そしてまたフリーレンの考察

ここには健忘録代わりに書いているのです。
たまたま立ち寄った方こんにちは。

副業占い師です。
「葬送のフリーレン」が私の占い師としての在り方や時間感覚を感じる上でとても良い刺激になる、として観ています。
いや、ただ面白いから観てるんですけどね。

漫画やアニメで、登場人物が状況を説明してくれる時は読者や視聴者に向けての解説です。
アニメは今、魔法使い1級試験編で、いろいろあって魔法使い同士が戦うという展開になっています。沢山の魔法使いが登場し、いろんな魔法を使います。水を操る、氷を操る、大地を操る、花弁を鋼鉄にして攻撃する、高速移動、などなど、RPGの魔法の世界のようです。
そんな中で、大地を操るリヒターが、防御魔法の歴史について話します。視聴者への説明ですね。
防御魔法にオーバースペックはあってはならない。完璧を求めると術式がより複雑化し、発動に致命的な遅れが発生する。だから現在の攻撃魔法は物質をあやつる者が主流になった、と。
そういえばみんな色んな魔法使ってるわ。物質を操る魔法多いわ!
なるほど、今まで魔法使いはフリーレンとフェルンしか出てきていなかったので、人間の魔法使いの攻撃魔法は、ゾルトラーク(一般攻撃魔法)ぐらいし出て来ませんでした。フェルンの言葉からフリーレンが、戦いの攻撃時は一般攻撃魔法以外は使用禁止としているようです。普通の魔法使い相手にはそれで十分だと。物を操る攻撃魔法を使わないため、古いおじいちゃんみたいな戦い方だとフェルンと対峙したエーレは感じたようです。対魔族の最前線を経験したことのある魔法使いは実戦を元にした動きをするでしょうから。そういう事なのねー。

ここらへんが深いなーと感じたのです。
魔法使いは魔族に対抗するために発展してきました。でもこの時代は勇者ヒンメルが魔王を倒した後の世界で、平和な世の中なのです。
魔法使い同士の戦いは戦闘ではなく試合です。先に出てきた防御魔法の弱点は圧倒的物量で攻撃する手法が主流になってくるのは当然です。対魔法使い戦のための魔法になってしまっている。人間を捕食する魔族と戦う手段としての魔法のはずが、昔の古い時代の魔法と感じられるようになったのかもしれません。
また、1級魔法使い資格はキャリア官僚のような位置付けのようです。特建も与えられ、魔法使い賭しては最高の栄誉です。これもリヒター画像全解説してくれてたな。
このまま行くと、人間の戦闘魔法は形骸化し、実践とはかけ離れたものになっていくのでしょう。それもまた人の営みの一つなのかもしれません。

「葬送のフリーレン」では「くだらない」とか「バカバカしい」がよく出てきます。その都度、「国家」や「世間」から見ればくだらないバカバカしい事なのかも知れないけれど、それを楽しんで面白がる方が心が豊かでいられるよね、というメッセージが、物語全編を通して根底に流れているように感じます。

毎回発見があるフリーレンは面白い。
今週も楽しみです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?