「空気が読める人」と「主張ができる人」


タイトルにもなっている2種類の人間。どちらも長所のように書いているけど、別の視点から見ると対照的だったりする。

「空気が読める人」って、今どういう状況だからとか目の前の人がどういう気持ちでいるとか瞬時に判断できる、みたいなイメージだと思う。常に周りを見れるっていうかね。
そういう人から見た「主張できる人」ってものすごく自己中心的に見えたり、でしゃばってるなあと思ったり。

逆に「主張ができる人」は、人の意見に流されずに自分の思うことをハッキリ言えて良い意味で皆を巻き込んでくれるような存在であることが多いのかな。芯があるってイメージね。
そしてそして、こういう人から見た「空気が読める人」は、何考えてるか分からないとか自分の意見が無い人だなあとか。

自己PRで「人に流されず、自分の考えを貫き通します!」って言ったって、実際逆らえない上司に仕事を押し付けられたり、説教を食らったら嫌でも「はい…」ってなるだろうし。
「周りを見て考えて行動できます!」って言ったって、新しく入った環境のタブーや暗黙の了解なんて最初から分からないじゃないか。考え出したらキリがないけど。
そーいえば最近自己PRの話ばっかしてるね。


えっと…まとめれば人間の中身って色々渋滞してるよねーって話。
「空気が読める人」だって、十分空気を読んだ結果主張する時もあるだろうし、「主張ができる人」だって、さすがに今言っちゃいけない雰囲気とか感じて黙ることもあるでしょう。



ちょっと話変わるけど、クリティカル思考って知ってる?
物事を批判的に考えることをクリティカル思考という。人の意見にとりあえず噛み付くって意味じゃなくて、どんな情報もまず飲み込む前に「ほんとにそうかな?」考えてみるのね。


ある本にクリティカル"じゃない"思考の特徴が述べられていたのでここにニュアンスだけ載せさせてもらいます。

・「これで間違いない」と決めつけてしまう
・物事を一面的、部分的にしか見ない
・情報を集めないで結論を出そうとする
・感情的、主観的に行動してしまう
・一度決めたことは絶対に変えない

さ、どれか当てはまりましたか?

この5点の特徴、実際私の通う大学の授業で取り上げられて同じ質問をされた。
ちなみに私は「感情的、主観的に行動してしまう」が当てはまっていると答えました。

これに対して、授業の担当教員からは「え?君はいつでも冷静だから違うでしょ」って。それこそ部分的な私を見て言ってるんじゃないのかって思ったけど、それは良いとして。
「授業では冷静に振舞ってるつもりですが、友人とか気を許した相手にはつい感情的に接してしまうことがあります」と大人な!対応をしましたよ。いや全然大人じゃないねごめん。
私だって感情は沢山あるし、いつでも冷静なわけじゃないのよ。これは当たり前。


「ん?友人には感情的で主観的でも全然いいと思うよ!ちゃんとした場面で切り替えが出来ればね!」

ちゃんとした場面って何だよ。まあ、あれね。まさに授業とか、仕事とかの時って言いたいのね。

ところでさ、友人には感情的で主観的でもいい…?それは嘘でしょ。

友人って実は一番気を遣ってる存在だと思ってる。学校では限られた時間冷静に振る舞えばいいし、どうでもいい仲良くない人には割り切って当たり障りのないことを言っておけばいい。
でも友人ってちゃんと言動を吟味しなければ関係に亀裂が入るし、後々面倒だ。
一度できてしまった関係が切れるのって意外と怖い。環境の居心地も変わるし仕事のパフォーマンスにも影響したりするしね。

って本当は言い返したかったけど辞めた。「空気を読んだ」が故に。



ここでやっと初めの話に戻る。私はどっちかと言うと主張するより空気を読む側の人間だと思う。
なぜなら何よりも"場の空気"を優先して、それを悪くしないように動いてしまうから。

でもほんとに気を許した友人には自分の意見をガンガン言うし、饒舌人間。あまり気分が乗って話しすぎると周りが見えなくなって主観的になったり感情的になったりする。そして後悔する。
ここです!ここの部分がダメだな自分って意味で授業の質問に答えてた。絶対伝わらないけどさ。だって自分がほんとに言いたいことって中身の2、3割程度しか伝わらん。


「友人にクリティカル思考で接してたら疲れちゃうよ」
確かにそうね。一言一言全部に疑問抱いて突っかかってたら普通に印象も悪い。私は友人の発言にクリティカル思考を用いたいんじゃないんです。

きっとさ、みんな自分以外の人がどういう思考回路でそういう行動に至ったかなんて分からないし、もはやどうでもいいよね。
ただ「主張ができる人」が空気を読めないとは言ってないし、「空気を読める人」がハッキリ意見を言えないとは言ってない。
どっちも一面をくり抜いただけで、場面によっては真逆かもしれない。短所を長所っぽく言ってるだけかも。

どういうことかと言うと、「この人は○○な人だ」「私は○○な人間です」ていう性格診断みたいな概念に批判的思考でいたいのね。「ほんとにそうかァー?」って。

全てをさらけ出して欲しいってわけでもないよ。「私と接する時のこの人はこんな感じ」「他の時は知らんけど」って考え方ね。


なんか話がごちゃごちゃになっちゃって言ってることよく分からなくなっちゃったね。すみません。


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