燃えよ熱血、獣のごとし
今日から君は!!!!!!
富士山だ!!!!!!!!!
さて。世の中には強いエネルギーを持った人々が居ます。
彼らは時として動画で、絵で、言葉でもって、人の心の奥底にある野性の部分をくすぐります。
かつてヒーローものの主人公を自分と重ね合わせて育った人の中でも、大人になる過程で色々な挫折や苦悩を経るごとに、かつての熱さを失ってしまう人も、少なくありません。
なぜ人の心は冷めてしまうのか!?
というわけで、逆境ナイン全巻読みました。
https://www.amazon.co.jp/dp/B009JZHGOK/ref=cm_sw_r_cp_awdb_c_L8TQEb3AR16V5
近年では「アオイホノオ」が有名な島本和彦先生の最高傑作にして、至高の怪作。
長期化しがちなスポーツ漫画において、6巻と非常にコンパクトにまとまっています。
そして、何より、
30分で全巻読み通せる怒濤のスピード感。
1巻あたり、ではないです。全6巻を30分で、です。
全6巻通して、彼らは野球をやってはいるのですが、殆どプレイの場面は出てきません。
基本的には何か問題が発生した時に、男としてそれにどう立ち向かうのか?
という事に、全体のページの8割がさかれています。
▲知る人ぞ知る冒頭8ページの怒濤の見開き展開。
これ第一話だから最初のツカミの為にやってるんでしょう、と思われる方もいらっしゃると思いますが、
大体この流れで最後まで突き進みます。
これだけは電子版だと魅力が伝わらないので、紙の本を手に取って見ないといけない。
この一見大胆不敵なコマ割りは、物語終盤で見事に結実する事になるのです。
野球漫画誌上最悪の試合は、甲子園地区予選大会の決勝、因縁の相手チームに100点差を付けられた9回表から始まります。
めちゃくちゃです。
そして、
主人公1人を残してチームメンバー全員が倒れるという事態に陥ります。
最悪過ぎます。
普通ならそんな試合展開描く漫画家は居ないし、
そんなんやろうものなら只の悪ふざけ、興醒めも良いところです。
しかし、この作者はその展開を見事に描ききって見せる。
最後の攻撃直前の6ページ
ここからの更に怒濤の展開は、この場で語らぬが花でしょう。
自粛続きでモヤモヤが続いている人に、ぜひオススメしたい一冊です。
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