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趣味人間万歳!【作曲・演奏編】(13)ヤマハ・ケータイクリエイターズ広場「Kクリ」~2~

「Kクリ」での活動が始まりました。

Kクリでの制作作業は、それまで経験した着メロ制作業務とはだいぶ違っていました。

従来は制作ソフト(DAW)の制約はあまりなく、発注会社指定のフォーマットに則っていればそれでOKでした。
音色もプリセットから選ぶだけでした。

Kクリでは、制作ソフトの指定がありました(ヤマハ製)。が、そのソフトはKクリから支給されました。

そして、着メロ制作用のFM音源ユニットも貸与されました。
これを使って、実際に携帯電話から鳴る音を確認出来るだけでなく、FM音源のパラメーターをおじることで音色を作り出すことも可能でした。

FM音源はMSXでさんざんいじってましたので、苦にならないどころか楽しかったです。

僕のプロレステーマ曲ショップのショップ名は「格メロ!一本勝負」にしました。

「格メロ」はもちろん、格闘技と着メロの合成です。
そして、着メロ1本1本に精魂を込めるという意味で、プロレス用語の「一本勝負」を付けました。

まず手始めに10本ほどの作品を登録、ショップをオープンしました。

すると!早速ダウンロードのお知らせや、お客様からのメッセージが届きました。

大感動です。確かに僕の作品が誰かに届いている。
中には否定的・批判めいたメッセージもありましたが、それらも含めて嬉しかったです。内容はどうあれ、自分の起こしたアクションに反応があるというのはこんなにも嬉しいものなのかと思いました。

「Kクリ」は、サポート体制も万全でした。
メールで相談に乗ってもらえるのはもちろん、定期的に講習会も開かれたりしました。

そして!年に1回か2回、全国の「Kクリ」クリエイターが一同に会するパーティーが東京で開かれたりしました。これが楽しかった!!

「天下のヤマハ」と仕事をしているんだということをひしひしと感じました。

調子に乗ってきた僕は(笑)「格メロ!」が軌道に乗ってきた頃、2店舗めになる「聖飢魔Ⅱ専門着メロショップ」をオープンしました。
聖飢魔Ⅱの曲はほとんど全てアタマに入っているので、耳コピは楽でした。

さらには3店舗めとして「馬場俊英専門着メロショップ」をオープンしました。
この頃、馬場俊英さんはインディーズ活動からメジャーに羽ばたこうとしていた時期で、その後押しをしたいと思い、企画しました。

が、正直、この企画は通らないかも、と思いました。馬場さんはこの頃、まだ現在ほどの知名度は無かったからです。
恐る恐るKクリスタッフさんに相談しましたら「面白いじゃないですか」ということでOKが出ました。

おそらく、馬場俊英さんの着メロを公に発表したのは僕が最初なんじゃないかと思っています。

経験と自信と報酬を得て、一番幸せな時期だったかも知れません。

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