財布を握るにはまずは家計簿から

相手の財布の中身、大きく言えば資産状況を知ってます?
年収まではなにげに知ってても、預貯金の種類・金額まではどうだろうか。お互い仕事していて、結婚後も仕事を継続することの多い昨今、お互いの財布は別々で、相手の預貯金の額も知らない、という若い夫婦の話をよく聞くわけだ。
恋愛は感情優先でよろし。しかし、結婚は経済だと。世帯という会社をまずは創業者のふたりが立ち上げ、発展させて継続すること。子供という新たな社員も増えていくこともある。収入という売上げと生活にかかるコスト、つまり経費のバランスを取りながら、債務超過にならぬよう資金繰りをすることとなる。
家のローンはダンナ、食費はカミサン、AV機器など大きな買物は割り勘と、なにげにルールを決めて月々の支払いをまわすことができる。これは会社でいえばキャッシュフロー。キャッシュが回れば倒産は免れる。とはいうももの、ストックに当たる預貯金、株式、債券などはどうなのか。ストックこそ、資産形成、資産運用につながる、まさに明日のお金の大元だ。
夫婦間でお互いの預貯金の額を知らなければ、それは相手がセットしたパラシュートを交換して、えいやとスカイダイビングするようなもの。無事、着地出来るかどうかはお相手任せ。
我が家では、ゼッタイにパラシュート交換はしない。どちらかといえばお互い予備を背負いつつ、家族でもう一つおおきなパラシュートで一緒に飛び降りる、といったイメージか。
一般的にはカミサンに財布を預けるのがいいとされているが、俺はまずカミサンの財布を管理することかを狙った。ダンナのやることには一切信頼を置かないカミサンをどう説得したのか。目くらまし、煙に巻く、というやつだ。
職人気質のカミサンの家計はいわば丼勘定。細かいことには気を配らず、入ると出るが合えばいい。そこで、俺は一念発起、仔細に家計簿を付け始めた。さまざまなアプリ遍歴の末、現在ではマネーフォワードに落ち着いたが、すでに20年以上、レシート片手に日々の入出金を記録している。その姿をわざとらしく見せて、あなたの口座も管理してあげるからとお持ちかけてちカミサンの銀行口座、証券口座、クレジットカードもすべて登録、オンラインで入出金管理するまでに至った。家計簿を付け始めた数年でここまでこぎつけ、月末に家族の今月の資産状況を、わざとらしく報告してあげる。ここがポイントで、カミサン、途中まで聞いて、もういいからしっかりやってね、だ。煙に巻いた状態。こうなると制空権を取ったようなもの。陸海空の戦力を好きなように使える\(^o^)/。カミサンの預貯金に余裕のあることを発見、これを頭金に不動産買ったり。カミサンからは、あれは貸しただけ、返してとは言われてるけど。
一人より二人でいるほうが、いろいろ効率がいいから結婚するのだ。やはり財布はひとつにまとめた方がいい。そこからストックを生み出して、次ぎの資産運用に進むというのが、まずは王道ってころ。制空権を取っていないあなた、まずは家計簿だ。

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