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もうワインリストを見て固まらない!今さら聞けないワインの選び方

どうも!
前職、百貨店のお酒売り場で店長しておりましたゴンです。

年間360日くらいお酒飲んでるお酒好き!
お酒大好き!お酒と一緒に楽しむご飯はもっと好き!

気がついたら体重が毎年過去最高を更新してるんですが……

とまあそんなことは置いといて、お酒の場大好きなゴンはいろんな人と会話してよく思うのがお酒の中でもワインに苦手意識を持っている人がめちゃくちゃ多いなあってことなんですね。

お酒の中でもワインが好きなゴンは悲しいわけですよ!

そんなわけで今日は初心者でもわかりやすいワインの選び方を紹介したいと思います。


こんな経験ない?

ワイン注文のプレッシャーってあるよね

今日はちょっといい感じの人とのデート!
奮発して良さげなレストランでコース料理を予約。
入店したらなんかちょっと気取った感じの店員がやってきて

「お飲み物はどうされますか?」

なんてワインリストを持ってくる。

な、なんだこの雰囲気…とてもじゃないが
「とりあえずビールで」
なんて言える雰囲気ではない…

「おまかせで」なんて言った日にはどんな高いワインを持ってこられるかわからない…

そして店員にも一緒に来た子にも舐められないようにリストから2番目に安いワインを選んで注文するのであった…

ワインを選ぶ上で押さえておくべきこと3選

レストランのワインというものは食事と一緒に楽しむものです。
自分の好みと、出される食事にあわせていい感じのワインを選びたいものですよね?
ついでに、スマートにワインを頼んでデートのお相手に「あら、ステキ」なんて思われたいですよね?

わけわからない横文字が並ぶメニューからスマートに自分好みのワインを選べるように、おさえておくべき3つのポイントを紹介しますね。

  • ブドウの品種

  • ブドウの産地

  • 生産者

他にもヴィンテージ、保管状態、提供温度など考慮したいポイントはありますが、ワインリストからスマートにワインを選ぶなら上記の3つをおさえておけばOKです。

ブドウの品種

さて、ワインの味を決める上で一番の要素となるのがブドウの品種です。
例えば食べる用のブドウ品種でも巨峰とシャインマスカットじゃ、色も味も全く違いますよね?

ワイン用ブドウでも同じことが言えて、ブドウの品種によって色も味も全く異なるワインが出来上がります。

逆に言えば、それぞれのブドウの品種の味の傾向を知っておけば、産地や作り手が違っても「だいたいこんな感じの味かな?」と予想がつくはずです。

というわけでブドウの品種を全部覚えてしまえばOK…と言いたいところですが世界にはブドウの品種は数千種類あると言われているためすべて覚えるのは無理みが強い(あれ?死語?)です。

ソムリエ目指すわけでも何でもない私たちは主要なブドウ品種だけざっくり覚えておきましょう。

白ワインのブドウ品種

シャルドネって名前にあったら何でも美味しいと思ってた時期が過去にありました

よく言えば爽やか!悪く言えば酸っぱい!でも女子は結構酸っぱいの好きよ?
ソーヴィニヨンブラン、リースリング

主張が強すぎなくて、料理にあわせやすいね!
シュナンブラン、甲州

酸味おさえめでボリュームあるつくりになることが多い
ピノグリ、シャルドネ

あら、いい香り(はぁと)って言われそうなやつ!
ヴィオニエ、ゲヴェルツトラミネール

ざっくり!なんてざっくりなんだ!
同じブドウ品種でも土壌や気候によって味は変わってくるんだけど、もうそんなこと言い始めたらキリがないのでこんなところにします。
主要ブドウ品種の味の傾向をつかむだけで大丈夫!
ちなみにブランはフランス語で白って意味なので、ワインリストにアルファベットしか書いてこない気取ったレストランのメニューに「vin blanc(ヴァン・ブラン)」とあったらそれは白ワインのリストなので覚えておくといいですよ。

赤ワインのブドウ品種

黒ブドウって言うのに赤ワインって言うよね。知らんけど。

お肉料理と相性ばっちり!ボリュームあるやつ!
カベルネソーヴィニヨン、メルロー

渋味が少なくて綺麗なルビー色。酸味があって女子が好きそうなやつ!
ピノノワール、カベルネフラン、ガメイ

味にパンチがあって飲みごたえがほしい人に!
シラー、グルナッシュ

赤ワインも超ざっくり!ほんとは他にも紹介したいブドウ品種もあるし、こんなざっくりした説明してるってバレたらワインファンから怒られそうだわ…。
ちなみに赤ワインのフランス語表記は「vin rouge(ヴァン・ルージュ)」です。

ワインの名前にこのブドウ品種の名前が入ってたらしめたもの。さぞワインを知ってるかのようなフリをして
「このシャルドネをください」
とか言ってみましょう。
デートの相手はスマートなあなたを見てもうメロメロです。

と、それだけでうまくはいかないのがワインの難しいところです。(そもそもワインちょっと知ってるだけでデート相手を落とせると思うのが間違い)
ワインのリストやラベルを見てみればわかるのですが、名前にブドウの品種名を入れているワインは多くないのです。

それはブドウの品種をブレンドして作っていたり、そこの産地・銘柄ならこのブドウ品種だって知ってるでしょ?ってなってるからだったりします。

ワインに詳しくない我々からしたら不親切!

なのですが、自分の好みのブドウ品種を知っておくだけでレストランのウェイターさんに相談しやすくなります。

ワインリストの適当なワインを指差しながら
「ヴィオニエみたいに香りがフローラルな白が好きなんですけど、このくらいの価格のものありますか?」
とでも言ってみてください。

一緒に来た相手にもいくらのワインを頼もうとしているのかがバレず、ウェイターさんにもお相手さんにも
「お?この人はちょっとワイン知ってそうだな?」
と思わせることができます。

ブドウの産地

さて、ブドウ品種をざっくりおさえたら、次は産地ごとに味の特徴を掴んでおきましょう。

これもざっくりと説明してしまうと、赤にも白にも共通して言えること
・寒いところは酸味が強くなることが多い
・暑いところはボリュームが出ることが多い
これだけおさえておけばまあとりあえずOKです。

例えば先ほど紹介した白ブドウ品種のシャルドネはその土地ごとの風土によって味が変わりやすいブドウ品種です。

昔「カキに合うワイン」なんて言われて人気になったフランスワインのシャブリはシャルドネが使われているのですが、キリッとした印象で魚介類との相性がいいワインです。

シャブリはブドウの産地としてはかなり涼しく、1月の平均最低気温は0度です。

ちなみに甘口ワインで有名なドイツワインは、その昔、寒い気候のために辛口ワインをつくると酸っぱくなりすぎちゃうから甘口ワインをつくるようになったなんて言われもあります。

さて、逆にコスパのいいワインの産地として有名な南米の国チリのシャルドネは、太陽の光をたっぷり浴びてあったかいところで育つので、酸味が穏やかでトロピカルな果実味たっぷりのワインになることが多いんです。

なのでワインを選ぶときは頭の中に地図を広げて、このワインは北のほうで生まれたのかな?南のほうかな?標高が高くて寒いところかな?海風が気持ちいいあったかいところかな?なんて考えながら選んでみると、味の特徴も掴みやすいですし選ぶのも楽しくなりますよ。

生産者

さて、ブドウの品種と産地でざっくりと味の傾向を想像できたら、最後にこだわるべきは生産者です。

例えばスパークリングワインの代名詞的存在のシャンパン。

シャンパンに使うブドウ品種はシャルドネ・ピノムニエ・ピノノワールの3種類と決められているし、産地はフランスのシャンパーニュ地方と決まっています。

細かく言ってしまうとシャンパンはこの3つのブドウ品種をどのくらいの割合でブレンドするのかがキモなんですけどね、それはまたの機会に。

シャンパンは有名な作り手がたくさんいますね。ドンペリ、モエ、ヴーヴ、ルイロデレール、アルマンド、ペリエジュエ…挙げればどんどん出てきます。

ブドウ品種でも産地でも差別化できなくなったらいよいよ作り手で選びます。そして作り手で選ぶとき…もうこれはその生産者への憧れと、飲んで美味しかったという経験から選ぶことになります。

ワインをちょっとかじっていくと、それぞれの産地の有名なワインを知っていくことになるんですね。

そうすると、「一度は飲んでみたい!」という憧れが出てくるんですよね。

そういった基準でワインを選ぶのはアリなのですが、決め打ちの生産者のワインをたまたま行ったレストランに置いてあることはまれです。

くれぐれも、「なんでここはムートン置いてないの?」とかいう迷惑なお客さんにならないように…。

わからなかったら聞いちゃう!

と、ワインを選ぶ上で押さえておくべき3つのポイントを紹介しました。

なんとなくワインを選ぶのが怖くなくなってきましたか?
それともブドウ品種とか、地理とか覚えるの面倒くせぇってなりましたか?

ここまで書いといてなんですが、レストランに行ってワイン選びに困ったら、スタッフの方に聞いてしまうのが一番です。

スタッフさんに聞くときに注意したいのが
「おすすめありますか?」
とだけ聞いてしまわないことです。

料理にあわせてソムリエさんがすべてのワインをセレクトしてくれるなんてレストランもありますが、基本的にレストランからすればどのワインもおすすめです。

聞くときのポイントとして、レストラン側が気になるのはまず予算ですね。
あとでお会計のときに「このワインこんな高かったの?」とか言われたくないですから。

予算を伝えた上で、ざっくりと好みとか苦手なこととかを伝えるといいと思います。

なので、
「5,000円くらいで、白ワインがいいかと思うんですけど、あまり酸っぱいのが得意じゃなくて…」
とか、
「1万円以内で、この牛肉のポワレに合う赤でいいのありますか?」
とかの感じの聞き方がいいんじゃないでしょうか!?

ワインは楽しい


ワインを難しく考えず、もっと楽しんで!

こんな感じでワインの選び方について紹介してきました。

レストランのワインリストで困らないための選び方をメインで紹介してきましたが、紹介したポイントを押さえておくと、気楽なイタリアンバルでも、スーパーのワインコーナーでもワインがグッと選びやすくなります。

このワインはどんな食事に合うかな?このワインはどんなところで育ったのかな?

そんなことを考えられるワインは、ほんとうに楽しいお酒なんです。

だからワインをあんまり敬遠しすぎないで、もっと楽しむ人が増えるといいなぁって思います。

この日本に、ワイン好きがもっと増えますように!

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