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大好きな対談動画

  「LISTEN」という本の監訳をされた篠田真貴子さんと、COTENの深井龍之介さんの対談されている動画が大好きです。

 訳した立場の篠田さんと、読者としての深井さん。お二人が話をされるとてもゆったりとした空気感が好きです。まさに「聞くこと」を対談でも実践されています。聞くというスキルの前に、「スタンス」をお二方が共感されます。僕もこの本を読んだのですが、「全然聞くことができていなかった」と反省したし、対談動画を聞いて、さらに聞くことの大切さを実感しました。何度も読み返したいと思います。

 こんな会話がありました。
(深井さん)「これまでたくさんの翻訳本を読んできました。翻訳本は、違う言語に訳すため、本来読みづらいモノ。それはニュアンスがずれてしまったりするので、仕方ないと思います。だけどLISTENはとってもナチュラルに翻訳されていた。読みやすかった。本当に、心から理解してから訳されたと感じた」
 ストレートに褒めているわけじゃないけど、訳された篠田さんは嬉しいだろうな。とても難しく苦労されたであろう監訳を、全面的に認めらた感覚。しかも、深井さんが読んできたたくさんの翻訳本の中でも、とても読みやすいという説明。本当に、素晴らしい作品でした。と、伝わってくる言葉遣い。心地が良い。勉強になりました。

 深井さんは、時折横文字を話されるのですが、たまに「あ、この言葉伝わりづらいかも」と思ったら即座に日本語で言い直されていました。その距離感がすごい。反応を、空気を、よくみていらっしゃる。そして、言葉の語彙が豊富。

 そして、この本が受け入れられている背景に、歴史を踏まえていました。ちょうどコロナ禍で、人と会う機会が減っていた。皆、「話を聞いてほしい、話したい」そういった背景があり、皆が思っていることを言語化された本。

 対談動画を見て、心地よさを感じ、再度、何度でもLISTENを読んでみたいと思いました。

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