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「親」を資格制にせよ!(これ、いま流行りのマルトリートメントじゃないっすか⁉(33))

どうも、こんにちは。ゴンベーでございます。
 
今回は、夢物語をお一つ。
到底実現しない、ゴンベーの夢想でございます。
 
前回の記事で、「『親』は誰にでもいる」と書きました。
記事32「虐待の後遺症が理解されにくいのは」
 
生まれてすぐに捨てられた人にも、生物学上の「親」はいるし、
愛情豊かな家庭で宝物にように慈しまれて育った人にも、います。
 
それはつまり、「誰でも、『親』になることができる」ってことですね。
 
生んだ瞬間に捨てる人でも、「親」にはなれます。
まだ幼い子どもを罵倒し怒声を浴びせる人でも、「親」にはなれます。
暴力をふるい、生きものとして扱わず、子どもを死なせる人でも、
「親」にはなれます。
 
なんでやねん。
 
人間の大事な場面に関わる仕事って、だいたいは資格がいるんとちゃいますのん?
 
例えばファイナンシャルプランナー。
人の一生に関わるお金の問題を扱うには、資格が必要です。
 
医師も看護師も、みんな資格持っとるやんけ。
弁護士。税理士。司法書士。こんなん、国家資格やんけ。
 
保育園だって、保育士さん、資格持ちでしょ。
教師だって、実習行って試験受けて、免許取るでしょ。
子どもの養育に関わるお仕事、資格いるんじゃないんですか。
 
なのに、どーして、「親」ってやつは、誰でもなれるんでしょーね?
 
お金の問題を扱う場合でさえ、資格が必要なのに、
一人の人間・一つの命に対して、その一番根底の部分を、
根っこを形成するという、一番重要な過程に、最も深く関わる人、
すなわち「親」には、資格いらないんです。
誰でもなれるんですよ。
 
あ、病気とか、事情があってなれないとかは、別問題ですよ、もちろん。
ゴンベーだって、トラウマのため恋愛も結婚もできないですから。
(詳しくは
記事11「異性への恐怖心・嫌悪感」
記事26「加害者は結婚、被害者はトラウマで恋愛もできない不条理」にて)
 
それと、病気で子宮取ることになったので、
もう今後の人生でゴンベーが子どもを生むことはできません。
 
そーじゃなくって、ゴンベーが言っているのは、
子どもの人格形成、子どもの人生の基盤づくりについて、
何の知識もなけりゃ勉強もしない、本の一冊も読みゃしない、
命を扱うという自覚もなけりゃ覚悟もない、
そんな連中でも「親」にはなれるということです。
 
幼い子どもを自分の憂さ晴らしに使い、子どもをゴミ箱にして、
一生の傷を与え、その子の人生を叩きつぶし踏みにじる。
その上、その事実を全部なかったことにしたり、
自己正当化に奔走し、自分はそんなひどい人間じゃない、
自分にだって事情があった、そんなのは昔の話じゃないか、etc.etc……。
 
そんな連中でも、「親」には、なれるんです。
 
まれに、いらっしゃるみたいなんですけどね。
「自分が子どもにしてきたことは虐待だった」って、認められる人。
 
自分の過ちを認め、真摯に誠実に子どもと向き合える人が「親」なら、
お子さんの心の傷も、癒されていくことも、あるのかもしれません。
 
でも、最初からそんな過ちをおかさなくて済むのなら、
断然その方がいいでしょ。
 
お金とか教育とか医療とか、人間のあらゆる分野について、
それを扱う人には、資格が必要なのだったら……。
 
「親」こそ、資格制にするべきですわ。
 
もちろん、資格制にすりゃ、虐待される子どもがゼロになるわけじゃ
ありません。
保育士や教師から虐待やいじめを受ける子だって、いるんだもの。
ゴンベーの幼稚園も、ひどいモンでした。
(詳しくは 記事4「話し合いという名の暴力①」にて)
幼稚園の先生に、頭つかまれて、首ねじられたことは、忘れられません。
 
目的は、資格制にすることで、家という密室で起きる被害を、
第三者にも見えるようにすること。
 
なので、資格そのものは、あくまでも、
必要最低限の知識をつける、という位置づけですかね。
そして、一度資格を取ったら終わり、でなく、更新制にするんです。
 
更新の場には、もちろん子どもも、連れていきます。
 
心身の発達に異常はないか、過度に大人におびえていないか、
「親」の顔色をうかがっていないか、自分の意思で話せているか。
筆記試験だけでなく、面接も行い、試験官がチェックします。
 
基本的に、子どもは、「親」にどんな仕打ちを受けていようと、
「親」をかばい、自分を悪者にしてしまいます。
家庭に問題があっても、家庭外に頼れる大人がいないので、
自分が頑張ってしまいます。
なので、試験官は、子どものそういった言動を見ぬく目を、
養わなければなりません。
 
できれば、待合室での親子の言動を、隣室などから記録したいですね。
ただ、これ、極秘でやらないと意味がないんですよね。
見られていると知っていれば、その時だけ取り繕えば済んじゃいますから。
Z家のような連中は、家の外では、「まともな親」のフリをしますし。
 
子どもにアップルウォッチ的なものを取りつけて、ストレス反応を見る、とか。
試験官と話す際に緊張しているのか、親に何か言われた時にストレス反応が上がるのか。
そういうデータも取って、蓄積していけば、試験官の目だけで判断するより精度も上げられるでしょう。
 
子どもがまだ小さいうちに、家庭でまともな扱いを受けているかどうか、
家の外の第三者が把握し、対処できるのが理想ですね。
 
更新試験をパスしなかった「親」は、
心理療法やトレーニングに通い、追試を受けます。
 
「親」自身も虐待を受けていた、いわゆる虐待の連鎖の問題や、
認知の歪みから子どもを自分の付属物として扱うなどの問題は、
ここで徹底的に改善させます。
アルコール依存症、DV、貧困など、「親」の多種多様な問題を、
全部専門家につなげます。
 
必要性があったり、本人が希望する場合には、追試に合格した後も、
通い続けることができます。
 
資格といっても、不合格者をはじくものではなく、
どちらかといえば、その家庭の問題を改善するための制度です。
ただ、任意相談という形だと、「自分たちには何も問題はない」
と思い込んでいる、Z家のような家庭は絶対に来ませんから、
「資格」「更新」という形で、強制力を持たせるわけです。
 
た・だ・し。
正当な理由なく、資格を取らない、更新に来ない、追試を受けに来ない、
追試までの期間に必要な心理療法なども受けに来ない。
こういう「親」からは、「親の資格」をはく奪します。
 
現状で言う、児童相談所による一時保護のような感じかな。
これなら、証拠の残らない暴力、心に対する暴力を受けている子どもも、
保護できます。
そして、「親」は、資格取得に向けて、専門家たちの療法やトレーニングを受ければ良いのです。
 
これ、「親」にとっても、良い制度だと思うんですよね。
自分一人ではどうにもできない問題があっても、資格更新の時とかに、
専門家によるサポートにつなげてもらえる。そういう制度なんですから。
 
ま、実現はしないだろうけど。
 
「親」のせいで人生をつぶされる子どもが、大幅に減る日を夢見て、
こんな妄想をせっせとはたらかせているゴンベーでした。
 
今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。

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