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【ラジオが好きでんねや】(30)なんで?!

X局長が去り、新たにY局長が就任しました。

Y局長の前職は全く畑違いの職業であり、放送局に関する知識は十分ではありませんでした。

しかしY局長は頑張って勉強され、職務を行われていました。

しかし相変わらずB社長とは連絡が取れない。

僕はオーナー交代時からお願いしていたことがありました。

「ミキサーを交換して欲しい」

前述のように、FMハイホーの放送機材は20年前の開局時のそのままでした。

当時はまだ僕も業務用機材に関する知識はありませんでしたが、見たところ特注品の、高そうな機材でした。きっと発注時ボラれたんだろうなー(苦笑)と、そんなカンジでした。

そんなミキサーもついにガリ(ノイズ)が出るようになりまして、
おそらくその古さから交換部品も無いだろうと思われました。

状況が状況なので、こんないい物でなくてもいいので、マトモに動くミキサーが欲しい、ということを訴えてきました。

また、サテライトスタジオの外のスピーカーも完全に鳴らない状況でした。

で、当時のFMハイホーではどのようにしていたかと言いますと、

放送時はラジカセを外に出し、放送電波を受信して鳴らしていたという(笑)

実に原始的なことを行っていました。

ある日、ついにB社長から機材が送られてきました。

が・・・

ミキサー。何でしょうコレは?
妙に薄っぺらいミキサーが送られてきました。
聞いたこともない中国メーカーのものでした。

とりあえず繋いでみましたが、異常に音が小さい。

何でだろう?!と思って僕は一所懸命に調べてみました。

このミキサーはそもそも、業務用規格に全く合わないものだったのです。

アマゾンで調べたら1万円くらいで買えるものでした(笑)

そしてスピーカー。これはどうやら屋外用のもののようでしたが、

ん?電源ケーブルがある。

なんと、Bluetoothスピーカーだったのです。

Bluetoothにすれば配線しなくて済むので便利でしょ?ってことなんでしょうが、電源ケーブルは繋がないといけないので結局意味ないと思うのですが・・・

とりあえず繋いでみたのですが、
何カ月か後、生放送中になんとBluetoothが乗っ取られるという事態が発生し、放送とは全く関係ない音声が大音量で流れるということが起きました。

すぐに使用中止。またラジカセに戻りました。


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