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ChatGPTがあなたの欲しい答えを返してくれない問題の本質

ChatGPTを触ったことがある人なら誰しも体験するであろうこの問題
どうしたら改善されるかのうなHowToは色々な記事で見かけますが、なぜそうなるか?というもう一段階深い、根本的な原因について書かれている記事はあまりありませんでした。
そのためこの記事には自分なりの、この原因についてまとめてみたいと思います。



なんでChatGPTは思い通りに動いてくれないのか?

理由1.あなたが会話をしているのはコンサルの人ではなく部下です。

ほとんどの問題はこれを意識するだけで間違いなく解決するでしょう。
あなたが話しているのはあくまでもあなたの部下です。
これだけ今日は覚えて帰ってください。

コンサルではなく部下とはどういうことか?

ほとんどの人が何かを作って欲しいと他人に頼むときのプロセスを一度想像してみてください。
今回は料理を作りを誰かに頼むという例で行きたいと思います。


料理が特異な人の場合(コンサル):

まず相手に「お腹空いたから何か作ってー!」と言います。

相手が「どんなのが食べたいの?」と聞きます。

あなたは「がっつりしたもの」と答えます。

相手は「じゃあ肉を使った揚げ物とかどう?」と返してきます。

あなたは「いいね!それ作ってよ!」となります


ChatGPTの場合(部下):

「お腹空いたから何か作ってー!」と言います。

ChatGPTが「かしこまりました。それでは鍋を作ります。」


例を見てもらったら一目瞭然ですね。
上の例ではあなたの抽象的なお願いを元に、相手があなたから情報を聞き出しながら、あなたが言語化出来ていない本心を探し、適切な手段で成果物を生成してくれます。
これはまさしくコンサルです。相手の抽象的な要望から相手も知らない相手の本心を読み取り、それを専門的な手段で解決し、相手の望むものを望む形で提供する。この形と一緒です。

そしてこれが皆さんがChatGPTを使う際の理想と現実の差です。

皆さんが実際に求めてるのはこのコンサルとしてのChatGPTです。

ですが実際のChatGPTはあなたからの指示がないと動けない部下のような存在です。

この理想と現実のギャップをまずは認識しましょう。
そして今一度あなたは上司であり、ChatGPTに指示をする立場だと認識しましょう。



解決策

さて、このギャップを理解したところで、じゃあChatGPTを使う際に実際に何をしなければいけないのかについて話していきましょう。

先ほど問題はChatGPTは部下で、コンサルではないという話をしましたね。
じゃあ問題の解決は簡単で、

「コンサルがやってくれてたことをあなたがやる」

これだけです。

じゃあ具体的にコンサルが何をしてくれていたのか箇条書きでまとめてみましょう。

1.自分が何が欲しいのかを知る

2.必要な知識を得る

3.目的達成までの手順を明確する

主にこの三つです。詳しく見ていきましょう。


1.自分が何が欲しいのかを知る

これが一番大事な作業です。これが出来ていないと、どんなに知識があっても、どんないい手段を設けようと無理です。

人間が何かをしたいや何かを欲しいと思った時、実際に本当は自分が何を欲しいのかについて知っている人は結構少ないです。それは先ほどの料理の例を見てもらったら分かると思います。普段の私たちは自分たちが何を食べたいかすら明確に把握していません。これでは成果物が出来ても、なんか思ってたのと違うとなってしまいます。

じゃあどうすればいいか?

色んな疑問を投げかけてみましょう!

料理だったら
こってり、あっさり?
和食?洋食?
麺?ご飯?
肉?魚?
など色んな疑問を投げかけることによって本当は自分が何が欲しいのかを把握することが出来ます。

と、簡単に言いましたがこれは結構難しい作業です。
もしこれらが子供の頃から出来ていたら、自分が本当はこんなことが好きで、これが嫌いで、これが怖いなどが分かるため、
なんとなく大学に行くこともないし、なんとなく就職をすることもないからです。
なので日ごろから「自分は本当は何がしたいんだろう?」と色々なことについて考える練習をしてみてください。それは今日の晩御飯を決めることでもいいですし、なんで仕事をしているんだろう?や休日の予定を決めることでもいいです。

これら疑問に簡単に答えを出せるようになったら、ChatGPTを使う際も小手先のテクニックを使わなくても、欲しい答えが簡単に帰ってくるでしょう。


2.必要な知識を得る

あなたが上司で指示をしなければならないということは、あなたが成果物を作るために必要な全体的にざっくりとした知識を持っていないといけません。

再度料理で例えるとしたら、これはどの材料を使うかを知るということです。

ラーメンを作ろうとするとき
材料は麺とスープとトッピングです。

これだけあなたが知っていれば問題はありません。
あとはこれとこれとこれを使ってラーメンを作ってとお願いするだけです。
こんな簡単な知識だけでOKです。
これだけあれば大体80点ぐらいのラーメンは出来るはずです。

これはプロンプトでも同じで、これぐらいざっくりでもどんな知識がいるかを理解していれば、あなたの欲しいものは80点の精度で出来ます。

もちろんより専門的に知っていれば100点になりますが、基本的に人間は80点あれば十分に満足するので問題ないでしょう。


3.目的達成までの手順を明確する

どんなにラーメンの材料があっても作り方の手順を知らなければそこにあるのは、ただの野菜と肉と麺です。ラーメンにはなりません。

先ほどの知識同様、上司として仕事の手順は最低限大まかに理解していなければいけません。

肉と野菜を煮込んでスープを作って、ラーメンを茹でて、トピッングをしたら完成!

これくらいざっくりでいいので手順は把握しておきましょう。
そして把握したら、それをChatGPTに指示をしましょう。先ほどの知識とまとめてChatGPTに投げたら、おそらくあなたの欲しいものをChatGPTはあなたに返してくれます。



おさらい

1.目的の明確化
2.知識の明確化
3.手順の明確化

この工程を再度通しで見て見ましょう。また1,2,3番、それぞれを明確にしなかった場合に起きるトラブルも見て見ましょう。

1.目的の明確化

まずは目的の明確化です。自分が何を食べたいのか?ラーメンが食べたいなら何ラーメンを食べたいのか?どこのラーメンを再現したいのか?
までかなり細かく明確化出来るといいでしょう。
目的は成果物に一番影響する部分なので、ここは出来るだけよく考えてみましょう。

もしこの過程を適当にやると
「何か食べたい」や「ラーメン食べたい」になります。
そうすると、料理人が出してくれるのは、チャーハンになるかもしれないし、あなたの好きじゃない味のラーメンを出してくるかもしれません。

まずは自分がどんなラーメンを食べたいのか、自分にいくつも疑問を投げかけて明確にしてみましょう。


2.知識の明確化

次は知識の明確化です。
これをラーメンに例えると先ほども話した通り、どんな具材を使うかを把握するということです。
家系ラーメンなら、麺とこってりした豚骨スープとほうれん草と海苔という風になります。

これらの具材をちゃんと指示してあげないと、
全然違う具材で料理を始めてしまいます。

その結果、そもそも麺がパスタだったり、スープがすまし汁のようだったり、ジャガイモがトッピングされていたりします。

こうなってはあなたの欲しいものは作ってもらえません。
何を使うかはなたが指示してあげましょう。


3.手順の明確化

最後に手順の明確化です。
ここまでのラーメンの流れを見てきたら分かると思いますが、これは料理手順に当たります。つまり材料をどう使うかを指示するということです。

スープは蒸すのか、煮るのか?麺は焼くのか茹でるのか?などの決めるのです。

これがちゃんと出来ていないと材料はあっているのに、スープは具材が蒸されただけで煮込まれず、うっすいスープが出来上がり、麺は焼いてしまい焼きそばのようになってしまします。

こうなってしまったはやはりあなたの望んだものはできないでしょう。


鍵はよく知ること、つまり明確化です。
目的、知識、手順の3つをしっかり明確にしないと、望む結果は得るのは難しいです。

自分の欲しいものをChatGPTに作ってもらいたいのであれば、まずは自分が何を?どう?欲しいのかを再確認してみましょう。

これらが全て分かるころにはもうChatGPTが欲しい答えを返してくれないという悩みは無くなっているでしょう。





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