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新テラスタルはこれだ!〜素早さの低いポケモンが強くなる?〜

今回はポケモンSVダウンロードコンテンツ発売間近(記事執筆時点であと6日!)ということで、先日のWCSで公開された新しいテラスタルについて予想する。


なお今記事も例に漏れず、リークや内部情報の類では一切なく、株ポケやゲーフリそれからニンテンドーにもコネクションはないので、あくまで個人の嗜みであることをご承知の上でお読み頂きたい。


なので、予想が外れても文句は一切受け付けないので、その時は大声で笑ってやってください。


新テラスタル=効果抜群のタイプをつけるタイプに変わる


結論を先に言ってしまうと、新テラスタルは「相手の抜群をつけるタイプに自分のタイプとテラバーストのタイプを変更する」になると予想する。この項では例を出すと同時に、予想の根拠についても触れておこうと思う。


僕の論拠となるのはLEGENDSアルセウスだ。ご存知の通り、アルセウスというポケモンはアイテム「プレート」の種類によってタイプが変わるポケモンである。今から振り返れば、SVにおけるテラスタルの着想の源は間違いなくアルセウスにあり、LEGENDSの発売がSVのテラスタルに繋がっていた(伏線・予告になっていた)と考えても、筆者の穿ち過ぎではないはずだ。


蛇足になるが、おそらくLEGENDSはSVの実験台的な意味合いを含む作品であったと考えられる。SVが目玉として打ち出したオープンワールドのマップが、LEGENDSにおいて半オープンワールドという形で事前に実験がなされていることからも、LEGENDSが先行する形でSVに導入する要素の経験やデータの収集にあたり、SVの開発チームに共有していたと考えるのが自然だろう。


つまり、SVで取り入れられるシステムは必ずやLEGENDSで実験済みのはず、というのがここからの論理の拠って立つところとなる。言い換えるならば、LEGENDSで出てきたにも関わらずSVで未出の要素こそが新テラスタルの答えになるはず、と考えられる。


LEGENDSに出てきて、まだSVで回収されていない大きな要素はなにかと考えれば、これは一択しか残らないはずだ。そう、レジェンドプレートの存在である。僕の予測の根幹にあるのは、レジェンドプレート=新テラスタルという筋である。


LEGENDSをプレイしていない方のために説明すると、レジェンドプレートをアルセウスに使用することで、アルセウスが使用する技「さばきのつぶて」のタイプが相手の弱点をつくタイプになるだけでなく、アルセウス自身のタイプも同タイプに変化する、というチートみたいシステムなのだ(以下の画像を参照)。


「さばきのつぶて」のタイプが変わる



アルセウス自身のタイプも変わる


テラスタル及びテラバーストについて、多くのプレイヤーは「めざめるパワー」の落とし子だと考えたが、実はこれがレッドヘリング、つまりプレイヤーの思考をミスリードするための罠だったのだ。テラスタル・テラバーストの本家大元は「めざパ」ではなく、アルセウスのプレートの概念にあったのである。


このように考えれば、結論は一つしかない。新テラスタルはすなわち「アルセウスがレジェンドプレートを持った状態でさばきのつぶてを使用すること=自身と技のタイプを相手の弱点をつくタイプに変化させる」こと以外にありえない。もしそうでなければ、レジェンドプレートなどという実験を行う必要性がなかったことになるので、伏線はここで回収されなければならない。


残る謎=「こうかあり」の表示


ここまではそれほど難しい話ではなく、WCSの会場で新テラスタルが発表された時にすぐに思いついた(嘘でーす。三日くらい経ってから思いつきました)。


スイレン可愛い


ただし、いくつかの問題があってここまで記事にすることができずにいた。その原因は、多くのプレイヤーを困惑させているこちらの公式画像だ。


セグレイブVSカイリュー



これはセグレイブ(自分)対カイリュー(相手)の対面で、セグレイブのテラバーストが「こうかあり」と表示されている映像である。もし先の仮説が正しいならば、LEGENDSのプレイ画面に倣って変更先のタイプが表示されなければならず、タイプ相性も「こうかばつぐん」でなければならないはずだ。


テラバーストはこうかありの表示


これについて解答を導き出す必要があり、しばし考察の時間を要してしまった。結論を言えば、コマンド選択画面においてはテラバースト(テラスタル時)の対象となる相手のタイプが「タイプなし」として処理されていると考えれば、論理的な矛盾を回避することができるので、これについて詳説しよう。


「タイプなし」という概念に聞き慣れない人も少なくないだろうから簡単な例をあげると、炎タイプのウインディが技「もえつきる」を使用すると、ウインディは炎タイプを失ってしまい、その結果として「タイプなし」の状態になる事例がある。


この時、ウインディは相手からのすべての技が等倍(こうかあり)で通るようになり、攻守の両面でタイプによるボーナス(タイプ一致威力や半減・無効など)を受けることができない状態になる。


では、なぜSVの新テラスタルでわざわざ「タイプなし」の処理を経由する必要があるのだろうか? その理由は、相手が場にいるポケモンを交代する可能性や、テラスタルでタイプを変えてくる可能性が存在することにある(LEGENDSでは基本的に野生・ボス以外に戦闘がなく、実質的に交代が存在しない)。


簡単に言えば、相手の交代やテラスタルが未確定の段階では、技の相性について一旦保留にしておくという措置がなされていて、それがプログラム的には「タイプなし」に近しい状態の処理なのではないか、というのが仮説である。


逆に言えば、相手の場にいるポケモンのタイプが確定した時点で自身のテラスタル先のタイプが決まり、テラバーストのタイプも変更になるものと思われる(さばきのつぶてと同様に、テラバーストを打たないとテラスタルできない仕様になるのだろうか?)。


対戦環境への影響=素早さの低いポケモンが強くなる?


ここからは少しマニアックに、対戦環境への影響を考察して終わりにしようと思う。もちろん、実際に導入されれば予測もつかない変化をもたらすことになるだろうが、その中でもパルデアの大穴になりそうな予測を紹介しよう。


旧テラスタルは使われなくなる?


僕の考えでは、新テラスタルと旧テラスタルは併用されることになるはずだ。というのも、対面に応じて変化する新テラスタルよりも、テラスタル先を固定することのできる旧テラスタルの方が効果的なポケモンや条件が一定数存在するはずだからだ。


たとえば超絶耐久で有名な某ディンさんについて言えば、新テラスタルで下手に氷タイプ(あくまでたとえ)になってしまうと、弱点が増えて本来の耐久を活かせなくなってしまうだろう。むしろ、フェアリーや毒などといった、広く等倍で受けられる範囲を保っておく方が都合のいいポケモンに関しては、固定して使える旧テラスタルを使用することになるはずだ。


それから、カイリューの神速を無効化するためにテラスタル先をゴーストに固定しておいた方がいいポケモンなどもいる。新テラスタルはタイプの変更先が読めない不確定要素を抱えているので、旧テラスタルによる安定性が優れている場合も必ずあるだろうから、新旧両方のテラスタルを場合に応じて使い分けることになると予測する。


足の遅いポケモンが強くなる?


個人的にはオッズが高そうな賭け。外したら大声で笑ってもらって構わない。


現行のポケモン対戦では素早さが高いこと、つまり相手より先に行動すること(ができる可能性)の重要性はいうまでもなく、プレイヤーたちは環境のポケモンたちの素早さラインを日々研究していると言っても過言ではない。上から動く(そのターンにおいて相手のポケモンよりも先に技を使う)ことができるか否かで立ち回りや勝敗が決まる場面も少なくないので、基本的には素早さは高ければ高いほど良いとされている。


ところが、素早さこそ正義とも言える状況を新テラスタルが変えてしまうのではないか、というのが僕の予想である。つまり、あえて素早さの低いポケモンを採用したり、素早さの数値を下げる高等テクニックが求められるようになるのかもしれない。


どういうことか説明しよう。現在は自分と相手が同時に旧テラスタルを切る場合、演出上では素早さの高いポケモンからテラスタルを行使している。このことから、これを新テラスタルを同時に切る状況に置き換えると、素早さの遅いポケモンが後からタイプ変更されるのではないか、と考えられるのだ。


例えば、テツノツツミVSハバタクカミの対面を想定しよう。両者ともに最速かつブーストエナジーの補正が乗っているとして、テツノツツミの方が素早さが高い(先に行動できる)状況だ。この時に、両者が同時に新テラスタルを切るとする。


レジェンドプレートの詳細な仕様はなかなかややこしくて、タイプの変更先はただ単に弱点をつけることに限らず、4倍弱点や相手のタイプ一致技との相性など様々な要素を考慮して決定される。ここではあまり細かいことは考えないが、テツノツツミはおそらく鋼タイプになる可能性が高いと考えられる。


先ほどの仮説の通りならば、後攻のハバタクカミの変更先のタイプは、テツノツツミがテラスタルを切った後に決定されることになる。つまり、元々の水・氷タイプだけではなく、テラスタル先の鋼タイプを含めて参照することになり、結果としてハバタクカミはあらゆる技を等倍以下に抑えつつ弱点をつける格闘タイプになるのではないだろうか。この結果、テツノツツミ側は弱点をつくことができずに、ハバタクカミに一方的に弱点を突かれてしまうことになる。


結論をまとめると、新テラスタルは基本的に「後出しジャンケン」であるが、自分と相手が同時に新テラスタルを切った場合には素早さの遅い方が有利になる傾向が生じる、というのが僕の考えだ。つまり、新テラスタル環境においては、相手も同時に新テラスタルした際に後ろからタイプを変更可能な素早さの低いポケモンの使い勝手が良くなり、時にはあえて素早さラインを下げる複雑な調整も必要になってくるのかもしれない。


(なお、おそらく新テラスタルは、素早さに関係なく旧テラスタルより後に切ることになり、技に例えれば「優先度-1」のような仕様になっているのではないだろうかと思う)


終わり


これで新テラスタル予想の話は終わり。僕はSNSをやっていなくて主な情報源がYouTubeの動画とコメント欄しかないので、もしかすると先に同じ予想を立てている方もいるかもしれないけど、決して盗用ではないのでご容赦頂きたい(起源説を主張するつもりもない)。


やっぱりゲームというのは実際にプレイする時間以上に、こうして「あーかな、こーかな」と予想する時間が尊いものだ。もしこれらの予想が全部はずれていたら、読者の皆さんは盛大に笑ってもらえると嬉しい。

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