんか、発想のマウントの取り合いみたいになって、お互いのアイデアを膨らますというよりは、潰し合う感じでしたねぇ。
そもそも、たくさんの人間が集まってアイデアを検討する意味はあるんですかねぇ。
この本が参考になるよ。
おぉ 「正しいのか?」ではなくて「なぜ正しいのか?」ってことは、多様な意見が正しいのは是であるということですね。
その辺は微妙なんだけどねぇ・・・でもパート1にはいいこと書いてあるよ。
・・・パートいくつまであるんですか?
パート5まであるんじゃなかったかな〜 パート1だけでも十分価値のある本だよ。
パート1には何が書いてあるんですか?
アイデアジェネレーションに関するプロセスが説明されているんだけど、「観点」「ヒューリスティック」「解釈」みたいな聞き慣れない言葉で説明されているから結構面白いよ。まあ、フレーミングや抽象化やアナロジーなんかの言葉の組み合わせで説明は出来そうだけど。
因みにパート2からパート5には何が書いてあるんですか?
その辺に多様な意見が正しい理由が書いてありそうなんだけどね・・・よくわからないんだよ。
本の主題の部分が、よくわからないって、ダメな本じゃないですか。
この本では、問題解決の材料として多様な意見が有効だって言ってるんだよねぇ・・・
そら、そ〜だろって感じですね。
主任さんが悩んでるのは、「多様な癖のある人物」が参加するアイデアジェネレーションや問題解決は機能するか?ってことだから、微妙にというか、全く違うんだよねぇ。
じゃあ、なんでこの本紹介したんですか?
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