見出し画像

31歳専業主婦。保育士の資格を取ろうと決めた。11




乳腺外来を受診し、細胞の検査をしてから

2週間経った。

体は、熱が出たりして体調は優れなかった。

熱が出た時にリンパが腫れたりした。

体重も減ってきて、

病気の前触れなのか⁉︎と不安になった。

熱が下がったら、出勤はしていた。

けれど、体力は落ちて本調子ではなかった。

クラスには入らず作業部屋で作業をさせてもらっていた。


いよいよ、病院の予約日になり

怖いながらも、結果を聞きに行った。


…結果は、良性だった。

シコリは、腫瘍ではなかった。

乳腺が、何らかの原因で炎症を起こしていて

膿が溜まっていた。

とっくの昔に卒乳していたので、授乳での乳腺炎ではなかった。

シコリ部分は、赤く腫れ痛みがあった。


結果を先生の口から聞き、

最悪の事態は免れたと

ホッとし、肩から力が抜けた。

良かった…と安堵した。


先生から、治療の説明を受けた。

腫れてる部分を切開して、膿をだす。

切開と聞いて、ドキッとした。

看護師さんが、処置の用意を手際よくし

私はベッドに横たわり、切開の用意ができた。



チクッと左乳房に部分麻酔をし、メスが入る。

メスが入る瞬間、

心臓がドクドクし、緊張で体がこわばった。

麻酔をしていたけれど

息を吸うのが上手く出来ないくらい痛かった。

たかだか2センチ程の切開だったが、

あまりの痛さに、痛みの恐怖が出てきて

呼吸が上手く出来ず、深呼吸するのに看護師さんに

背中をさすってもらった。

切開した所から、膿を出す為に押された時は本当に悶絶した。

とにかく痛みと闘った。


処置にかかった時間は、正直覚えていない。

余りの痛さに、気持ち悪くなってかがみ込み

診察室から出る時は

足取りがおぼつかず、ヨレヨレしながら

何とか待合室まで行った。


そして、薬をもらって

フラフラしながら車に戻った。

…初めての経験だった。

この経験を、自分1人じゃ消化できなくて

友達にラインした。

そしたら、友達が電話をかけて来てくれて

「痛いのよく頑張ったね」

と言葉をかけてくれた。

友達の声を聞いて安心した私は、自然と涙が出てきて泣いた。

しばらく友達と泣きながら話をして

気持ちが落ち着いてから、

子ども達が待ってる家路に向かった。


次に続きます…☺︎






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?