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勤め人引退に必要なキャッシュフローの額

よく目にする、
FIREに必要な月のキャッシュフロー額について。

これって、
一概に月100万とか、
そういった額の設定には意味がないように思う。
キャッシュフローの定義の多くは、
家賃収入-返済-経費
となるが、
そこに含まれない経費ももちろんあるし、
どこまでリスクを考えるかで、
キャッシュフロー100万でも、
状況によって過不足の感じかたは異なる。

所有物件の構成で、
新築や築浅が多ければ修繕費はかからないが、
築古ばかりなら修繕費もかかってくるし、
雪の多い地域ならば除雪費や暖房費がかかるかもしれない。

また借り入れの多寡も影響する。
ほぼ借入のない100万円と、
フルレバの100万円では、
安心感が全然違う。

だから、
月額キャッシュフロー〇〇万円!
を目指すのはあまり意味がないと思う。

私は引退時にキャッシュフローは100万円を優に超えていたが、
借入の多さからゆとりある生活ができるとは、
微塵も思っていなかった。
利益率は3割程度の状態だから、
それも感覚としては正しかった。
現在は利益率は6割を越えているので、
少しは余裕が出て来ている。
今は家賃収入額が6割減になっているので、
収入額は減っているが・・

イメージとしては、
法人の経営で自分の報酬を含めた人件費を、
経費にきっちりと計上して、
毎月どれくらい残るかという考え方。
生活費も経費に計上して考えれば、
キャッシュフローって完全な利益になるわけだから、
あとは毎月いくら積立てておけば、
経営がうまくいくかと考えやすい。

やはり納税はばかにならないし、
突発的事象は必ず起きるので、
その対応資金も準備しなくちゃならないし、
次の物件を買う資金も用意する必要もある。
そういったこともすべて含めて、
目標の規模を逆算しないと意味がない。

当面の目標として、
「キャッシュフロー月100万円」
というのは分かりやすくていいけど、
運営していく中で分かってきたことを、
しっかりと反映させて修正をするという、
大切なプロセスを忘れないようにしたい。

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