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【舞楽】今日行ったコンサートの感想:令和04年(2022年)05月28日(土)【宮内庁式部職楽部】

 豪華絢爛、壮麗な舞台でした。奏者は狩衣に烏帽子なのかなと思っていたら、なんだか違う兜みたいなものをかぶっていました。鼉太鼓がデカい! 左に三つ巴、右に二つ巴。リリースが5秒くらいありました。

左方「還城楽」
 蛇。西域の人が蛇を見付けて喜んでいる舞だそうです。食べるの? 確かに、あ! 見付けた! みたいな動きをしていました。ジリジリと近付いて、パッと捕まえる。奈良時代的で勇壮な感じがしました。
 装束は赤や橙の裲襠。面はお目々ギョロギョロ、口がパックリ開いた赤ら顔。胡人は顔が赤いのですか? 首をブンッと振ると、顎がカコッと鳴る。
 太食調。6拍子でした。早只拍子。今日は度々ありましたが、追吹や退吹のカオスがたまらない。

右方「白浜」
 ほうひん。しらはまじゃないよ。
四人舞。装束は緑の蛮絵装束。袍の模様を見せてくれるような舞でした。途中で右肩を脱ぎ、紅白の下地が見える。4人が舞台上を回転するように舞うのが印象的でした。平安時代的で優美な感じがしました。
 高麗双調なのでラで終わるのですが、黄鐘調は高いラで終わるのに対して、こちらは低いラで終わっていました。

左方「喜春楽」
 これも四人舞。装束は茶色い蛮絵装束。これも途中で右肩を脱ぐ。最後に一列になって段々帰って行くのが印象的でした。これも平安時代的だなあと思いました。
 黄鐘調。やっぱり退吹が好き。黄鐘調は篳篥の最高音で終わるのでテンションが高い。

右方「納曽利」
 今日は二人舞。装束は黄の袍に緑の裲襠。これも面がお目々ギョロギョロ、牙も生えてるぞ。顔が緑色ですけど何星人ですか? これも奈良時代的だなあと思いました。
 高麗壱越調。ミーファーソーファミシーを吹いた記憶がある。三ノ鼓のテンテーンが懐かしい。