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メアリーとエリザベス比較から見る幸せ観

映画『2人の女王』で、メアリー・スチュアートとエリザベス1世の違いを「“女の幸せ”への欲に勝てたかどうか」で表現してたのが面白かった話。(以下、ネタバレというか史実を含みます。)  

metooやらkutooやらが流行って「女でも1人で生きていける」「男に負けない」が説かれる現代だって、いわゆる女の幸せを当たり前に欲するのは本能かもしれない。7つの大罪の、色欲の部分。

映画の中ではどうしても妻や母になりたかったメアリーが権力争いに負け、その願いに耐え続けたエリザベスは女王として長い間君臨した。

女の幸せに対する願望が本能から来るのかステレオタイプとして刷り込まれてるかはわからないけれど、人はどこまでも孤独だってわかりながらも愛や子どもを育てたい気持ちは存在する。私は子孫を残したい願望を持たないまま大人になったけれど、そのぶん誰かを愛したい愛されたい欲にまみれてる。  

映画の中では、結婚して子どもを授かったメアリーは最後まで苦しむし、家族を持たずに王の務めを果たしたエリザベスも苦しんだ。結局、どっちを選んでも苦しい。

どっちを選んでも苦しいなら、その選択に納得できる・受け入れられるかどうかが幸せに関わってくるとしか言えないんだきっと。

16世紀のイギリスよりはいろんなことが多様化して、個々人の選択肢が増えすぎた現代。選べるぶん何を選んでいいか迷子になりそうで、幸せに模範解答がなくなりつつある今。だからこそ、自分の中で自分の幸せって何か向き合って、納得できる幸せを手に入れないなーってこの映画から教えてもらった。  

#映画  #鑑賞記録 #2人の女王 #ごんめも


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