V6 不思議な船旅1 第6話

第6話

次の日・・・・
いつのまにか夜が明けている・・・・
朝の光を浴びているのは・・・・

剛「あー、気持ちいいな・・・」
それは、剛だった。
めずらしく、早起きか?
いのっち「あれ?剛・・・珍しく早起きじゃん」
声をかけたのは、朝イチでラジオ体操していたいのっち。
剛「・・・それがさぁ~・・・昨日昼寝しすぎたから寝れなくなっちゃって・・・今、何時だっけ?」
いのっち「もう、5時過ぎたよ。
なるほど、昼寝のしすぎね(笑)で?坂本君は?」
剛「・・・逆に、珍しく?よく寝てるよ・・・起こすの悪いからさ・・・」
いのっち「・・・そっか。あっ、ねぇ・・・健知らない?起きたらいなかったから・・・あいつも早起きしたみたい・・・」
剛「・・さあ?見なかったなぁ・・・もしかしてさ、長野君と岡田の部屋じゃない?」
いのっち「・・いや、二人の部屋にもさっきいってみたけど・・・。まだ、寝てたみたいで・・・」
剛「・・ふーん・・・。ごめん、みてないわ」
いのっち「・・まぁ、あいつのことだから、みんなに黙ってまた、船の探検とかしちゃってるんだろうなって思ってさ」
剛「・・(笑)それ、ありえる」
いのっち「・・しょうがないやつだな、あいつ。ひと言言えよなー」
剛「・・・あはは。だな・・。」

メンバーは、誰1人気づかなかった・・・・・。

ルキア「・・・選ばれし人間・・・。
コードネーム22番・・・・ケン・・・」
また、頭のなかに流れる声・・・・

ルキア「あなたに、いい使命をあげるわ」
健「・・・えっ?使命?」
頭がボ~ッとして、なにも考えられない・・・・・

ルキア「・・・そう。あなたは、今から実験台になるの。」
健「・・実験台・・・?
な、何をするの?」
ルキア「・・・フフっ、あの女がどこまでできるかね」
健「・・あの女?」
ルキア「・・誰か教えてあげましょうか?あなたのことを、突き落とした゛イナン゛って女よ」
健「・・・・イナン・・・・・」
その名を聞いた途端・・・なぜだか怒りが込み上げる・・・。

ルキア「彼女のことが憎いでしょ?」
健「・・・・憎い・・・・・・」
ルキア「・・あの女を殺す前に、まずはあなたの仲間を殺りなさい・・」
健「・・・仲間?」
ルキア「そう・・・あなたの仲間。
あなたのその手で、やっつけるのよ」
健「・・・やっつける・・・・」

僕は、操られてしまった・・・・。
これが、SFの世界?

いのっち「・・ったく健のやつ、どこまでいったんだろう。連絡の1つや2つくれればいいのに」
坂本「・・大丈夫だよ。そのうち匂いにつられて帰ってくるって」
長野「・・・あはは。それは、俺だろ?
その辺見てくるわ・・・」
坂本「・・冗談なのに・・・」
いのっち「・・さすが長野君!わかってる」
岡田「・・・でも、昨日から健君、様子おかしかったよね?
なんか変な事件に巻き込まれそう・・・巻き込まれてないよね?」
岡田が不信なことをいう。
剛「・・・なんだよ・・・岡田、変なこと言うなよ」
いのっち「・・それがさぁー・・・そうでもないよ?あいつ、風邪気味だから寝かせろって寝たんだけど・・・」
そういのっちが、語り始めたとき・・

健「・・みんな、ごめん・・・」
健は、帰ってきた・・・
岡田「・・えっ?あれ?健君・・・どこからきたの?」
健「・・・どこからって・・・そっちからだよ?」
健が、指差したのは、長野君が、向かったのとは反対方向・・・・?
剛「・・たった今、長野君が、探しに行ったんだけど・・・会わなかったんだ・・・・」
健「・・・えっ?そうなの?・・・会わなかった」
坂本「・・行き先くらい言えよな。」
いのっち「・・・そうだぞ~!心配したんだぞ~!」
健「・・・ごめんごめん。1人になりたくてさ」
坂本(・・・1人って・・・・)
いのっち(・・・岡田と同じことを・・・)
健「お腹すいちゃった!あー!美味しそう!ねぇ、食べてもいい?」
坂本「・・いやまて・・・。長野が戻るまでおあずけだ。」
健「・・・え~・・・・(頬を膨らませ)
・・・わかったよ」

そして、

イナン「おはようございます。みなさんも、朝食だったんですね」
健「・・・・・・」
そこに現れたのは・・・・・
イナン・・・・

イナン「昨日は、パーティーにご出席いただき、ありがとうございます。」
いのっち「・・・あっ!イナンさん!おはようございます」
坂本「おはようございます。こちらこそ、お招きいただき、ありがとうございます。」
剛「あっ・・・昨日はどうも・・」
イナン「・・・森田さん・・・でしたっけ?」
剛「・・どうも、よろしくっす」
坂本&いのっち「・・・・(こいつ、なに照れてんだ?興味ねぇっていってなかったっけ?)」←二人の心の中でアール。

健「・・・・・・」
イナン「それから、ケン・・・・さん」
健「《な・・・・》」
健がなにかを言おうとしたときだった。
長野「あれー・・・健・・・・」
戻ってきた長野君が、叫んだ・・・。
長野「・・・なんだよ・・・戻ってきていたのかよ・・・・」
健「・・・ご、ごめん・・・なんか入れ違い・・・だったみたいだね」
長野「・・・健・・・お前なんか変だぞ?大丈夫か?」
健「・・だ、大丈夫だよ」
長野「・・・?ならいいけど・・・風邪気味って聞いたし・・・しんどいなら、言えよ?」
健「・・・うん」
ここにも鋭い人がいた。

坂本「・・よし、6人揃ったな。食べようか」
長野「・・もしかして、待たせてた?ごめん。」
いのっち「・・それじゃあ、手を合わせて・・・いただきます!」
V6「・・いただきます!」

イナン「・・・・・」
イナンさんは、自分の席に戻ろうとしていた・・・

そして・・・・
イナン「・・・あの・・・・」

なにかを言おうとしていたけど・・・・
楽しそうな僕たちを前に言えなくなり・・・・やはり、自分の席に戻っていった・・・・。
僕の様子に少し、違和感を感じながらも・・・・・。

その僕はというと・・・・

ガタッ

岡田「・・えっ?健君?」
突然、無言で起立した僕に驚き・・・・
健「・・・・・・・」
坂本「・・・健?なにをぶつぶつ言ってるんだ?」
僕がなにかを、唱えているように聞こえたみたいで・・・・
いのっち「・・・健?」

グラッ

僕のからだが傾き・・・
剛「・・・健!」
僕の体を支えた剛・・・・

長野「・・・ひどい熱だ・・・・いつから?」
長野君が、僕の額にてを当てて・・・言った・・・
いのっち「・・・やっぱり、風邪引いてたんだ・ごめん、気づかなくて」
健「・・・大丈夫だよ、これくらい」
長野の手を振り払う
長野「・・えっ?」
健「・・・・大丈夫・・・・」
ふらつきながら歩く僕・・・
坂本「・・・大丈夫じゃないだろ?」
いのっち「・・・とにかく、休もう。」
健「《あの女はどこ?》」
長野「あの女?」
だけど・・・そのあと・・・
ばたりと倒れる僕・・・
剛「おい!健!大丈夫か?」
坂本「健!どうしたんだ!目を覚ませ」
長野「・・・・熱が引かない・・・・・」
健「・・・(;´Д`)ハァハァ」
イナン「・・・あの!どうしました?」

なぜだか騒ぎを聞き付けてきたのか、見えていたのか・・・・イナンさんが来てくれて!Σ( ̄□ ̄;)
剛「・・・イナンさん・・・健が・・・・」
そこに倒れている僕を見たイナン・・・・。

イナン「・・・私のせいですね・・・・私が、まだ冷たいプールに落としてしまったから・・・温水プールにはまだ、なってなかったから・・・・」
坂本「・・・様子が変なんです・・・
あの、医務室ありますか?とにかく運ばなきゃ・・・・」

イナン「・・・突き当たりを右です・・・」

いのっち「・・・ありがとうございます。」
坂本君と、井ノ原くんは、僕を支えながら歩いていた。

健「・・・・・・」
坂本「・・・えっ?なに?健・・・苦しいのか?」
健「・・・《フフフ・・・おろかな人間だ》」
坂本「・・えっ?なに言ってるんだよ」
シャッ
なにかするどい牙のようなもので、切ってきた・・・

いのっち「・・・イテ・・・健?」
坂本「・・・大丈夫か?井ノ原・・・ってか、健・・・お前・・・・」
坂本君は、井ノ原くんをかばうようにたっている・・・・
この展開は・・・・・・
健「・・・《同じ人間に殺されるがいい😏》」

いのっち「・・・健?」
声が違う・・
しかも、顔が違う?
健「《フフフ・・・死ね!》」
坂本「なんだよこれは!
ホールドアップダウンのファイナルバトルかよ!」
いのっち「いやいや、坂本君・・》いまは、そんなのんきなこといってる場合じゃないよ?
逃げなきゃ・・・・」
健「《フフフ、オマエラマサカ怖いのか?》」
長野「・・・どうしたんだ!坂本君、井ノ原・・・・」
なぜだか戻ってきた二人・・・

剛「・・・なんだよ・・・戻ってきたのかよ・・・」
事情を、知らない3人は・・・
健を見て驚いた。
健「《5人まとめて死ぬがいい》」
長野「・・・健・・・」
健「《誰からお相手してくれるの?》」
岡田「目がおかしい・・・」

いのっち「・・・声もおかしいぜ・・しかも、爪までのびちゃって・・・まるで鬼・・・」
岡田「・・・まさか、呪いのクリスタルに?」
坂本「マジかよ」
長野「・・・マジみたいだね・・・・」
っていうか、理解するの早くないか?
岡田が、長野君に耳打ちする
岡田「・・・ねぇ、ウルトラマンティガの長野君・・・なんとかできないの?」
長野「できるわけないじゃん!俺は、只の普通の人間だよ?・・・できればしてあげたいけど・・・・・無理だろ?いくらなんでも・・・・」
岡田「でも、このままじゃ、健君が・・・・」
いのっち「こうなったら、力付くで押さえて・・・・・」
坂本「そんなことできるのか~?」
俺たちが、おろおろしているなか
健「・・・・こないなら、僕から行くよ?」
長野「・・・ダメだ!
健!目を覚ませ!」
さすがの長野君・・・
健が、攻撃をしようとした手を掴んだ!
怪我するかもしれないのに・・・・
いのっち「・・さすが!ダイゴ隊員!」
いや、感心してる場合じゃないから。
イナン「・・どうしたんですか?」
そこへ、ピンチの女神!イナンさんが現れてくれた・・・。
坂本「イナンさん!呪いのクリスタルは、どうやら健の体内に・・・・」
イナン「・・・なんですって!」
イナンは、僕の方に振り向いた。

僕は、手をつかんでいた長野君の手に
バチバチと電撃を、与えた!
バチバチ
長野「!・・・イタっ」
その瞬間手放した手・・・
長野「・・・なんて力・・・こんなの人間の力じゃない・・・・・」
岡田「大丈夫?長野君・・・・」
健「《フフフ》」
岡田「やめて!健君!もうやめてよ!」
その時、岡田が今までにない声の大きさで叫んだ。
岡田「俺たち、仲間でしょ?大事な、仲間じゃん!家族以上の仲間じゃん・・・」
健「・・・・・仲間・・・・」
長野「・・・・反応してる・・・微かだけど・・・・」
イナン「・・あの邪悪な気配は、やはりあの彼からだったのね・・・」
健「《仲間?笑わせるんじゃないよ・・・・》」
また、不気味な声が甦ってきた。
健「《・・・イナン・・・・お前を殺してやる》
イナン「・・・(彼は・・・いいえ、彼を操る人が私を憎んでる?)」
健「・・・・・」

イナン「・・・彼を気絶させなきゃ・・・でも、どうやって?このままじゃ、彼の仲間のみなさんも・・・・」

V5「・・・うわっ!」
健「《おとなしく、わたしの・・・》」

イナン「やめて!目を覚まして!」

坂本「なんなんだよ、あの力は・・・・」
イナン「・・・みなさん、大丈夫ですか?みなさんの予想通り、呪いのクリスタルは、間違いなく邪悪な力で彼の体内に入っています。゛・・・・いま、バリアを張りました。この中ならしばらく安全です」
長野「・・・健の体内に入ってるなんて・・・早く出さなきゃ・・・」
イナン「・・・・彼の体からクリスタルを出さなければ・・・・大変なことに・・・」
長野「・・・どうやって?」
いのっち「こ、これが、俗に言う、ファイナルファンタジーの世界ってやつですか?スゲー」
岡田「いや、すごくないよ!感心しとる場合やないんやから!」
健「無駄だよ、こんなバリア」
健は、するどい爪で、そのバリアを、破ろうとしていた・・・
そのときだった!

剛「・・・・やめろ!健!」
どこにいたのか剛が、後ろから、健に言った。
えっ?バリアのなかに剛が、いない?
だが・・・
坂本「・・・・・」

イナン「・・・・・」
健「・・・・その声は・・・・・剛?」
健の声が、戻っている?
それどころか、健は倒れそうになり・・・

剛は、迷うことなく健を抱き止めた。
剛「・・・健?大丈夫か?」
健「・・・」
イナン「・・・・弱くなった?今のうちだわ」
イナンさんは、バリアを解き、
イナン「・・・・・・・」
呪文を唱えた・・・
すると、不思議なことに

健「・・・《うっ!やめろ!》」
健の体内から、黒い玉が出てきた

坂本「な、なんだこれ・・・・・」
いのっち「ゲゲッ・・・バチバチ言ってる・・・こわっ」

長野「・・・その玉が、健を操っていた呪いのクリスタル?」

あのあと、健は、気を失ってしまい、一旦事件は解決。

集まった部屋で、改めてイナンさんの話を聞くことに。

イナン「・・・呪いのクリスタル・・・・
これを、彼は、何らかの形で拾った・・・・。見た目はなんにもないボール・・・・」
剛「見た目は、なんにもなしか・・・」
岡田「俺ら、普通の人間には見分けがつかへんってことやな」
イナン「この船にい悪の組織によって、クリスタルを、体内に入れられてしまったのね」
坂本「あの、普通じゃないですよね?これって・・・・」
イナン「・・・あなた方は、この世界に来たときからすでに巻き込まれてる・・・・。もしかしたら、あなたたちが、ターゲットかもしれない・・・・」
坂本「ターゲット?マジで?」

イナン「ちゃんと、話さなくちゃならないわね」
いのっち「イナンさん、健は大丈夫でしょうか・・・・」
健「・・・・・・・」
イナン「・・・えぇ、まだ、完全には憑依されてなかったみたいよ・・・
森田さんのお陰ね」
剛「えっ?俺の?」
坂本「・・・・剛、助かったよ」
長野「お手柄だよ、剛」
みんなに感謝される剛。

剛「こいつが急にあんな態度をとるようになったのは、そのクリスタルがあったせいだろ?俺、ずっとおかしいなと思ってたんですよ・・・・
もしかしたら、そのクリスタルを入れられた直後だったのかもしれない」
剛の話では、イナンさんに突き落とされたあと、へやに着替えにいったあとに会った健が、すでに様子がおかしい気がしたという。
剛「・・・・もっと早く言えば良かった・・・」
イナン「・・・・みなさんが、話がわかる方で、助かったわ・・・・」

普通なら起こらないこと・・・・。

坂本「イナンさん、話していただけますか?ちゃんと、聞きます」
イナン「・・・・えぇ、話すわ・・・・彼の手当てをしながら・・・・・」

どうしてこんなことになってしまったのか・・・・。

健「・・・・・」
その時僕は、夢を見ていた・・・・・

少女「・・・・助けて・・・」
健「・・・・・」
夢の中で、少女に助けを求められていて、・・・

だけど、体が動かないんだ
助けたいのに・・・・

その少女は、イナンに似ていて・・・・

健「君は僕を突き落としたんじゃないか・・・
助ける理由なんてないよ!」
少女「・・・助けて・・・・」
でも、彼女は、僕に助けを求めている・・・

彼女は、誰かに連れていかれそうになってる・・・・?

少女「仲間でしょ?」

健「・・・・・彼女は、僕を助けてくれたの・・・・・?」
薄れ行く意識と、夢・・・・
健「・・・・いっちゃダメだ・・・・・」
夢の中で、その少女にそう言うけど届かず・・・
どんどん離れてく・・・・・

健「・・・・・ダメだ・・・・・」
僕は魘されていた。

イナン「・・・・・・」
いのっち「・・・・健?大丈夫か?」
井ノ原くんは、話しかけるが
なぜだかまだ、うなされたままだ。

イナン「・・・・私・・・まだ彼に、ちゃんと謝ってません」

僕の頭のタオルを変えながらイナンは呟いた。
長野「イナンさん・・・・」
イナン「目が覚めても、きっと私のことはまだ、許してくれないですよね・・・・」
いのっち「いや、それは、大丈夫。だってこいつ、天然だから。忘れてるよ、きっと」
岡田「あと、10分くらいで街に着くそうや。」
坂本「イナンさん、もう気にしないでくださいよ」

いのっち「街についたら、ちゃんとした病院に行かなきゃね」
長野「あぁ、ひどく衰弱して、熱が下がらないんだ・・・・」
イナン「・・・井ノ原さん、腕、大丈夫ですか?血が出てる・・・・」
いのっち「大丈夫。俺のはかすり傷・・・それより長野君・・・・」
井ノ原くんは、長野君を、みた。
長野「えっ?俺?」
岡田「・・・そうや!手を見せて!」
思い出すように、岡田も長野君の手をつかみ・・・
長野「・・・なんだよ、俺は大丈夫だよ」
岡田「隠しても無駄やで?」
無理やりみんなに長野君の手のひらを見せた
坂本「うわっ、大丈夫か?」

長野君の手は赤く腫れていた。
長野「・・・大丈夫、これくらい」
いのっち「だって、それ、健の力じゃないんだよ?」
岡田「これくらいですんで良かったやん。死ぬかもしれやんかったのに、なに隠そうとしてんの?」
長野「だって、岡田に何とかしろって言われて・・・・なんにもできないのも嫌だし・・・これくらいしか思い付かなくて・・・・・」
岡田「・・・それは、ごめん・・・・」
長野「・・・こっちこそ・・・つい癖で・・・・」
イナン「・・・彼のことを助けたくて、必死だったんですね・・・・」
長野君の手に、包帯を巻きながらイナンさんは言う・・・・。

イナン「怪我なんて、どうでもいいくらい、一生懸命だって・・・・。
わかるんです。
ある人が言うの・・・・・」

坂本「・・・・・・」
イナン「・・・仲間を思う気持ち・・・・誰かを思う気持ちがあれば・・・・特別な力なんて要らないって・・・・」
いのっち「・・・・・特別な力・・・」
イナン「あなた方には、特別な力なんてはじめからないのに・・・・巻き込むことになって、ごめんなさい」
剛「なに言ってるんですか・・・あなたがいたからこそ、健は、戻れたんです」
坂本「そうそう。あなたに会わなければ助けてもらえなかったわけだし・・・・」
長野「そんな悲しそうな顔をしないでください・・・。あっ、手当てありがとうございます。」

イナン「ありがとう、みなさん」
そんななか、僕は目を覚ました。
天井?
そして、メンバーみんなが集まってる?
健「・・・・みんな?集まって、どうしたの?」
坂本「健?気がついたか?気分はどうだ?」
坂本君が、立ち上がって見に来た。
おでこに手を当てる
坂本「・・・熱は少し下がったみたいだけど・・・・」
岡田「健君、まだ、ねとらなあかんで?」
健「・・・大丈夫だよ・・・」
坂本「ダメだ。岡田の言う通りだ。寝てろ」
健「ほら!どこもいたくない!」
長野「あっ、ダメだよ・・・そんな急に動いたら・・・・」
健「・・・大丈夫!」
そういうと、体に激痛が走った・・・・
健「・・・・イテテ・・・・・」
いのっち「あーあ、言ってるそばから・・・無理するんだから・・・」
長野「・・・とにかく、もとに戻ってよかった」
剛「ほんと、ほんと」
健「えっ?な、なに?何を言ってるの?何があったの?」

岡田「・・みんな、街についたってさ」
坂本「よし、健・・・起きれるか?」
健「・・・・うん・・・」

僕らは、イナン(さん)に、街の病院につれていってもらうことにした。

第7話

町の病院につき、手当てをしてもらった。

健「・・・まだ、体がだるいよ・・・・」
坂本「医者の話では、2、3日は安静が必要らしいぞ。よく助かったなとまで言われた」
健「え~?2、3日も休むの?せっかくの船旅なのに・・・」
いのっち「安心しろ😁その間、俺たちが遊ぶから😏😁」
健「え~?つまんない・・・せめて1日なら・・・・」
坂本「いま、休んでおけよ。すぐ、よくなるから。」
いのっち「じゃあ、俺たちは、街の見物行ってきます!」
健「え~!ズルい!」
長野「ダメだ。健はしばらくお休みだ。俺と岡田と留守番」
剛「大丈夫だよ。お前がよくなったら、交替するからさ」
健「え~?でも・・・・」
坂本「ダメだ。言うことを聞け!リーダー命令だ」
健「・・・だけどさぁ」
坂本「・・・Do'nt say for a five(四の五の言うな)」
健「えっ?なに?何て言ったの?」
急に英語を使われても・・・・・

坂本「まぁ、そうは言うことだから😝」
坂本君に舌をペロッと出され・・・・・

坂本&剛&いのっち「バイビー」
と、出ていった3人。
岡田&長野「(笑)行ってらっしゃい」
見送る二人と・・・・
健「・・・・・」

無言の僕・・・・。

イナン「・・(笑)みなさん、ほんとにげんきがいはいいわね」
長野「すいません、うるさくて」
イナン「・・・いいじゃないですか。賑やかで・・・」
健「・・・・・」
僕は、少し気になった・・・・。
いつのまにか、彼女と・・・・
イナンさんと、メンバーが、打ち解けている・・・・・?
僕の知らない間にいったい何があったのだろう・・・・・。

そして、街に出掛けたV3たちはというと・・・・・

町人1「・・・あの方々、変わった格好をしておるな」
町人2「・・・もしや、位の高いお人かもしれぬ」
町人3「・・・神かもしれないわ。拝んでおきましょう」

剛「えっ?俺ら拝まれてる?」
坂本「イナンさんの話も嘘じゃなさそうだな」
いのっち「やっぱり、V6・・・知らない国に来ちゃったんだな」
坂本「いや、井ノ原・・・感心してる場合かよっ!」
井ノ原君は、剛の肩に手をかけ、耳打ちをした。

井ノ原「・・・剛、お前さ、イナンさんと結婚しろよ」
剛「えっ?なんで俺が?
第一、俺は彼女としゃべってねぇし・・・それに、彼女には、探してる人がいるんだろ?」
坂本「その探している人が、剛にそっくりらしいよ?いま、行方不明なんだって」
剛「・・・・そっか・・・だから俺見て、寂しそうな顔をしてたんだ・・・」
いのっち「なんだよ、よく見てんじゃん!興味ないんじゃないの?」
剛「別に?今でも興味ねぇよ?
それより、腹へった。飯を食いに行こうぜ!」

坂本&いのっち「珍しくよくしゃべるじゃん」
と、街見物を楽しむV3なのでした。

一方、こちらのV3は・・・・・

健「( ̄▽ ̄;)あ~・・・・暇暇暇~💢」
僕は、ずっとそう呟いている。
寝るのも もうつまらない・・・・
長野「だいぶ、元気になったな・・・
一時はどうなるかと思ったよ・・・・」

岡田「・・・ほんとほんと・・・・。あのとき、剛君が助けてくれやんかったら俺たち、もっとボコボコにされてたかもしれやんな」
健「・・・・長野君のその怪我も・・・僕のせい?」
僕は、包帯が巻かれた長野君の手を見る。

長野「いや・・・・これは・・・・」

違うよって言いたいんだろう。
健「隠さないで言ってよ・・・。今なら聞くから・・・・」
長野「・・・・・あのクリスタルのせいかな・・・・・」
なぜだか、置かれている黒い゛クリスタル゛
健「あれがクリスタル?マジで?クリスタルって、透明でしょ?」
岡田「・・・・これが、健君の体の中に入ってたんや」
健「・・・そうだ。これと同じものが僕の体に入ったんだ。そんな感覚したんだ。それから、覚えてなくて・・・・・」
岡田「えっ?マジなの、それ・・・」
長野「やっぱり、拾ったのか・・・それを・・・・」
健「・・・うん・・・着替えを済ませたあと、迷っちゃって・・・・みんなを探しているときに、拾って・・・・
だけど、拾った瞬間消えたんだ・・・・
そして、僕の体の中に・・・・・」
イナン「・・・!」
イナンさんは、どこからか戻ってきて今の話を聞いていたみたいで、割り込んできた

イナン「それ、本当なの?」
長野「えっ?イナンさん?」
健「・・・・・」
岡田「・・・・・・」
イナン「最初、拾ったとき、どんな色だった?」
健「・・・・きれいな透明だった」
イナン「・・・きれいな透明・・・・」
健「本当だよ?信じてよ・・・・
こんなに黒くなかった」
イナン「・・・それは、偽物だからよ」
長野「えっ?偽物?」
健「偽物かどうかなんてわかるわけないじゃん」
イナン「そのあとなにか、感じなかっな」
健「頭の中に、へんな呪文みたいなのが聞こえてきて・・・・」
岡田「へんな呪文・・・・」
健「こっちへおいでって・・・・僕を呼んだ・・・・」

イナン「お願い、ケン・・・・覚えていること全部話して・・・・」
健「と、言われても僕はまだきみのことを許した訳じゃ・・・・」
イナン「それでもいいから、話して・・・・」
岡田「イナンさん、落ち着いて?」
長野「そうだよ、イナンさん・・・健は・・・・」
イナン「・・・助けなきゃいけない人がいるから・・・・・」

不意に涙を流すイナンさん。
健「・・・・・」
イナン「お願い・・・・・」
長野「イナンさん・・・ごめんね?泣かせるつもりは・・・・」
イナン「・・・・・」
健「・・・・・」
長野「なぁ、健・・・そうだろ?もう、いいだろ?」
健「泣いてたらわからないよ・・・・」
岡田「健君、まだ怒ってるの?」
健「もう、怒ってないから・・・・だから泣くのはやめてよ」
イナン「・・・ごめんなさい。あのときのあなたの横顔がレンに似ていたから・・・・
脅かそうと思っただけなの・・・
まさか落ちるとは思わなくて・・・・
本当よ?信じて?」
健「・・・・横顔ね・・・
まぁ、今の髪型は剛と似てるけど・・・・」
岡田「イナンさん、その助けたい人って・・・・」
健「レンって人でしょ?」
イナン「・・・レンは今、行方不明で私とイオンで探しているの」

岡田「イオンさんって・・・」
イナン「私の双子の姉なの。」
長野「双子か・・・。それに、君はどこかの王女でしょ?あのときの力とか・・・持ってるなんて・・・」
イナン「・・・するどい方ばかりですね」
岡田「いや、この人、ウルトラマンティガですから・・・・!って言うのは、冗談・・・・でもないんですけど・・・
まぁ、するどいんですよ」
長野「岡田・・・今のは、誉めてんのかけなしてんのかどっちだよ」
岡田「あははー」
長野「でも、あなたは、僕らとは違って、不思議な力を持つ持ち主であるのは、本当ですよね?」
イナン「・・・えぇ・・・・」
岡田「健君、続けて・・・」
健「僕が覚えているのは・・・・
みんなが寝静まったあと・・・・夜にまた、あの呪文が聞こえてきたんだ。
ある部屋に呼ばれてなにかをされたんだ。
それ以降は、記憶がないんだ。
ただ・・・・・」
イナン「・・・ただ?」
健「僕は、何かの実験台だ。ある姉妹にクリスタルの地からを見せてやる・・・
とかなんとか・・・」
イナン「・・・ここまで、あなたの記憶があると言うことは・・その操る人物の力は未熟と言うことね。」
健「そうかも。だって、その人は女の人だし・・・ねぇ、もしかして姉妹って君たちのこと?」
岡田「・・・健君・・・・、覚えてないわりには鋭くない?」
長野「自分のするどさに気がつかないところがまた、すごいよね・・」
健「だって、僕の予想だけど、その力を持ってるってことは、狙われているのはイナンさんたちってことになるじゃん?」
イナン「・・私と、イオンはクリスタルを、浄化させる力を持ってるの。さっきのクリスタルは、組織が作ったものよ。」
健「えっ?作った?」
イオン「・・・これは作られたもので、浄化する力なんてないわ。偽物ですもの・・・
見て・・・クリスタルが消えてる・・・」
健「うわっ!いつのまに?こわっ」
イナン「この国で作られたクリスタルで、狙われているのは全部で6つ・・・・・」
健「えっ?6つ?」
岡田「俺たち6人・・・なんちゃって」
長野「・・・まさかそんなことは、ないですよね・・・・」
健「でもさぁ~僕たちはあの霧が濃くなったときにこの国に迷い込んだんでしょ?」
岡田「・・・ということは、イナンさんたちが乗った船と一体化とかしたってことだね・・・・」
長野「・・・・普通はぶつかって、どちらか沈むよな・・・・。
そういえば、イナンさん、時空がどうとかも言ってませんでした?」
イナン「・・・時空がおかしくなったのも含めて、クリスタルは、バラバラになったの・・・・誰かが故意にバラバラにしたものだから・・・・・」
長野「故意にバラバラか・・」
イナン「みなさんが帰ってきたら、改めて私の家に案内します。今夜は泊まる場所は決まっていますか?」
長野「いや、しまった。そこまでは、考えてなかった・・・
ほら、船旅だから船で泊まるのかと・・・・」
岡田「そうや!忘れとった・・・まさかの事態やわ」
そうだった。
健「それにしても、あいつら遅いね」
岡田「・・・・お昼過ぎたし、どこかでご飯食べてるんやないかな?」
イナン「・・・本当だわ。なにか作らなきゃ・・・・」
長野「イナンさん、僕も手伝いますよ」
岡田「はい!じゃあ、俺も手伝う!」
と、なぜか手をあげる岡田。
健「待ってよ。それなら、僕も行くよ」
なんかおいてけぼりは・・・・
長野「いや、お前は寝てろよ。まだ、しんどいだろ?」
岡田「そうそう、それがいいよ」
健「一人じゃつまらないから、どっちか残ってよ」
岡田「じゃあさ、こうしよう。イナンさん残ってあげてよ」
イナン「・・・えっ?私が?」
長野「イナンさんにはお世話になったので・・・・」
健「待ってよ・・・。この人と二人きりにしないでよ」
長野&岡田「・・・まぁまぁ。かたことは言わない。
楽しみにしてて」
そう言って部屋から出ていってしまった二人・・・・・。

マジかよ・・・
二人きりにしないでよ・・
僕は、イナンさんと二人きりにさせられたんだ。


第8話

健「マジかよ・・・・」
イナン「・・・」

二人きりにされて、なぜだか会話がない・・・・。

イナン「私と二人きりになるのそんなに嫌ですか?」
健「・・・・別に・・・・」
僕は、そっぽを向く・・・・。

イナン「・・・・ケンって・・・・」
健「・・・なんだよ💢」
イナン「いつまでも、子供みたい」
健「君に言われたくないよ。しかもなんで僕だけ呼び捨てなんだよ」
イナン「うーん・・・
呼びやすいから?」
健「年下のくせにため口だし。」
イナン「言いたいことあるなら、はっきりいいなさいよ。」
先ほどとは違って勝ち気な彼女。
これが、本当の彼女?
健「さっきとずいぶん態度違うよね?泣いてたくせに」
健「あなたこそ、いつまでも、怒ってるなんて男らしくない」
健「君が間違えるからだろ😒💢」
イナン「・・・だから、それは・・・・」
健「っていうか、レンって人は、きみの好きな人なんじゃないの?」
イナン「・・・・!?」
健「だから、泣いてた・・・・

゛助けてほしい゛って・・・・

違う?」
イナン「・・あ、あなたには関係ないでしょ?」
ケンカを始めてしまった僕たち。
健「・・・っていうか、何ぶりっこしてるの?」
イナン「レンは・・・レンはそんな意地悪じゃないもん!」
健「へぇ?やっぱり、好きなんだ」
なぜだか、意地悪な言葉ばかり出てくる。

彼女は、泣きそうになっているけれど・・・・。

健「素直に認めればいいじゃん」
イナン「あなたにはなすことなんてないもん!」

そっぽを向いてしまった彼女。

健「あぁ、そうですか」

こ、これが、俗に言うケンカするほど仲が良いってやつ?

僕は、あのときあの人がなぜ・・・・

ルキア「・・・憎いんでしょ?イナンのことが・・・・・」

彼女の名前をハッキリと言われたこと・・・・
イナン「・・・・・・」
健「・・・・」
なぜだか言えずにいたんだ・・・・・。
健「部屋の空気でも入れ替えよっと・・・・」
窓を開けると、心地よい風が吹いた。

彼女の後ろ姿を見ると・・・
夢の中を思い出してしまう・・・・。

健「・・・・ねぇ、まだ、怒ってるの?」
イナン「怒っているのは、そっちでしょ?」
健「君って、意地っ張りなんだね。そんな性格してると、レンさんに嫌われるよ?」
イナン「そっちこそ、いつまでもしつこいと彼女できないわよ」
健「余計なお世話だよ!😝」
イナン「あ、あやまるんじゃなかった・・・こんな人だなんて・・・・」
健「あのねー、僕は君を・・・・」
といいかけたそのとき・・・
岡田「あのさぁー、お二人さん。取り込み中、悪いんだけど~」
恐る恐る声を出して戻ってきた岡田と長野君・・・・
し、しまった。

長野「何ケンカしてるの?丸聞こえだよ?」

健&イナン「・・・・・・」

長野「ケンカするほど仲が良いって、こういうことをいうんですよ?イナンさん」
イナン「・えっ?」
ふたりは、心なしかニヤニヤしながら入ってきた。

健「言っとくけど、先にケンカを売ってきたのは彼女の方だから」
イナン「違います。彼が、まだ、あのことを・・・・」
長野&岡田「・・・二人って、もうそんな仲なの?」

イナン&健「そんなわけないでしょ?」
長野&岡田「(声、揃ってるし・・・・)

イナン「と、とにかく、いただきましょう。何を作ってくださったんですか?」
長野「あー、ここの厨房を、お借りしたんだ。材料もいただいた。」
岡田「結構美味しくできたで?俺と長野君の共作~」
イナン「・・・楽しみです。いただきます」
健「な、なんだよ・・・へんな女・・・・」

それから、彼女は、僕のことを見なかった・・・・。

一方・・・

いのっち「・・お腹一杯」
坂本「・・おまえ、食い過ぎ」
剛「・・・ほんと、井ノ原くん食べ過ぎだよ」
坂本「・・・でもさ、お金、使えるんだな・・・ビックリした」
いのっち「というより、ほとんど剛のお陰だけどね」
剛「えっ?俺の?」
坂本「しかも、剛だけ。俺たちほとんど自腹だしな」
いのっち「まぁ、そういうときもあるか・・・」
坂本「・・・だな」
剛「そろそろ戻らないとね。あいつ、退屈してるだろうし」
坂本「そうだな」
いのっち「・・・・だね」
すると、横をきれいなお姉さんが通り、
いのっち「おっ!きれいな人!」
坂本「井ノ原、やめとけよ」
剛「ダメだよ、坂本君・・・彼、聞いてないから」
坂本「・・・・😓」
いのっち「おねぇさん❤」
⚠酔っぱらってはいません。

坂本「おいおい・・・・」
剛「・・・・・・」
彼を見守る二人・・・・

いのっち「ねぇねぇ、僕とデートしない?」
と、いのっちは、その女の人の肩に手をおいた。
女「触るな😒」
いのっち「えっ?」
いのっちの手を取り、
いのっち「うわぁ~」
一本背負いで、倒される井ノ原君・・・・

痛そう・・・・
坂本&剛「井ノ原君!」
いのっち「イテテ😭😭😭😭😭なんで?」
女「・・気安くさわるからだ」
そして、女はきびすを返し、去っていった。

いのっち「な、なんだよ、それ・・・」
剛「・・・大丈夫?」
いのっち「だ、大丈夫じゃない😭😭😭今ので腰抜けた」
坂本「まったく、だからやめろって言ったのに・・・・」
いのっち「坂本くーん・・・剛・・・😭😭😭助けてぇ😭😭😭😭」
坂本「ったく、しょうがないな・・・
たてるか?」
いのっち「イタタタ(>_<)」
坂本「今ので完全に腰痛めたな。」
いのっち「だって、一本背負いするなんて、聞いてにゃい😭😭😭」
剛「大丈夫?」
いのっち「大丈夫じゃないでふ😭😭😭😭」

?「・・・あの?どうかされましたか?」

声をかけてきたのは・・・・

坂本&剛&いのっち「・・・イナンさん?」
そう、イナンさん・・・・?
剛「イナンさん、どうしてここに」
?「えっ?イナン?」
坂本「えっ?あなたは?」
剛「イナンさんじゃないんですか?」
?「あなた方は、イナンを知ってるの?」
坂本「・・・・えぇ、イナンさんに命を助けてもらったので」
いのっち「あのさぁー、助けてよぉーあイタタタ」

?「・・・彼、怪我をしているみたいね」
剛「そうなんですよ。見知らぬ人に投げ飛ばされちゃって・・・」
?「・・・動かないでくださいね?」
イオン「わたしができるのは、ここまでです。あとは、こちらの薬を塗れば、少しは楽になります」
いのっち「そ、それはどうも・・・」
その人は、不思議なちからで井ノ原くんの腰の痛みをとったそうだ。
剛「あの・・・あなたは・・・」

イオン「・・・わたしの名前は、イオンといいます。
あなた方が知っているイナンは、わたしの双子の妹です。」
坂本「双子の妹・・・どうりで」
剛「なるほど・・・双子か・・・納得!」
イオン「・・・あなた方は、イナンの居場所を知っているんですよね」
坂本「・・・・はい。よかったら、案内しますよ・・・
というのも変ですけど・・・・」
イオン「あなたは、レンにそっくりね」
剛「やっぱり?イナンさんにも言われました」
いのっち「・・・・よかったら、一緒にいきませんか?
それと、レンさんは、イオンさんと、いなんさんにとって大切な人・・・なんですね」
「・・・えぇ・・・・私たちにとっては、大切なお兄さんなの。」
血は繋がってないけれど・・・・

いのっち「お兄さんか・・・てわも、なんかそんな感じじゃないかも。」
そう思う井ノ原くんだった。

いのっち「ただいま~」
健「・・あっ・・・戻ってきたみたいだよ」
坂本「ただいまって・・・お前んちじゃないだろ?」
いのっち「・・だって、泊まるところ決めてないし・・・・・」
健「・・・遅いよ~」
剛とじゃあ、このままここに、泊まっちゃう?」
イオン「イナン!」
イナン「・・・えっ?イオン?どうして?」
一緒に帰ってきたのは・・・・
イナンにそっくりな人で・・・・
イオン「どうして?じゃないわ。勝手に城からいなくなって・・・・」
えっ?城?
イナン「だって・・・・」
イオン「すぐに戻るわよ?」
なぜだか2人の言い合いが始まり・・・・

長野「あの・・・?」
イオン「あっ、あなた方もよろしかったら来てください。私たちの家に・・・」
イナン「・・・それは、もう、交渉済みよ・・・
それより、イオン、わたしは・・・・」
イオン「イナン!いいからたまにはわたしの言うことを聞きなさい」
坂本「あのぉ~?なにかあったのですか?ふたりは、なんでケンカしてるねなんて・・・」
イオン「ジョー」
ジョー「・・はい、イオン様」
イオン「彼らを、城へ案内して・・・・」
ジョー「はい、イオンお嬢様」
イナン「・・イオン!わたしの話も聞いて」
イオン「話は家に帰ってから聞くわ。この方達の話も聞きたいし・・・・」

なぜだか、あっという間に、泊まる場所も決まり、二人の家(城?)へと行くことになった・・・・。
なんにも聞く暇もないまま車に乗せられて・・・・・。
(というか、異世界なのに、地球と同じようなものが・・・)

そして、着いたのは、立派な城・・・

カミセン「すご~い」
トニセン「・・・すげーな」

いのっち「ふたりは、やっぱり王女?」

ただただ、驚く僕たちだった。

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