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ポケモン対戦界隈のしおり

対戦やSNSにおけるマナー



剣盾で100年間続くランクマ無限列車に乗り込んだガラルの亡霊=ごみまさです。


さすがに今月は人が少なくて、万年5桁のごみまさでも50位まで駆け上がれるような、プロ野球でいうシーズン後の「ウィンターリーグ」状態になっている。実績のある強いプレイヤーはごく少数で、僕のように対戦が好きなプレイヤーが「SV発売までにやることねえから剣盾でもやるか」みたいなノリでやっているのかもしれない。


剣盾のランクバトルの現状はそんな感じなのだが、実はけっこうイライラさせられることがある。不利になると切断される試合が10試合に4~5試合くらい発生する。末期環境だから「おいおい、そりゃねえぜよ」と思う構築やプレイングに直面するのは致し方ないと割り切っているけど、切断や遅延行為が思いのほか多く、無法地帯と化しているのが気がかりである。



新作のスカーレット・バイオレットのランクバトルは12月から始まるが、これを機にポケモン対戦に挑戦してみようと意気込んでいる新規プレイヤーも多いかと思う。あるいは久しぶりに復帰するプレイヤーもいるだろう。中にはTwitterのアカウントを作って、ネット上でポケモン仲間を作ろうと考えている人もいるかもしれない。


僕自身は新たなプレイヤーが増えることは嬉しく思うし、できることならポケモン対戦の楽しさを伝えたいと思い記事を書いてきた。所詮は草ポケ勢なので、強くなるための方法論みたいなものは持ち合わせていないけど、誰かのポケモンライフの役に立てれば良いと思っている。


そこで今回は、SVからポケモン対戦に参入するプレイヤーや、Twitterなどで対戦界隈に首を突っ込む予定の人に向けて、ポケモン対戦界隈とはどんなところなのかについて、ガイドブックのようなものを書こうと思う。


具体的な構築の組み方やプレイングについてではなくて、「対戦界隈はこんな雰囲気ですよ」というアバウトな内容になると思うが、要は「修学旅行のしおり」みたいなものだと思っていただきたい。対戦界隈の日常風景や、やってはいけないことは何か、といった感じのことを紹介するので、良ければ参考にしてもらいたい。


ちなみにオンライン対戦で明確に(グレーゾーンもあるけど)に禁止されている行為があり、これをやるとどれだけすごい実績を残しても、内容によっては1発で界隈を永久追放されることになりかねない。そういった悪質な問題行為については、ありげいつさんという強者の方がまとめてくださっているので、あらかじめさっと目を通しておくことをおすすめする。知らず知らずのうちにタブーを犯して「○○とは関わるな」と肩身を狭くするようなことのないようにしてほしい。



ポケモン対戦界隈の日常


Twitter上にはポケモン対戦プレイヤーが多く存在しており、日々わいわいがやがやタイムラインをにぎわせている。プレイヤー同士のコミュニティもあるようで、強者が集う構築相談チャット、ポケモン女子のトークルーム、パパポケ勢のグループなど、趣味や境遇が似たプレイヤー同士で、一種のサークルを作ってトークや通話を楽しんでいるみたいだ。



みたいだ、と言うのは、コミュ障ごみまさはいかなる団体にも所属せず、1年以上Twitterをやっているのに特定の個人とも仲良くなれないので、あくまで外から眺めている立場からの感想であるからだ。


そういったコミュニティに参加すると、もしかしたら仲のいい同志ができるかもしれないので、興味があったら自分から声をかけてみると良いかもしれない。ただし、いきなり初心者が強者の集いに入ろうとすると煙たがられる可能性があるので、有名なプレイヤーと仲良くなりたいのならまずは自力で結果を残してからの方が良いだろう。それ以外のパパポケサークル等に関しては、仲良くなった人に紹介してもらうのが良さそうな気がする。詳しいことは知らん。


そういったコミュニティだけではなく、通常のタイムラインでもポケ勢は活発に活動している。呟くことはだいたい「ドラパルト対策募集です!」「鋼テラスタルカイリュー強すぎ」「机上論最強の構築組めたけど実際に使ってみたらおもちゃだった」といった、対戦環境で暴れているポケモンの対策や自慢のおもちゃポケモンの供養が多い。


初心者がちょっとびっくりするのは、おそらく愚痴ツイートではないかと予想する。どの界隈にも口調が荒い人や不平不満を垂れ流す人はいて、ポケモン対戦も例外ではない。具体的には「麻痺運ゲーしかけてくるやつうざい」「ありえんヤンキープレイ通されてガン萎え」といったあたりが鉄板ネタである。


この辺りはある程度やむをえない部分で、ポケモン対戦は運の要素が強すぎて、いくら強者でも3ターンも何もできなかったり、大事な場面で下振れたりすると、格下に負けることも多々ある。僕自身もそういう経験はあるので、割と愚痴ツイートは多めの人間であると自覚しているけど、どこかで吐き出さないととてもじゃないがこのゲームはやっていられない。


なので、別にTwitterで愚痴ること自体は悪くないと思うけど、中にはそれを不快に思う人もいるので、しないに越したことはない。それに、僕のような弱者には完全な運負けというのはあまりないもので、だいたいどこかで自分自身のプレイに問題があることが多い。冷静に考えてみると「あれは防げた運負けだった」と恥ずかしくなることもあるので、3連続麻痺までは愚痴ツイートは我慢した方が身のためであると僕は考える。まあ、そうは言っても腹立つんだけどね。


ただし、これはやってはいけない、ということがあって、俗にいう「TN(トレーナー・ネーム)晒し」に代表される一連の行き過ぎた行為には気を付けるべきである。たとえば「ごみまさと対戦したら急所で試合破壊された。4桁のくせに運だけは立派だね」「5桁の○○のプレイングすごかったなあ。初手ザシアン対面でジオコン積むなんておれにはできないわー」でみたいなことは言うべきではない。何も狙って急所に当てたわけではないのに、自分の人格まで否定される謂れはない。プレイングに関してはどれだけ相手が間違っていたとしても、個人名を出して、しかもポケモンの持ち物まで晒すのはやりすぎである。


どうしても愚痴りたいときは、罪を憎んで人を憎まずというか、「この場面で急所はやめたげてよお!!!」と急所という現象に対して怒りをぶつけるようにした方が良い。それでも誰かに八つ当たりせずにはいられない時もあって、「マスダさあああああん!!!!」と叫ぶのが強者のやり方である。ポケモン対戦の父である増田さんだけはすべてを受け止めてくれるはずだけど、それで開示請求が来ても僕は知らない。自己責任で。


殺伐とした最終日にご用心


もう少しTwitterの話を続けると、最終日付近のタイムラインはたいへん殺伐としている。SVのシーズンがどのようになるかわからないけれど、剣盾の時代は月末になると「格差マッチ負けた」「頼むから今だけはヤンキープレイをやめてくれ」のように、低順位帯のプレイヤーに対する批判的な言葉が目に付くようになる。酷いプレイヤーになると「4桁5桁は最終日に潜るな」とまで言い出す始末で、剣盾時代にもしょっちゅう火の気が立ち上っていたシビアな話題である。


レート差マッチについて補足してお(と、通常のマッチングは順位が近いプレイヤー同士が戦うように仕組まれている。たとえば100位のプレイヤーであれば同じ3桁のプレイヤーと当たりやすくなっていて、実力が拮抗した試合が多くなるようになっている。ただ、時間帯によってはマッチングが上手くいかなくて、100位VS5000位のような、順位がかけ離れたマッチングが発生することがある。


レーティングシステムでは、順位が低いプレイヤーが上位者に勝つと多くレートを獲得でき、逆に上位者が下位のプレイヤーに勝ってもほとんどレートがもらえない仕組みになっている。要は、上位勢にとって格差マッチは勝っても得るものが少なく、負けると大量のレートを吸われて一気に順位が下がる、地獄のようなマッチングなのである。だから、最終日になると低順位とのマッチングを回避したい上位勢が「(順位にこだわらない)4桁5桁は対戦しないでくれ」と言うのであるが、SNSの悪いところが出て過激なものの言い方になるから、界隈にギスギスとした空気が流れ込むことになる。


僕自身の意見としては、1位だろうが10万位だろうが、等しく対価を支払ってサービスを購入し利用規約に反していない以上は、いかなるプレイヤーも他人がプレイする権利を制限する資格は有しておらず、順位や日にちに関係なく好きなときに好きなように遊んで良い、と思っている。契約条項や注意事項に「最終日の時点で1万位以下のプレイヤーは翌シーズンまで対戦する資格を失う」と書いてあれば考える余地があるかもしれないが、そんなことはたぶん書いていないと思う。利用規約なんて律儀に読んだことないから知らんけど、詳しい人がいたらコメントで教えてください。


ただ、これはあくまで原理的な話で、僕は上位勢の言うことにも「まあ本気でやってるところに冷やかしがきたら嫌だよな」と納得している部分があるので、月末は対戦をほとんどやらなかった。原理と実際は別の話である。僕の他にも同じ考えの人はいるみたいで、「自分は順位低いしこだわりとかないので、翌月までランクマおやすみです。最終日頑張る人ファイト!」といったコメントを見たこともある。



僕はある時にどうしても最終日にやりたくなって、運悪く格差マッチを引いてしまったことがあった。せっかく強い人と対戦できる機会なので、力試しにどこまでやれるかやってみようと思ったのだが、そういう時に限って普段は仕事をさぼりがちな僕のおサンダーが大暴れして豪運を発揮してしまい、ほぼ確実に勝ちという状況までこぎつけてしまった。それで「さすがに運が良かっただけで、これは実力じゃないから」と急所意外勝ち確定の状況で降参したこともある。



そこまではしなくて良いかもしれないけど、「最終日に弱者は潜るな」と宣う方々には、あなた方が他人の権利を侵害している間にも、自分以外の人が快適にプレイできるように心遣いをしているプレイヤーも少なからずいるという事実を、ぜひとも知って頂きたい。



フォロワーを増やす方法


芸能人でもない限りは、SNSを始めたての頃はフォロワーがほぼいないだろう。僕は何の実績もなく、対戦界隈にも全く知り合いがいなかったので、最初の頃はおすすめに出てきたアカウントを適当にフォローして、フォローバックされるのを待っていた。


フォロワーを増やす確実な方法がひとつあって、それは対戦で結果を残すことである。レート2000や最終2桁を達成すれば、構築記事もたくさんの人に読んでもらえるし、自然とフォロワーも増えるみたいである。僕はレート1700がやっとなので、構築記事を書いても自己満足で終わる。


対戦の実績がなく、一切の知り合いもおらず、何のコミュニティにも属さないごみまさにも、ありがたいことに今や200人を超えるフォロワーさんがいる。最初の頃は自分から積極的にフォローしていたけど、ある時期からは面倒くさくなって全然自分からフォローしなくなったので、なぜ200人もフォロワーがいるのか不思議だった。それで記憶をさかのぼってみたら、禁止伝説2体環境でのツイートがきっかけだったことを思い出した。


構築記事を拾って一覧にしただけ
まだ環境が固まっていない時期だったので需要があったみたい



実績が作れなかったり、自分から絡むのが苦手な場合でも、対戦に役立ちそうな情報やデータをまとめたりするば、フォロワーを増やすこともできるみたいである。難しいことではあるけど、有益な情報をコンスタントに発信することができれば、自然とフォロワーも増えていくのかもしれない。


ただし、僕のように酷い陰キャで自分から話しかけにいかないと、せっかくフォロワーが増えてもあまり意味がない。単に数字が増えただけで、中身が伴わないと虚しいものである。いったい何のためにTwitterを続けているのか、自分でも疑問に思う今日この頃である。


ポケモン対戦の世界へようこそ


全貌とまではいかないまでも、ポケモン対戦界隈の雰囲気が何となくつかめたのではないかと思う。もちろん僕の知らないところで僕の知らない活動が行われていることもあるだろうけど、そのあたりは自分の目で見て確かめてください。配信者の動画でチャットを使って話してみる方法もあるようだ。


「最終日潜るな発言」のように、初心者や低位順位のプレイヤーに対して心無いことを言う人もたまにはいるけど、基本的には例外である。多くの人は寛容であるか、まだ実績のないあなたのことに特に興味がないだけなので、好きなように対戦を楽しめば良い。SVから対戦を始める人は、もしかするとSNS上で自分のプレイの悪口を発見して嫌な気分になることもあるかもしれないけど、愚痴ツイートは対戦界隈では通常営業行為だと認識して、あまり気に留めないようにしてもらいたい。


ポケモンホームによれば剣盾の初期は100万人以上のプレイヤーがいたけど、最終的には20万人程度に落ち着いた。僕のように途中から参入したプレイヤーを含めても、最後までガラルに残った人数はその程度なので、いかにポケモン対戦を続けることが難しいかがわかると思う。できることならSVが終わる時に一人でも多くのプレイヤーと最後を迎えることができれば良いなと思うけど、どうだろうね。






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