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自分、ゲイかもしれない…悩む中高生へ
こんにちは。
ゲイとして生きて18年。ゴンです。
同性婚とかパートナーシップ制度とかLGBTとか、僕がゲイとして悩んでいた頃よりも性の多様性について世間にも知られるようになってきました。
だけど
「自分のまわりにはゲイだとかレズビアンだとかをカミングアウトしている人なんていないし、テレビとかネットとかどこかあっち側の世界の話のように感じる…。」
日常でそう感じている若者がまだまだ多いように思います。
性に目覚めて悩みながらも、自分の性ってなんなんだろう…そんな悩める中学生、高校生の背中をちょっとでも押せたら幸いです。
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ゲイかもしれない…まわりに言うべき?
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男だけど男が好きかも…
小学校高学年から中学生の頃、いわゆる思春期の頃に自分の性を大きく意識します。そのきっかけは様々ですが、筆者の経験談をお話ししますと、今でもはっきり覚えているのが美術の教科書を見たときの衝撃です。
はい、これです。そうです、ミケランジェロの「ダビデ像」です。
「男が好きかもしれない…」と思い始めたのはこの時ですね。
他に当時見ていたヒーローもののアニメの描写で「戦いが終わって変身が解除されると全裸」というものがあって、やけにそのシーンに興奮して見ていたという記憶もあります。
こういうきっかけの話はよく飲みに行くゲイバーでも盛り上がる話題で、僕が聞いたことあるきっかけは
友達とじゃれあっていたら変に意識してしまった
プールや修学旅行で同級生の裸を見て興奮してしまった
同性の同級生や先輩の言動にドキドキしてしまった
いとこのお兄ちゃんにいたずらされて目覚めた
なんて感じでいろいろあります。
まわりの同級生が女の子のえっちな画像に興奮しているのに、自分は男の裸を見て興奮している…まわりとの違いに違和感を覚えつつも、「これはまわりには言ってはいけないことだ…」と心の中に性的指向をしまいこみます。ゲイとしての悩みが始まります。
隠して生きるか?オープンに生きるか?
ゲイであることを隠さない生き方をする子がいます。
女子とガールズトークで盛り上がっている
仕草や喋り方がオネエっぽいけどそれを隠さない
自分をオープンに解放していて楽しそうに見えるのですが、他の男子からは気持ち悪がられていたりして「あれにはなれない…」「自分もオネエっぽいところあるけどあそこまでじゃない」と眺めている人のほうが多いのではないでしょうか?
もしかしたらオープンにしている子は性自認が男性であるゲイではなく、性自認が女性であるトランスジェンダーである可能性があります。彼女たちは心が女性なのだから、女の子たちと過ごして女の子として扱われなければ苦痛な子たちなのです。ゲイとトランスジェンダーは性的少数者であるLGBTという意味では一緒ですが、全く違う人たちということを認識しておく必要があります。
ゲイは「性自認は男性、性的対象も男性」なのですが、いわゆる「オネエ」っぽい人が多くいます。ゲイは言動が女性っぽいところがある人が多いので、カミングアウトすると「じゃあ女性になりたいの?」と思われることがあります。これがややこしいところなのですが、ゲイはいわゆる「トランスジェンダー」とは違い、男として男に愛されたい人たちなので、性転換をしたい人たちではありません。
性自認 (性の自己認識)とは、自分の性をどのように認識しているのか、ということです。
「心の性」と言われることもあります。多くの人は「身体の性」と「心の性」が一致していますが、
「身体の性」と「心の性」が一致せず、自身の身体に違和感を持つ人たちもいます。
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話を戻しましょう。あなたがは自分がゲイかもしれないと思いつつ、それを周囲には言えない状況です。そこで言えない、言わないの選択をしたあなたは偉いです。性の多様性だとか差別のない世の中だとか言われてきている時代でも、「ゲイってなんか気持ち悪い」と思われやすいのは事実で、気持ち悪いと思われない処世術をあなたは身につけているのです。
今はまだ、ゲイである自分を隠していい
筆者が思う、結論はこれです。
今好きな男子がいても、まわりにイジられすぎて開き直ってしまったほうが楽なんじゃないかと思っても、隠したほうがうまくいく。10年後、20年後、もしも世の中が同性婚が認められたり、多様な性が認められる世の中になっても、ゲイを「なんかキモい」と思う人たちがいるうちは、「男が好きかもしれない自分」を内に秘めておきましょう。
「ふざけんなお前!ゲイを隠さなくていいって声を期待してたのに!」
そんな声が聞こえてきそうです。
筆者はゲイバーで飲むのが趣味なので、これまで何百というゲイと話すことがありました。その中には中学や高校で何かのきっかけがあって男の子と付き合ったことがあるというゲイもいましたが、その中で今もその男子と付き合い続けているゲイは何人だった思いますか?
0人です。
何千、何万というゲイにヒアリングしたらそんな人も出てくるかもしれませんが、確率はかなり低そうです。
大人になったとき、たくさんのゲイと会う機会ができます。ゲイバーに飲みに出てみたり、マッチングアプリで出会ったり、SNSで知り合ったり…その時魅力的な自分になれるために今はその準備をするほうがいいです。だって今男の子と恋愛をしても、それが長く続く恋である可能性は0に近いのだから…。
性は個性であってあなたのすべてではない
今この記事を読んでいるあなたはどんな人ですか?
「ゲイかもしれない人」なだけですか?
違うはずです。
勉強なら学年10位以内に入れる
今部活でやってるバレーボールで県大会までいった!
カラオケ行くのが好きで、歌には自信がある
親の手伝いで、料理をしている
まわりにマジメだって褒められる
アイドルが好きで、日向坂のメンバーは全員言える
挙げればキリがないほど、自分をつくる要素はたくさんあるはずです。
「男の子が好き」というのは、あなたを構成する要素の一つでしかないんです。そしてそれが実りやすいのは精神的にも、環境的にも安定してくる少し先の未来です。
それであれば今はあなたが好きなことをしたり、得意なことを伸ばすことに時間を使いましょう。
大丈夫、あなたが18歳になって、魅力的な人になったときに「今でもやっぱり男が好きだな」って思えたら、こちらの世界へ踏み出してみてください。同じような悩みを持つ仲間に出会えるから。
それまで、僕たちゲイは待ってるからね。
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