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餅つき

正月、と言いたいところだけど、12月30日の餅つき。
小2男子はなかなか力強くついていたよ。

よく「力餅」って、食べると力が増すような表現があったり、昔話でもお餅を食べて力を出すシーンがよく描かれてきた。今はそうでもないかもね。

力を込めて餅をつく。それを、杵につかないように水を打って餅を折り込んで、それを何度も繰り返して美味しい餅が出来上がる。
玉鋼を熱して折り曲げては打ち、それをまた熱しては折り曲げる。その動作に似ていた。玉鋼はそうやって鍛えられ、日本刀になる。
なるほど、力餅かー!
力をどんどん込めているから、お餅には力がこもってるんだな。なるほど!

お米は食べると太る。現代人は動かないからだ。体の密度がたぶん低いんじゃないかな。昔の人は移動も持ち運びも身一つの人力だったからお米は本当に理にかなった食べ物だった。毎年毎年、籾蒔きをして、ちゃんと雨さえ降れば稲の穂は実をつける。
統治王は米をお金と同じように位置付けた。
お米=お金だから、給料はお米で払う。
お金がなければ米を換金すればいいし、何よりお米はダイレクトに食べられる。お米さえあれば命を繋ぐことができる。江戸時代の大名の年収はお米換算でしょ。一石(こく)はお米2俵半、約150kg。

なんてったってお米は毎年毎年田んぼから出来る。まさに自然の恵み、お天道様からの賜り物。
日照りや飢饉がどれだけ地獄かって、想像したら怖い。神の怒りとして恐れるのも分かる。逆に豊作の喜びや感謝は今のそれとは比べ物にならないだろう。

日本人の文化の基礎はたぶんここにあると思う。
って、餅を食べながら考えてました。美味しかった。ご馳走様でした。

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