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旅先でおばちゃんの温かさに触れ「地獄だったねー」が口グセになりそう

今月は愛犬と夫の誕生月ということで、1泊2日で千葉県八街(やちまた)にあるドギーズアイランドに行ってきました。

ドギーズアイランドはInstagramで見てからずっと気になっていたところ。
ドギーズアイランド直通のシャトルバスがあるようですが、今は運行休止とのことなので、車を持っていない私たちは、電車とバスで行きました。

広大な施設にドッグラン、宿泊施設、カフェ、レストラン、セレクトショップ、お散歩コース等があり、わんちゃんファーストなとても素敵な施設でした。

施設ももちろん素敵でしたが、とても心に残った道中でのできごとがあったんです。

目的地に着けるか……ピンチ!

皆さんの地域にはコミュニティバスはありますか?

私の住んでいる地域にも、一般的なバスよりも少し小さくて、料金もお安いコミュニティバスがあります。
その地域によって、呼び方や料金は違うかもしれませんね。
今回私たちが八街駅から乗ったバスも、200円でどこまでも行ってくれるコミュニティバスでした。

しかし、乗車予定のバスが来たとき「あれ、どうしよう……」となったしまったのです。
犬をペット用のカートに乗せて移動していた私たち。
普段乗っているバスはペットカートやベビーカーもOKなので、いつものように乗れると思っていたのですが、中に入ってみると通路が狭く、カートが通れるだけの幅がなかったのです。

一番後ろには車椅子が入れるスペースがあるけれど、そこに行くには後ろのドアを開けないといけないようで、運転手さんは動く気配なし。
犬を出すわけにもいかないので、夫がなんとかカートを斜めにして入れようと試みるも、車輪が引っかかってしまい動きません。
タクシーにはカートが乗らないので、このバスに乗れなかった場合残る手段は徒歩。
そうなると1時間半はかかる距離を歩かなくてはなりません……。

神の一声

そのとき、乗っていたおばちゃんの一人が「大丈夫?」と声をかけてくれました。
そしてなんと、「持ち上げればいけるんじゃない?」とカートの前輪部分を持ち上げて、夫と一緒にカートを一番後ろの広いスペースまで運んでくれたのです!
初めて乗るバスで戸惑っていた私たちにとって、それがどれだけ救われることだったか。

幸い、バスに乗り合わせていた方たちも皆犬好きだったようで、声をかけてくれたり、わざわざ犬が見えるところにきて可愛がってくれたりした方もいました。
なんとか後方のスペースに乗り込み、バスも少し遅れてしまいましたが出発。
目的地に向かうことができました。

バスの中で感じた温かさとパワーワード

バスに乗っていたのは皆さん常連らしく、和気あいあいと、でもうるさくない程度におしゃべりをしていました。
初めて乗る私たちに対しても、「いつもはこんなに混んでないのよ」とか、犬に向けて「お利口さんだね」とか、声をかけてくれるのです。
私の住んでいる地域にも声をかけてくれる優しい人はいますが、こんなに一体感やつながりを感じたことはありません。
途中のバス停から人が乗るときも乗客同士で助け合っていて、地域の温かさを感じながらバスに揺られていました。

バスが目的地に近づくと、道が少し険しくなりバスはガタガタと揺れ、犬も怖かったのかカートの奥で丸まってしまいました。
その道を超えたとき、カートを持ってくれたおばちゃんが犬に「地獄だったねー」と声をかけてくれたのです。
なんというパワーワード。
普段使わない地獄の使い方とそのユーモアに、私も夫も思わず一緒に笑ってしまいました。

無事に目的地に到着!

無事目的地に着き、犬を出しても大丈夫そうな雰囲気だったので私が犬を抱っこし、夫がカートを折りたたんで降車。
バスに乗っただけでこんなにも温かい気持ちになるとは思ってもいませんでした。

そして「地獄だったねー」が夫婦ともに妙に気に入ってしまい、今でもたまに犬に向かってこの言葉をかけています。

旅行をさらに楽しいものにしてくれたおばちゃんたち、本当にありがとうございました!

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